Q

乳児のやけど治療にラップ療法は有効ですか

はじめまして
3日前(12/27)8ヶ月の我子が火傷を負いました。救急車で近くの総合病院へ行きました。
右足半分程が赤く水ぶくれが出来ていて、一部破れて下の皮膚が露出しています。
2度の火傷と診察を受けています。
ウエットドレッシングについてお尋ねさせて下さい。
現在の処置はイソジンで消毒後、イソジンゲルを塗ったガーゼを直接あてています。これを今後毎日通院して様子を見る予定です。
私は昔ラグビーをしていて、深い創も水道水で丁寧に洗い流しシート状の絆創膏を貼るだけで1日で新しい皮膚ができはじめることを経験しています。毎日同じ場所を怪我しやすいのでとても助かりました。しかも痛くありませんでした。
現在の処置はガーゼを剥がすたびにベリベリして泣叫び見てられません。また、イソジンのような消毒液は体の自己治癒成分まで殺してしまい治りを遅くする場合があると聞いたことがあります。
そこで、ウエットドレッシングに切替えてほしいと思っているのですが、先生に治療の方法を相談するのも気が引けます。
また、最初の数日の処置がとても大切だと思うのですが、年末年始のお休みで他の形成外科の先生に相談することも出来そうもありません。
最適な治療方法と今後の対処についてご意見頂けるでしょうか。

質問者:しーま さん

しーまさん

みなさんありがとうございます
今日も病院にいってきて、先生と相談しました。
1)痛みを和らげてあげたい、治療の間隔を開けるなどの方法はないか?
2)イソジンは乳児にリスクはないか?
などお尋ねしました。
1)は、「2度とはいえ、1日一回の通院で消毒する事は熱傷としては比較的軽度である。痛みを和らげるとしてもクスリなどに頼るべきではない」
クスリをつかう主旨ではありませんでしたが、イソ玉を丁寧にあてながら慎重にガーゼをはがして頂きました。
2は、「ヨードアレルギーがない限り当院で問題があったことはない。感染防止は最優先である。今のところ反応はないから大丈夫だろう」
疑問や不安の解消には至りませんでしたが、相談したことで自分の気持がずいぶん落着きました。
実は、先生に相談した後、許されるなら他の先生の意見も聞いてみようと空いている病院を調べておいたのですが、なによりこの年末年始に経過を知っていて毎日見て頂ける環境が重要と思い、引続き通うことにしました。
フィルムやラップは今の患部では少々貼るのは難しそうな気がしました。あらたな水ぶくれもでてきました。k先生の書かれたエピソードはびっくりしますが、ゆっくりすすむ熱傷があるのですね。ゲーベンクリームは気になります。
小さな浅い熱傷がぽつぽつあるので、バンドエイドのキズパワーパッド(ハイドロコロイド素材)を買ってみました、が、2才以下使用不可でした。
治療後のケアもありがとうございます。
息子も落着いてきたようです。今日はガーゼを慎重に剥がして頂いたこともあり大きな悲鳴を上げることもありませんでした。
経過に変化があったらこの質問欄に報告させて頂きます。
先生方、本当にありがとうございました。

ラップは有効か、の質問主旨と着地点が異なりましたが、とても勉強になりました。消毒や創の乾湿には引続き興味があるので調べてみたいと思います。
なにしろ、これからまたキズに悩むことが増えることでしょうから。

三条 先生

親子ともにかなり落ち着かれたようでよろこばしいことと思います。
もう雑談になりますが現在の処置についての感想などを書かしていただきますと...

> イソ玉を丁寧にあてながら慎重にガーゼをはがして
ガーゼを嫌がる先生は、このガーゼを剥がす際に新たに水疱蓋を破ってしまったり、新生してきた皮膚を損傷してしまうことを心配しているのです。ていねいにやってくださる先生のようで結構なことです。
水疱蓋はすでに死んでしまった細胞ですがなおその下の組織を護ってくれています。ですからそれが剥がれてしまった部位では若干治癒が遅くなったりするかもしれませんがご心配なさいませんように。

> ゆっくりすすむ熱傷があるのですね。
熱傷はすべて数時間ないし数日をかけて進行します。熱が作用している時間だけが問題ではありません。熱により損傷を受けて炎症が起これば大なり小なり腫れます。腫れればその部分の血管や神経は腫れに圧迫されますので今度はそのことによる損傷が起こります。ですから熱傷を受ければすぐに冷やしなさいということは熱を取るだけでなく、熱傷による炎症で生じた腫れ=浮腫を極力小範囲で留める意味が大きいのです。
最強の抗炎症作用を持つ薬剤はステロイドですからステロイド軟膏を用いることもよくあります。ステロイドには創傷治癒を遅らせる作用もありますので目を剥くむきもありますが短期的には理屈にかなっており、特に弊害はありません。

なお、熱傷についての講演をする際に強調される先生がありますので私も付け加えておきますと、熱傷は再発(?)し易い疾患です。つまり熱傷で受診される患者さんは何度も同じような事故を繰り返す傾向があるのです。これは本人の不注意な性格ということもありますが(今回の場合、8ヶ月のお子さんとのことですので問題外です)、家庭内の危険物の配置などが誘因になるのです。これを機会にご家庭での発熱する機器の配置を見直されてもよろしいかと思います。最近ではあまり見かけませんが以前はストーブの上に部屋の乾燥を防ぐ目的でヤカンをかける家庭が多く、そのための事故は珍しくありませんでした。またポットは安全装置がついているとおもいますが、使用後にその装置を掛け忘れては意味がありません。

ある程度の年齢になっておれば、大事でさえなければ多少痛い目を経験することによってその後の注意深い性格を養うきっかけにもなりますが、今回のことはお子さんの記憶に残らないと思います。それだけに指導が必要です、本人が事故に遭わないように教えると同時に、他人を事故に巻き込まないようにと教えてやってください。兄弟姉妹のある家庭では年長児の方はそれなりに注意ができていても年少児がお湯(あるいはカップラーメン)を持ったまま蹴躓いて兄や姉にヤケドをさせてしまったという話は珍しくありません。

しーまさん

お返事おそくなりすみませんでした
だいぶ良くなってきたようです。
破れた水ぶくれの下は未だ痛々しいですが、周囲の赤みや腫れはすっかり直り、本人も活発さを取戻しています。
ご指摘のように今回の事故は私の不注意でした。
ちょっとした油断や大丈夫だろうという身勝手な判断がこのような結果になるのですね。身にしみました。
ありがとうございました

皮膚科専門医K 先生
皮膚科

皮膚科専門医K 先生

火傷の治療は深さにより異なります。経験ある形成外科医のいる病院で治療を受けているのであれば安心ではないかと思います。治療に関してですが、8ヶ月の子供にイソジン消毒は、よしとしても、イソジンゲルを塗ったガーゼを直接あてるのは一般的ではないと思います。熱傷面からイソジンに含まれるヨードが体内に吸収されるのではないかと思います。火傷の初期はその深さがはっきりしません。乳幼児であればなおさらです。程度により治療法はことなります。ラップによるウエットドレッシングはガーゼ交換時の痛みもなく、便利であります。しかしながら、軽い火傷であれば、ラップを巻くだけで治癒しますが、深いと他の治療法の方が良い場合があります。また、ラップ療法で、接触皮膚炎(原因がラップそのものの場合もあり、薬の場合もあります)を起こすこのことがあり注意が必要です。ラップを使用したとしても初期のときはしっかりと診察を受け、状況に合わせた治療法に変更する場合もあります。ラップ療法は火傷でも有用な治療法ですが、火傷の治療は医者の経験が非常に重要です。おそらく、比較的軽い火傷であるのでイソジンで消毒後、イソジンゲルを塗ったガーゼを直接あてる治療をされているのだと思います。ちなみに、私は、軽い火傷の場合、サランラップ療法もしますが、デュオアクティブETを使用しています。また、基礎疾患に糖尿病などの易感染性疾患を持っている患者さんではサランラップ療法は控えています。

しーまさん

返信ありがとうございます。
事故当時は救急車が到着するまで水道水をあてつづけてました。とはいえ火傷直後から救急車到着まで5分以内だったと思います。
最初は救急での処置でした。その時はぬるま湯の精製水(確かそう指示していた、酸性水か?)で洗浄後、寒冷紗の様なものに透明のジェルを塗って最後にガーゼをあててました。ただし大きい患部のところのことで、他の患部はシート状の絆創膏を貼っていました。これがおそらくデュオアクティブETか同類のものだと感じます。ウェット...なんだとホッとしたのですが・・・。
(そもそもラップ...とウエット...が同類か別称かは分りません、ウエット...の民間療法がラップ...?)
次の日から同じ病院の小児外科の他の先生にお世話になることになり、イソジン消毒にイソジンゲルを使うことになりました。シート状の絆創膏も剥がしたのでその時シート下の水ぶくれは全部破れました。その日は前日処置のガーゼは素直に取れたのですが、イソジンゲルになった今日はベリベリ剥がれました。
私は今までたくさんの怪我や火傷をしましたが、流水で清潔にする、食込んだ泥や砂利は歯ブラシを使ってでもとる、シート状の絆創膏を貼る、水ぶくれはつぶさない、つぶれそうだったら消毒したピンで穴を開け水を抜きその上から絆創膏を貼る、絆創膏は数日は外さない、という自己処置をしていました。傷で熱をだしたり、筋肉まで痛めたりする選手がいる中で傷が理由で試合に出れなかったことはありません。
明日もベリベリするかも知れないと思うとゾッとします。
素人が医療方法にこだわるべきではないと思いますが、すでに異なると思われる処置をみてしまったので、先生に相談したくて仕方ありません。
「うんちまみれになったら水道で洗って良いですか」と伺ったら、「絶対ダメです。時間外でも良いですからそのままで消毒にきてください」と仰いました。それでそれ以上は質問しませんでした。
それにここでお答頂いた先生がやはりイソジンを積極的に使われていないことも気になります。
明日は、ベリベリしない方法はないか?治療の間隔をあける方法はないか?、率直に相談してみます。
でも、イソジンは大丈夫か?とは聞きにくいですね。

魔子Dr. 先生
消化器内科

魔子Dr. 先生

ウエットドレッシングと言う言葉が出るからには、いろいろインターネットで検索された上での事だと思います。
さて、熱傷の治療におけるウエットドレッシングはまだ確立されていません。でも、ガーゼとイソジンが確立されているからいいというわけではありませんよ。
普通の外傷に対しては、ウエットドレッシングを推奨している先生たちの中でも、熱傷に対しては・・・・と言う疑問の声が上がってきているのも事実です。熱傷の場合、普通の外傷よりかなり浸出液が多く、そのコントロールのためには、現在のウエットドレッシング剤は適さないのではと言う意見が検討されています。
実際、熱傷に対して、ウエットドレッシングを行う場合、日々の注意深い観察が必要で、感染などの兆候が現れたら、迅速に対応する必要があり、かなり判断が難しいです。ですので、これまでそのような治療をしたことがない先生にお願いすると言うのは難しいと思います。
ウエットドレッシング、痛くない治療・・・希望されるのであれば、「新しい創傷治療」のホームページに登録されている医師を受診されることをお勧めします。ちなみにホームぺージのアドレスは、
http://www.wound-treatment.jp/
です。

しーまさん

現在浸出液はあまり多くないように見えます。大人の手のひらの長さほどの熱傷範囲で包帯の上からしみ出た浸出液は見当りません。軽い2度であってくれと期待しています。
URLのご紹介ありがとうございます
まずは今の先生を信頼して相談し検討しようと思います。
ウエット...の用語は仰る通りインターネットで知りました。自分の経験と合さり知識先導してきたことにハッとしました。

皮膚科専門医K 先生

熱傷で重要なのは深さに対してどのような選択肢をとるかで、ウエットドレッシングがどうかではないと思います。お風呂で熱湯に過って入ってしまった。全身やけどをしたと思い救急車で病院に行った所、たいした火傷でないと言われ、その日は帰宅した。ところが、その後全身の倦怠感、発熱で翌日病院を受診した所、実はほぼ全身3度の熱傷で即入院になったなどという悲惨なこともあるのです。軽いリンデロンVG軟膏を塗ると良くなるような火傷はサランラップ療法はやってみる価値があります。2度で深い火傷は、健康な方で合併症がない方であれば注意しながらやってみても良い治療です。それ以上深いのはさける方が良いというのが私の実感です。いろいろと議論されている分野ですが、皮膚科あるいは形成外科では昔からラップ療法ではありませんが、抗生物質軟膏をたっぷりと塗り、トレックスガーゼという皮膚に付着しない特殊なガーゼを上からはり、その上からガーゼで保護する治療がされておりました。毎日処置を行ないます。これも所謂ウエットドレッシングに相当する治療に属するものと考えます。重要なことは、火傷の深さは受傷当初は専門医ですら、深さを誤るととがあること、ゆえに、しろうとの方および非専門医の方は、慎重に治療することが大切です。私も皮膚科専門医ですが、形成外科研修時に嫌という程、熱傷を診ましたが、むずかしく、日本にも本格的な熱傷センターができてほしいと実感しました。今現在の切望しております。

腫瘍外科医 先生
一般外科

腫瘍外科医 先生

熱傷センターにて数多くの熱傷を診てきた者として追加させていただきます。熱傷の処置には2つの目的があります一つは治るまで感染を予防すること。もう一つは体液の漏出をコントロールすることです。
まず熱傷の深さ、大きさについてですが、乳児にて入院の必要のない火傷となるとせいぜい2度熱傷で(割と浅い)範囲も限られていると思われます。
感染のコントロールについてはイソジンよりもゲーベン等の吸収の少ない物が普通用いられます。ただし熱傷の範囲が広いと乳児では全身的な影響が出ますので主治医の先生の判断となるでしょう。ゲーベンクリームは全く固着することがないので痛みはほとんどありません。1日に2回水道水できれいに創面を洗いつけることにより創面の細菌の繁殖を抑制します。これが使えない場合は小さい範囲ならフイルムドレッシング(ラップの親戚のような物です)で閉鎖してしまうのも一つの方法です。範囲が広く浸出液が多い場合はハイドロファイバー製剤(アクアセルという名前のシート)を使い上からガーゼを当てると良いと思われます。全く痛みもありませんし、湿潤環境を保ちますので傷もきれいに治ります。

うなぎ男爵 先生
皮膚科

うなぎ男爵 先生

2度の熱傷と仮定してお話しすると、
私の場合は、最初の2〜3日は抗生剤含有のステロイド軟膏を塗布します。これは、当初は皮膚の炎症が強いため、痛みがあったり、浸出液が多いのですが、それを抑える効果があると思うからです。
その後は、抗生剤の軟膏を塗布したり、創傷被覆材で保護したりします。創傷被覆材は融解したりしない限り変える必要がありませんので、お子さんにも喜ばれます。
イソジンゲルに関しては自分はほとんど使った事がありません。確かに刺激感もありますし、細胞毒性があり、創傷の治癒を遅らせるというのも事実です。
細菌感染についてはもちろん予防するにこしたことはないのですが、シャワーをするだけで、消毒程度の効果は得られるという意見もあります。
ラップに関しては、一応医療用ではありませんし、褥瘡での有用性が言われていますが、熱傷に関してはあまり有用でないように思います。
あまり患者さんの立場で治療法に意見すると、気難しい先生でなくてもへぞを曲げると予想されるので、確かに難しいですね。「痛がるので処置の間隔を広げる方法はないですか?」位に聞いてみたらいかがでしょうか?

ためさん 先生
美容外科

ためさん 先生

以前熱傷治療を専門でしておりましたので、少し書かせていただきます。

治療についてはたくさんの先生方がコメントされているので、治療後(やけどが治ってから)について。

2度のやけどの場合、治ったあとしばらくは赤みや皮膚のかさつきがあると思います。
特に、乾燥した時期ですとかさつきがかゆみとなることが多いので、お子さんがむずがるようでしたら、ベビーローションやベビーオイルなどで保湿してあげるといいと思います。
(もちろん、やけどが治っていることが前提です)

あまりかゆみが強いようなら、かゆみ止めの軟膏を使うのも手ですが、乾燥が一番の原因ですので、十分な保湿をしてあげてください。

(時期的にあまり心配はないと思いますが)赤みが続く状態で日焼けしてしまうと、色素沈着(茶色い色が残る)こともあるので、日焼けにもご注意ください。

しーまさん

こんなに早く返信頂けるなんてなんて心強いんでしょう。
病院や先生によって傷を消毒してガーゼをあてる場合と絆創膏を貼るだけの場合がある気がして、以前尋ねたことがあります。それでウェット...を知ったのですが、治療方法を相談するより「治療の間隔をあける手だて」を相談するのが良さそうですね。イソジンも気になりますが、なにより本人の苦痛をやわらげてあげたいと思います。
でも、治療方法に2本立がありそれぞれ全く違う発想があるのは興味深いです。しかも実体験があるのでなおさらです。ちなみに傷に粉状のクスリをかけるタイプは最悪でした。最近見かけないガーゼの下の油紙はどうなったんでしょう。

三条 先生
皮膚科

三条 先生

新鮮な熱傷で感染がなければイソジンゲルが必要とは思えませんが、それ以上は創面を見ていないと責任ある発言は困難です。

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