Q

特発性心室頻拍

はじめまして。
私は特発性心室頻拍の33歳女性です。
平成6年4月よりパニック障害になり薬物治療で2年後に完治。
以後3年ほど前に再びパニック障害再発、薬物治療開始。
現在の薬の服用は心臓ではテノーミン25ミリ朝1錠
パニックでは寝る前にメイラックス2ミリ1錠、パキシル10ミリあと、頓服でデパス0.5ミリ
身長163センチ、体重59キロ
26歳に出産経験あり。

24歳の頃、自覚する期外収縮があり病院で心電図を採るも検出されず、それからは特に期外収縮の自覚はなしに過ごしておりましたが出産後27歳の時に5回に1回脈が飛ぶ発作が10分ほど続く事がありました。
それからはたまに出ると言う感じでした。

パニック発作が再発してからは心臓の動悸が気になり意識し始めるように。
4年程前から期外収縮や動悸が感じられるので年に1回ほどホルターや心エコーをするも基礎疾患なしでパニックのせいだろうと言われていました。(病院は何軒か変えています)
ホルターでは心房性が10個・心室性が1個などそんなかんじでした。
自覚するときは心室性が出てると言う事がホルターでは分かるようになりました。
その後も単発と思っていたのと基礎疾患がないということで特に何もしていませんでしたが、たまに単発のクッとなる感じではなく胸に何ともいえない違和感が3ヶ月に1回などありました。(数秒)

この4月の終わりに朝、身支度をしておりましたらまた、胸の違和感と同時に動悸が起こり1分もしないくらいで治まってきたと思います。
あまりにいつもと違い気になり近所のはじめて行く循環器クリニックに行ったのですがそこで行ったホルターでまた自覚がありその自覚は心室頻拍6連発が出ていました。
先生は単形成だから心配は要らないと言っていました。

でも別の病院で詳しく見て貰う為とアブレーションをして貰うために入院をしましたが、ホルターではハッキリ右室流出路の物か右室ブロック左軸変異の物か分からないと言われましたが
多分右室流出路だと思うと言われました。
前置きが長くなりましたがお聞きしたいのは12誘導でないとホルターではハッキリした場所はわからないのですか?
薬物負荷で誘発するためにボスミン・プロタノール・メキサンを試みましたが1発も出ませんでした。
加算平均でも正常範囲内でした。
これでは当日、電気整理検査でも出ない確率が高いと言われて今回はあきらめて帰ってきました。
電気生理で出ないとアブレーションが出来ないためと言うのも有ります。
実際、電気整理検査で出ない方は結構居られるのでしょうか?
日頃は毎日1発は出ていますがやはりアブレーションは難しいですか?
ホルターの6連発以外は何も検出されていませんが特発性心室頻拍で間違いないと思われますか?
特発性心室頻拍の病気の経過などが全然分かりません。
何か知っていましたら経過や病状など教えていただけると嬉しいです。
あと特発性心室頻拍の心室頻拍が心室細動に移行する事はあるのでしょうか?
有るならどの位の確立で移行するのですか?
特発性心室頻拍は不整脈で言うと危険な不整脈なのでしょうか?
日常の生活で気を付ける事等はありますでしょうか?

ほんとに長くなりもうしわけありません。
アドバイス頂けるととても嬉しいです。
よろしくお願い致します。

質問者:ちったん さん

いち内科医 先生
一般内科

いち内科医 先生

特発性心室頻拍については、30秒以上続くものを持続性心室頻拍、30秒以下の場合を非持続性心室頻拍と呼びます。発作時間が短い場合にはまったく症状がないこともありますが、持続する場合は血圧低下や意識消失、心不全を合併することもあり、心室細動に移行する場合もあります。心室細動の場合、心臓は血液を送り出すポンプとしての機能を失い、心停止状態となります。この場合、速やかに心臓マッサージ、人工呼吸などの救命処置を行う必要があります。心室頻拍を起こしたときの治療は、血行動態が保たれていれば薬物で治療することもありますが、状態が悪化している場合、あるいは心室細動の場合は電気的除細動を行います。また、心室頻拍や心室細動の既往のある方に対する予防治療としては、薬物治療やカテーテル治療が有効な場合もありますが、治療が難しい場合は植え込み型除細動器を用いて不整脈による突然死を予防します。なお、器質的心臓疾患をもたない特発性心室頻拍(特発性左室起源心室頻拍、右室流出路起源心室頻拍)に対しては非常に高い成功率となっています。これらの不整脈はそれまで健康であった方に何の前兆もなく、突然起こる場合があります。一般の方でも使用できるように作られた「自動体外式除細動器」という器具があり、大勢の人が集まる公共機関などで配置されつつありますが、まだ十分ではなく、今後の更なる普及が待たれます。

へたれ循環器専門医 先生
循環器内科

へたれ循環器専門医 先生

右室流出路起源であれば通常左脚ブロック型のはずですが・・・?ホルターでもある程度は診断できます。誘発については、心臓電気生理学的検査(EPS)では、誘発目的のペーシングを入れますので、単なる薬物負荷よりは誘発はし易い、というか出す気になれば何でも出せます。むしろ、それが臨床的な問題の不整脈かが判断が難しい場合があります。それなりのリスク(出血、感染、心タンポナーデなど)と負担(入院)を負ってでも白黒つけたければ、EPSが最も確実です。アブレーションで根治させることも期待できますし。ただし、右室流出路起源の特発性心室頻拍は薬物の反応も、予後も良好な場合が多いので、EPSをあえてやらない先生もいらっしゃいますし、それはそれで見識だとは思います。

へたれ循環器専門医 先生
循環器内科

へたれ循環器専門医 先生

右室流出路(RVO)起源の心室頻拍(VT)は、興奮や不安等で心拍数が早くなることで発作が誘発されることが多いのが特徴です。カテコラミン誘発性VTとの別名もあります。RVO VTの場合、アブレーションに成功しても、近傍から再発することがあります。RVO VTが右室の心筋変性が原因のため、と言われております。前述の如く、βブロッカー(テノーミンもその一種)や抗不安剤が良く効くこと、再発があること、突然死に至ることが少ない、などの理由からアブレーションをやらない先生もいます。つまり、現在、治療は適切に行われていると思われます。テノーミンを知ってて出しているのなら、今の主治医の先生にお任せして間違いはなさそうですが。

ちったんさん

今迄読んできた中で1番読んで良かったと思える内容でした。
後、今ではVTが出ても3秒位ですが長くなる可能性はありますか?心室細動への移行は何%位でしょうか?

いち内科医 先生

心室頻拍の長さが長くなる可能性はもちろんあります。しかし、やみくもに心配する必要はなく、定期的な受診でいいと思います。心室頻拍がどれくらい心室細動に移行するかの統計はありません。心電図モニターを装着しているときに心室細動が起こるかたばかりではないからです。実際に、心室頻拍から心室細動に移行する時間はわずかでしょうから、心電図モニターをつけていないとわかりません。状態が悪化してモニターをつけたところ心室細動であっても、もとの脈がどういう脈だったかはわからないからです。

ちったんさん

2度もお返事を下さってありがとうございます。あまり悩まずに前向きに行きたいと思います。この度はありがとうございました。

ちったんさん

かなり自分でもネットや本で勉強しました。循環器の先生が驚くほど勉強しました。その中でも凄く知りたかった事などが追伸で書いてあり感激しました。ありがとうございました。へたれ循環器専門医の先生のような先生に診て頂ける患者さんは幸せだと思います。本当にありがとう御座いました。また質問したい事が出来た時にはお願い致します。

血管心臓医 先生

最近、国立循環器病センターの先生が書かれていた記事を紹介しましょう。

「心筋梗塞、心筋症などの心臓病がなく、WPW症候群、QT延長症候群などの電気生理的異常がなく、単形性の心室頻拍であれば(お伺いする限り、右室流出路タイプの心室頻拍ならそれに相当します)、国立循環器病センターで10年間に心室頻拍で死亡されたのはたったの1例」ということです。センターのように日本でも最も患者さんの集まる施設ですら、この頻度です。下手したら不整脈など指摘されていない人の死亡率より低い?(これは私の愚考です)。負荷電気生理検査をして誘発されないということですから、電気的器質も問題ないと思われます。
心室細動・突然死の危険は非常に低く、安心されて良いでしょう。
最初の前提は、カテーテル検査(電気生理検査)を行われるくらいの施設で診療を受けておられるのだから、十分クリアされていると思います。私の個人的経験(世の中からしたらわずかですが)でも、幸い一人も失っていません。

ただ、心室頻拍で血圧低下や失神などの症状がある場合は一般的に、薬物療法、アブレーション、植え込み型除細動などを考慮しますが、そのあたりは既に十分考慮された上で治療を受けておられるように思います。
頻拍の持続がまた長くなる可能性はあり得ます。症状の「詳しい特徴」を診察ごとに報告されるのが、ベストの治療を受けられる秘訣かと思います。脈が飛ぶ、乱れる、鼓動が自覚できる、と、心室頻拍発作は異質のものです。症状があるときに、手首などで脈を取り脈拍数、できれば血圧計を準備して血圧と脈拍数と持続時間をチェック、日記のように記録し診察の際に持参していただければ、より適切な治療ができます。本当に重大な頻拍発作以外の不整脈にまで神経質になって、ノイローゼになるのが一番不幸ですから。

ちったんさん

読ませて頂きました。
とっても分かり易くて、何よりもホッとしました。
でも、負荷電気生理検査はしていないんです。
やったのは12誘導をつけて薬物負荷をしただけです。
しかし今は長い発作を経験していない事が唯一の幸いです。
また何か有ればアドバイス頂けるとありがたいです。

へたれ循環器専門医 先生

心臓電気生理学的検査のことでしょうか?薬剤負荷「だけ」やる事はありません。心臓電気生理学的検査はそのままアブレーションに移行できる検査だからです。むしろアブレーション部位の確認を行うための検査と行っても過言ではありません。

ちったんさん

EPS検査はやっておりません。
私が行った検査は処置室で12誘導の心電図をつけて
ボスミン・プロタノール・メキサンの3種類の薬品を
点滴に順番に入れていって様子を見る検査でした。

発作回数、時間が少ないのでEPSの前にまずは薬物負荷を
やってみようという事になりして頂きました。
その結果3種類とも心室頻拍は誘発されなかったため
EPS当日も出ない確率が高いといわれて辞めました。
ですから薬物負荷検査のみと言う事です。

へたれ循環器専門医 先生

EPSではプログラム刺激と言われる特殊なインターバルのペーシング刺激を入れて不整脈を誘発します。プログラム刺激だけでは不整脈が誘発困難なケースでは、プロタノール等の使用下でプログラム刺激を行います。不整脈そのものは大概誘発されるのですが、臨床的に問題となっている不整脈が誘発されるかどうかはやってみないと分からない部分があります。誘発されないかもしれないが、はっきりさせたいからやりたいと言う方もいらっしゃいますよ。

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