新型コロナウィルスについての疑問に答えてください
1)武漢はなぜ地獄絵図になったのか、
新型ウィルスの症状発生 → 病院に患者が殺到 → 本物の患者もおりクラスター化して病院で集団感染 → 各病院でも同様なことが起こる → 都市で医療崩壊 → 一千万都市全体で集団感染。 という事なのか。
2)PCR検査の精度が不安定なので検査数を増やしても意味がないのではないのか、
検査数を増やすことによって起こる医療崩壊を防いでいるのか。
3)高確率で成果がある対処療法は出来ても、ヒトコロナウィルスでさえワクチンが出来ていないので、新型コロナウイルスワクチンは出来るわけがないのか。
4)新型コロナウイルスの再陽性があるのは、いわいるカゼのぶり返しなのと、コロナウイルスの抗体を持ちながら毎年カゼをひくのと同じなのか。
5)マスコミが新型コロナウイルスを煽るように報道しているのは日本社会への感染拡大防止の一翼を担っているのか。
6)コロナウイルスは最終的に“毒性が弱く、感染力と生命力がえげつなく強い”、“新手のカゼ“として世界が認めるのか。
【新型コロナウイルス(COVID-19)についての質問】
5名の医師が回答しています
1.新型ウィルスが発生したときはどこも同じようなものではないでしょうか。人口の多い都市発生し、また人の出入りの多い時期だったことが拡大の要因と思います。武漢での死亡率が高いのは医療資源の不足によるものと思います。
2.PCRで陽性になったとしてもほとんどが軽症ですし、かつ治療薬もないので検査対象を広げることには意味がないです。またインフルエンザみたいに外来でちょいちょいとできるものでない(感染防御マニュアルに従った厳密な手順がいります)ので、件数が増えればそれだけでも貴重な時間と医療資源を食います。
3.ワクチンについてはすでに臨床治験の段階と聞いていますが(来月くらいに第一相試験ができるかもとのこと)
4.再陽性はどのウィルス感染でもあることかと思います。インフルエンザも毎年かかりますが、抗原性がその都度若干異なるからです。
5.マスコミについては玉石混交かと
6.感染力はインフルエンザより低いと考えられています。
武漢でパンデミックになった時にはまだウイルスの性質が全くわかっていませんでした.
そのため,春節で人が集中する時に患者が急激に増大してしまった状態かと思います.
病院も感染の温床になった可能性はあります.
PCRの検査精度は非常に高いです.
ただ,現在の制度では1日に検査できる数に制限がありますので,検査数を制限しています.
そもそも診断されたからと言って治療法がある病気ではないので,軽症患者をかたっぱしから検査する意義は小さいです.
コロナウイルスのワクチンは将来的にはできると思います.
ただ,日本での流行のコントロールに間に合うかは疑問ですね.
マスコミは数字が取れればなんでも良いので,そこまで高尚な考えは持っていないでしょう.
コロナウイルスについて最終的にどのような評価がなされるかは現時点ではわかりません.
1) 海外である上、武漢の情報がほとんど入ってこないので、何とも言えません。医療崩壊は起こっていたようです。
2) 検査の精度というか、検体の精度です。さらに言えば、本来PCRは、診断目的に使えるようなタイプの検査ではありません。研究で使うものです。ただ、他に検査の方法が確立していないから仕方ないとは思います。
3) ワクチンは簡単にはできないと思います。
4) 再感染、再燃などが考えられます。
5) 感染拡大防止の一躍にはなっていないと思います。
6) 世界が認めるかどうかは私には分かりませんが、ちょっと違う気もします。
1) 武漢の実情はまだはっきり情報が流れていません。事実として武漢と武漢以外で状況が全く異なるのは確かです。おっしゃるような理由もありうると思います。他の理由もあるかもしれません。
2) 検査数を増やすこと自体が悪いわけではありません。その使い方だと思います。検査精度の限界があること、また検査する対象の優先順位をつけることで、最大の効果を得ることが重要でしょう。陽性者を見つけ出すことが目標なのではなく、できるだけ死者を少なく、社会へのダメージを少なくするのが目標で、そのために検査をどのように使用するか、ということが重要です。
3) ワクチンの開発はすでに始まっていて、臨床試験もやろうとしています。実用化するまでにはまだまだかかりますが、「できわけがない」ということはありません。
4) 再陽性があるのは、検査の精度の問題なのか、再燃なのか、再感染なのかまだ結論は出ていません。
5) それは分かりません。報道は独立しているべきでしょう。何を放送するかは報道の側が決めることです。
6) 分かりません。データが不足しています。結果はわからないが、感染が拡大し、死亡者が出ている。生命・社会にダメージを与えている。それは事実です。それに対してやれることをやっていく、まだその段階だと思います。