アナフィラキシーにおいて様子見は危険
掲載開始日:09/11/17
5人中2人は、生命を脅かすおそれのあるアレルギー反応の間、しばらく様子をみてから医療機関を受診している
Jennifer Warner
【11月9日】生命を脅かすおそれのあるアナフィラキシーエピソードを経験する人の40%以上は、医療機関の受診前にしばらく様子をみていることを示す新規研究の結果が発表された。
こういった様子見の姿勢は危険であり、アナフィラキシーを起こした重度アレルギー患者に救急措置の要請と迅速な医療機関の受診を促すためには、さらに教育が必要である、と研究者らは述べている。
アナフィラキシーは生命を脅かすアレルギー反応であり、全身に影響が及ぶ。アナフィラキシーは、気道閉塞に至る可能性のある腫脹、蕁麻疹、血圧低下、頻拍、喘鳴を引き起こす。すぐに治療しなければショック状態となり死亡する可能性があるため、アナフィラキシーは医学的緊急事態と考えられている。
アナフィラキシー症状に対する誤解
本研究は今週マイアミで開催された米国アレルギー・喘息・免疫学会(ACAAI)の年次総会で発表された。研究者らは、アナフィラキシーにより救命救急科で治療を受けた58例を調査した。
全体において、アナフィラキシー症状の発現から医療機関受診までの時間は平均20分間であったが、43%の人は受診までに大幅な時間の遅れがあったことを報告した。受診の遅れを報告した人の大半は、その原因として、自分の症状がそのうち落ち着くだろうと考えていた。
約半数の人は、医療機関の受診前にアナフィラキシー症状を治療するための薬剤を使用していが、自己注射が可能なエピネフリン注射を処方されていた人でこれを使用したのは3分の1未満であった。エピネフリンはアナフィラキシーに対して速やかに効果を発揮する唯一の治療法である。
約66%の人は自分の症状が重度アレルギー発作によるものと考え、86%は受診までの時間が非常に重要であると考えていた。救急治療室への来院手段は大半(67%)の人が車であり、19%は救急車、14%はその他の手段であった。
「アナフィラキシーの認識レベルは妥当であるにもかかわらず、アナフィラキシーに対する救急措置の迅速な要請と専門医療機関の受診を促すため、なお教育モデルを施行する余地が認められる」と研究者のVeena Manivannan, MD(ミネソタ州ロチェスター)は本研究において記している。
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