Q

虫歯と歯の治療

虫歯のことでお伺いします。
私は、食後歯を磨き、甘いものは控えています。その上、3か月に1回歯医者で歯石取他、歯周病の予防をして貰っています。夜寝る前にはフッ素を塗って朝を迎えます。このような条件でも、3か月で虫歯は出来るのでしょうか。

質問者:kimura さん

いち内科医 先生
一般内科

いち内科医 先生

一部の人の口の中には特に活発なむし歯菌がいて、キスや食器の共有によって、たとえば親から子へ細菌が移ります。細菌は乳歯が生えてきた小児の口の中で繁殖し、むし歯をつくります。このように、たとえ同じ家族内にむし歯の人が多くても、必ずしもその人たちの歯磨きや食生活が悪いとは限りません。

むし歯が痛み出す前に治療を行えば、歯髄が侵される危険性を減らして、歯の組織をできるだけ多く残すことができます。むし歯を早期に発見するために、問診で痛みの有無を尋ね、歯を診察し、器具を使って見えない部分にむし歯ができていないかを調べ、X線検査を行います。6〜12カ月に1回は歯科健診を受けるとよいでしょう。ただしX線検査は毎回行うわけではなく、歯科医師が歯の状態を診て、必要に応じて12〜36カ月に1回程度行います。

むし歯予防の鍵を握るのは、(1)口の中を清潔に保つ、(2)特定の食品への注意、(3)フッ素の利用、(4)シーラントによる予防治療、(5)抗菌治療の5つの戦略です。

口の清潔: 口の中を常に清潔に保つために、朝食の前か後と就寝前に歯ブラシとデンタルフロスによる歯磨きを、毎日欠かさず行います。歯磨きをしてプラークをためないようにすれば、平滑面う蝕(エナメル質の平滑な面にできるむし歯)を効果的に予防できます。歯磨きによって、食べものをすりつぶす歯の咀嚼(そしゃく)面や側面にむし歯ができにくくなります。またデンタルフロスは、歯ブラシの毛先が届かない歯と歯のすき間の掃除に力を発揮します。

電動歯ブラシや超音波歯ブラシはとても効果的ですが、きちんと磨けば、普通の歯ブラシで十分に効果があります。正しい歯磨きに必要な時間は、約3分です。デンタルフロスの使い方は、歯と歯のすき間にフロスを入れて前後に動かした後、歯ぐきのラインに沿って「C」の字を描くように歯と歯根面に巻きつけて上下に動かし、プラークと食べもののカスを取り除きます。

プラークはできはじめのうちはまだかなり軟らかいため、毛先が柔らかい歯ブラシやデンタルフロスで、少なくとも24時間に1回磨いて取り除けばむし歯ができにくくなります。しかし、いったんプラークが硬くなりはじめると、約24時間後にはむし歯がつくられはじめるためプラークは取れにくくなります。

食べもの: 炭水化物はどれもむし歯の原因になりますが、中でも大敵は糖類です。テーブルシュガー(ショ糖)、ハチミツ(果糖とデキストロース)、果物(フルクトース)、ミルク(乳糖)などの単糖はすべて、歯に同じように悪影響を及ぼします。糖がプラークに触れると、プラークのミュータンス菌が酸をつくり出します。食べた糖の量はあまり重要ではなく、糖が歯に触れている時間の長さが問題になります。つまり甘いソフトドリンクを1時間以上かけて少しずつ吸っている方が糖分の多い飴を5分で食べてしまうよりも、むし歯ができやすくなります。

むし歯になりやすい人は、甘い菓子などは控えましょう。菓子を食べた後は、うがいよりも歯磨きの方がより効果があります。人工甘味料を使ったソフトドリンクを選ぶのもむし歯の予防になります。ただし、ダイエットコーラに含まれている酸はむし歯を進行させます。紅茶やコーヒーには砂糖を入れずに飲むと予防に役立ちます。特に歯根面が露出している人は、こうした注意が重要です。

いち内科医 先生
一般内科

いち内科医 先生

フッ素: フッ素は、特にエナメル質の酸への抵抗力を高めて、むし歯をできにくくする効果があります。歯が成長して硬くなる11歳までの間フッ素を飲んでいるとむし歯予防に役立ちます。水道水へのフッ素添加法は、小児にフッ素を与える最も効率良い方法で、現在米国では、人口の半分以上がむし歯予防に必要量のフッ素を含んだ飲料水を飲んでいます。ただしフッ素が過剰に含まれた水道水を飲むと、歯がまだらに白濁したり変色したりするフッ素症が起こります。小児が飲む水にフッ素量が十分に含まれていない場合は、フッ化ナトリウムのドロップ剤や錠剤が与えられます。また、むし歯ができやすい年齢の人の歯には、歯科医師がフッ素溶液を直接塗る予防治療も行われます。フッ素入り練り歯磨きやフッ素濃縮うがい液は、小児だけでなく成人にもむし歯予防の効果があります。

シーラント: シーラントは、特に歯ブラシの毛先が届きにくい奥歯の小窩裂溝(歯面の細い溝)のむし歯予防に効果があります。シーラントを塗る前にはまず完璧に歯面のクリーニングが行われます。その後、シーラント材が歯に接着しやすいように、エナメル質面の酸処理(歯面に酸を塗ってわざと凹凸にして、接着力を高める方法)が行われます。次に、歯面の小窩裂溝の内部や表面に、液状の歯科用レジンのシーラント材を入れます。このシーラントが固まって溝をふさぐと食べものが溝の中へ入りこめなくなるため、食べものを餌にしていた溝内部の細菌が酸をつくり出せなくなります。シーラントの約90%は1年後まで、60%は10年後でも歯に残っています。シーラントの修復や交換時期は、歯の定期健診の際にチェックされます。

抗菌治療: むし歯が特にできやすい人には、むし歯の原因菌を抑えるための抗菌治療が必要です。まずむし歯に侵された部分を取り除き、歯のすべての小窩裂溝をふさぎます。次に、強力な抗菌効果があるうがい液(クロルヘキシジン)を数週間使用して、歯に残った細菌を全滅させます。むし歯の原因菌がいなくなって、代わりにより無害な細菌が住むようになれば成功です。むし歯の原因菌を増やさないために毎日家庭でフッ素洗口液によるうがいを行い、キシリトールを含むガムをかむとよいでしょう。キシリトールは、プラークに住む細菌を抑える作用がある甘味料です。

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