Q

人格障害について

知り合いに人格障害だとうちあけられました。毎日のように私に会いにきます。リストカットも度々してるようで。最近私の方がまいってしまいそうです。どこまでがその人の性格でどこまでが症状なのかわかりません。どのようにしてつきあっていっていいか最近わからなくなってしまいました。よいアドバイスをお願いします

質問者:nanami さん

和歌山の医師 一般内科 先生
腫瘍科

和歌山の医師 一般内科 先生

他人に対する感情も、自分に対する感情や評価も、とても不安定なのが境界型人格障害の特徴です。逆に安定している時もあり、その時は冷静で人一倍論理的に話すこともでき、とても病気とは思えません。ところが感情は時間単位、日単位で変化し、まさに人が変わったようになって、他人を攻撃したり自分を傷つけたりします。直前までは尊敬の対象だった人を急に攻撃することもよくあります。圧倒的に若い女性に多いです。

境界型人格障害の人は、自覚的には慢性的な抑うつ感で悩んでいることが多く、自分ではうつ病であると信じていることもよくあります。うつ病なら抗うつ薬で治ることがほとんどですが、人格障害には薬はあまり効きません。むしろ薬は自殺の道具として使われがちです。20代の女性で、うつがなかなかよくならずに色々病院を変え、時には自己破壊的な行動に出るというのが、典型的なパターンです。

自己破壊的な行動とは、具体的には自殺が多いのですが、リストカット(手首を切る)、薬をまとめて飲むなど、自殺としては成功率の低い方法が大部分です。しかもそれを繰り返すので、自殺の演技をしているように見えます。また、いい自分・悪い自分をうまく使い分け、他人を思うままに操作する傾向もあります。まるで光をあてる角度によって美しくも醜くもなる、特殊な多面体のようです。このため、家族も友人も医療者も、大いに困らされることになります。

境界型人格障害の治療は、はっきり言って困難です。本人の求める薬物治療にはあまり効果は期待できません。対人関係の形成過程の問題が原因と考えられますので、精神療法の適応と言えます。ところが、病気そのものの症状である対人関係の不安定さは医者との関係にも現れてしまいます。主治医に対する信頼と不信が目まぐるしく入れ替わり、しかも何回も自殺のそぶりをするような状態では、精神療法どころではありません。したがって治療のためにはまず治療をするということ自体を本人と医者ではっきり取り決めるという手続きが必要になります。これには一定の面接時間の設定などを含み、「治療契約」といいます。契約を破れば治療は中止です。知り合いの方には、冷たいようですが、難治であることを認識し、つらくても最善の治療法に従ってもらうことが最善です。

このように医師でさえも簡単に対応しかねる疾患です。あなたが友人として、手助けする覚悟があるのかによってあなたの対応の方法は変わってくるように思います。

知り合いの方の病気を回復させるのにプラスになるという前提で、今後もその女性と友人としてのつきあいを続けていっていくということであれば、その接し方として、境界型人格障害の人は自分が見捨てられるのではないかということを非常に強くおそれるあまり、この人は自分を見捨てないということを確かめるためにどこまでも依存するので、治療契約を守る限りにおいて、つまり医療で出来る範囲を理解している限りは見捨てることはない、ということを明確に伝えることが重要になってくると思います。

なぜなら、境界型人格障害の患者さんはどこまでも依存するのです。そして、そうなると、依存される側はどこかで対処仕切れなくなります。すると、境界型人格障害の人は、やっぱりこの人も自分を見捨てるのか、と考え、前以上に落ち込んだり、あるいはその人を攻撃したりすることになり悪循環に陥ることが多いからです。

アドバイスになっているとは思いませんが、対応に関してはあなたに負担になる可能性がありますので、心療内科、神経精神科の専門医に相談される必要が生じるかも知れません。

nanamiさん

とても難しい病気なのですね。主人の友達の奥さんでこれからも付き合いがあると思います。でも中途半端な気持ちではいけないんですね。とても参考になりました。ありがとうございました。

お察ししますさん

以前、同じような症状の方とお付き合いしていた時期がありました。
(確実に境界性人格障害であったとは言えませんが、私がその方の症状や対応を医師に話したところ、その疑いがあると言われました。)

結論から申し上げると、自分とその方との間に境界線を引いたとたん、その方の症状はよくなりました。
具体的には、こちらにもこちらの生活があり、あまりにも依存されるのは困るということを態度とコトバで示しました。
これはある本から学んだことだったのですが、驚くほど効果がありました。
素人の意見なので、安易に実践されないでください。きっとタイミングや両者の関係性など変動要素が大きいと思われますので。
基本的には医師に相談するのが良いかと思います。

nanamiさん

メールの返信をすぐしないと一分以内に電話がなる状態です。今週は忙しいと告げるとそれでも何かと理由をつけて来ようとしてます。昨日一日顔を合わせてないのですが正直なところホットしてます。お医者様に相談したいと思います。ありがとうございました。

無名医師 先生
精神科

無名医師 先生

打ち明けられたということは、「自分の味方に成ってほしい」という意味です。場合にもよりますが、こうしたひとと良い関係を結ぶのはなかなか難しいです。長時間つきあえない理由を具体的かつ冷静に伝え、話を聞くときもなるたけ自分の意見や感情を出さないようにするのがいいです。この態度を続けると何か良くない反応があるかもしれませんが、がんばって一貫した態度を続けましょう。そのうち他の人に標的が移ります。

nanamiさん

心が楽になりました。アドバイスありがとうございます。」夜中に死にたいといったメールや電話で正直まいっていました。私に依存していると本人が通院している医師に言われた様で自分でも毎日家に行くのは迷惑だとわかっていると言います。でも寂しいからメールしてしまうそうです。

いち内科医 先生

人格障害の人は、アルコール依存や薬物依存など身体的な問題につながる行動、自己破壊行動、無謀な性行動、心気症、社会の価値観との衝突などを起こす危険が高くなります。
人格障害の人の子育てには一貫性のなさ、無関心、感情過多、虐待、無責任などの特徴があり、子供の心身に問題を生じます。 また、ストレスが原因で精神崩壊(日常の頭脳活動すらできなくなる危機的な状態)に陥りやすい傾向がみられます。どのような種類の精神障害を起こすかは(不安、うつ病、精神病など)、その人の人格障害の種類によって決まる部分もあります。 人格障害の人は、処方された治療計画にあまり従わない傾向にあります。さらに治療計画に従った場合でも、薬への反応が通常よりも鈍いことがよくあります。 人格障害の人は、自分の行動に対して責任を取ることを拒否したり、過剰に疑い深く、要求ばかりを突きつける印象があったりするため、医師と良好な関係が築けないこともよくあります。医師の側もその人を非難したり、疑うようになり、最終的には関係を拒否するようになってしまいがちです。 nanamiさんに余裕があれば、友達が治療を続けるように手助けすることも可能でしょう。ただ、その場合あなた一人で対応するのではなく、共通の友人や友達の両親などと協力して手助けすることが必要でしょう。

nanamiさん

今まで誰にも打ち明けることが出来ませんでした。私もいつもいつも穏やかに話を聞いてあげることは難しい、自分にも負担を感じていました。一度電話に出れないことがあってそのあと着信が10件もあり家に突然きました。その時は正直いって怖かったです。私にも生活があるしゆっくりすごしたいときもあります。周りに協力してもらって自分だけで抱えこまなで行きたいと思います。ありがとうございました。

今すぐ医師に
質問することができます!

Q回答している人は誰ですか?
5,700人以上の各診療科の現役医師です。アスクドクターズは、健康の悩みに現役医師がリアルタイムに回答するサービス。20万人以上の医師が登録する国内最大級の医師向けサイト「m3.com」を運営するエムスリー(東証一部上場)が運営しています。
Q登録後すぐに質問できますか?
質問の閲覧と相談は登録後すぐにご利用可能です。

このQ&Aの登録カテゴリ

注目の検索ワード

無料で見られるQ&A

同類のキーワード

今すぐ医師に
質問できます

Q回答している人は誰ですか?
5,700人以上の各診療科の現役医師です。アスクドクターズは、健康の悩みに現役医師がリアルタイムに回答するサービス。20万人以上の医師が登録する国内最大級の医師向けサイト「m3.com」を運営するエムスリー(東証一部上場)が運営しています。
Q登録後すぐに質問できますか?
質問の閲覧と相談は登録後すぐにご利用可能です。