がん検診の間隔について

person20代/女性 -

がん検診を受ける間隔についてなのですが、前回受けてから半年など1年に満たない期間に受けるのは意味がない物になるのでしょうか?
1年以上経ってから受けた方が正確にがんを診断出来るのでしょうか?

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がん検診の受検年齢や間隔は、過去の研究結果や費用対効果などを勘案して決められてきた経緯があります。間隔を短縮すると癌はその分多く見つかりますが、受検者の負担や検査の弊害などを考慮すると、安易な短縮は必ずしも勧められません。若い方の場合そもそもがんの発症リスクが低いため、子宮頸がん以外の多くの癌検診はまだ対象ではないと思います。
一方で、最新の研究結果が十分反映されていなかったり、現在運用されているものをすぐには大きく変えられないなどの問題があって、決められているものが必ずしも「最善」ではない可能性は十分あります。
性経験がないか、HPV検査で感染がないことの確認があれば、HPVワクチンを接種することで相当程度子宮頸がんが予防されます。また20代でピロリ菌感染がないことが確認されれば、胃がんリスクは相当低いものになりますが、もし感染があるなら今のうちに除菌することで胃がんリスクを下げられると考えられています。このように若いうちに行っておいた方がよいのは、頻回の検診受検より、予防策かと思います。

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相談者さん

フジタロウ 先生 へ

詳しくご回答頂きありがとうございました。参考になりました。

意味があるかないかの話になれば、あると言えます。ただし、それが割に合うかというと、合わないでしょうね。その方が癌になる可能性が極めて高いのであれば(乳癌になりやすい遺伝子を持っているとか、肝炎ウイルスによる肝硬変になっているとか)、癌検診ではなくて個別検診で癌のスクリーニングをすべきです。それ以外の一般的な癌検診であれば、決して高確率で発癌するわけではないものを、たまたま見つけることを期待して行います。とりわけ、20代であることを考えれば、発癌の確率は相当低いはずです。しかも、癌検診を受けたからと言って、全ての癌が発見されるわけではありません(たとえば、皮膚癌のスクリーニングは癌検診では行いません)。

雨がほとんど降らない季節に、虹を期待してカメラを持ち歩いても、まず空振りになりますよね。空振りでも全く困らないのなら受ければいいと思いますが、その代わりに費用・時間・被曝の負担は考慮する必要があります。

相談者さん

TKJ 先生 へ

詳しくご回答頂きありがとうございました。参考になりました。

20歳代でがん検が推奨されるのは、2年に1度の子宮頸癌検診のみです。他の検診は受けないことをお勧めします。
https://ganjoho.jp/public/pre_scr/screening/about_scr02.html
科学的根拠に基づくがん検診はこの国立がんセンターのページに詳しいです。

相談者さん

うどん 先生 へ

ご回答頂きありがとうございました。

 20代で特別な理由が無ければ、あるいは前回要精査のものが無ければ、がん検診を毎年受ける必要性はないと考えます。
 お大事にして下さい。

相談者さん

相談医師 先生 へ

ご回答頂きありがとうございました。

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