胃がんは遺伝しますか?

person30代/女性 -

私の父が60代で胃がんになり、父方の祖父も70代で胃がん、母方の祖父も80代で胃がんでした。
私は胃がんリスクが高いのでしょうか?
ちなみにピロリ菌は血液検査で陰性(3.0未満)でした。
ピロリ菌も偽陰性の場合もあると言いますし…
普通の人より私は胃がんリスクが高いですか?
年に1回の胃カメラでは、足らないのではと不安です。
私は36歳です。
半年に1度くらい胃カメラを受けた方がいいですか?

各回答は、回答日時点での情報です。最新の情報は、投稿日が新しいQ&A、もしくは自分で相談することでご確認いただけます。

 遺伝性の胃癌は遺伝性びまん性胃がんとして知られていますが、頻度的には稀な疾患です。

 ピロリ菌感染を調べる方法は多数あります。保険診療では、以下のような方法があります。たくさんある理由は、患者さんの病態によって検査方法を使い分けるためです。
 迅速ウレアーゼ試験、鏡検法、培養法、便中抗原測定、尿素呼気試験、血中抗体測定、尿中抗体測定などです。それぞれ検査感度があり、一長一短があります。また患者さんの状況を理解して、適切な検査方法を選択しないと偽陽性、偽陰性も起き得ます。
 心配であれば、別方法で検証されると良いでしょう。

 通常は1年に1度の内視鏡検査が推奨されます。
 しかし半年、3ヶ月、毎月内視鏡検査を行うことが否定はされません。
 一方で短期間の内視鏡検査が胃癌の予後改善につながるという医学的なエビデンスは存在していません。
 個人的には、内視鏡頻度を高めるよりは、診断能力のある内視鏡医を選ぶことが大切と考えています。
 あなたの主治医の内視鏡診断技量は判断できません。
 お大事にして下さい。

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患者目線のクリニック

相談者さん

相談医師 先生 へ

返信ありがとうございます。
遺伝性の胃がんは頻度的に稀という事を聞き少し安心しました。
内視鏡判断技術が優れている先生は、どうやって探せばいいのでしょうか?
日本内視鏡学会専門医の先生なら安心でしょうか?

相談医師 先生

内視鏡診断の信憑性は、内視鏡医の診断技量に大きく影響されます。
つまり内視鏡診断は、誰がどのような精度で行っているかが全てです。
稚拙な内視鏡技量、内視鏡診断であっても、卓越した内視鏡診断を行う医師であっても、内視鏡検査費用は同じです。
医師は患者さんが自由に選べます。しかしミシュランのような星がついているわけではありません。
優れた内視鏡医を見つけ出すのは、簡単ではないかもしれませんが、内視鏡技術、診断技術のしっかりした内視鏡専門医のいる病院をお選びください。

 もし信頼のできる内視鏡専門医を探されるのであれば、内視鏡指導施設のような設備の整った大きな病院の消化器内科の内視鏡専門医に依頼するのが1つの方法です。
 内視鏡指導施設には内視鏡専門医以外にも、内視鏡指導医も勤務しているはずです。
以下のようなサイトを御参考にしてみて下さい。

内視鏡学会指導施設
https://www.jges.net/medical/specialist/instruct-list

内視鏡学会専門医
https://www.jges.net/medical/specialist/member-list

ご質問有難うございます。
遺伝が明らかな胃癌は全体の中のごく一部で、近親者2人以上が、50歳以前にびまん性胃癌と診断されていることが条件となります。
相談者様の場合、胃癌が遺伝する根拠に乏しく、ピロリ菌が陰性であることから、現時点では胃癌にかかるリスクは人並みと思われます。年1回の内視鏡検査で良いと思います。

相談者さん

blueonpink 先生 へ

返信ありがとうございます。
胃がんの全てが遺伝ではないと知り安心しました。
胃痛もたまにある為、去年と同じ病院で胃カメラをお願いしてもいいのでしょうか?
毎年となると…やっぱ人間ドックで受けなければ迷惑なのでしょうか?

blueonpink 先生

ご返信ありがとうございます。
毎年同じところでお受けになられると、無用な生検などが減る事にもつながりますので、出来れば同じところでお受けになられると良いと思います。

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