卵巣がんのドキシルによる化学療法について,ご相談申し上げます。
昨年10月から,ドキシルによる化学療法を4〜5週に一度受け,これまで11コース行ってきました。手足の黒ずみやひび割れ,口内炎,白血球数の低下といった副作用があるものの,治療の成果があり,直近のPET−CTでの評価では約1年前の時に比べ,モリソン窩への集積が6.7→3.6になるなど腹腔内に数カ所ある病巣のいずれもSUVmax値が低くなりました。また,CA125の値も,先月に比べると120→85と低下しております。
引き続き,ドキシルによる治療を考えていたところ,ドキシルの総投与量が基準を超え,これ以上投与すると心筋障害による心不全の可能性が高いとのことで,今後の治療が難しいと担当医から伝えられました。
そこで,先生方に次のことについて,お伺いいたしたく思います。
1 この先ドキシルによる治療を続けることは,難しいのでしょうか。(心臓へのダメージを抑えるような手だてを行いながら,治療が続けられないものでしょうか。1回あたりの薬の濃度を薄くして投与する方法,あるいは,間隔を6〜8週に広げるなどして心臓への影響を少なくする投与の方法はどうでしょうか。)
2 ドキシルやアドリアシンによる治療を行った先生方のご経験から,心毒性が起こる可能性については,頻度や経過についてどのような印象をお持ちなのかお聞かせいただけないでしょうか。
3 ドキシルによる心臓への影響が見られた場合,そのことへの治療法はいかがでしょうか。
4 ドキシル以外に用いるとしたら,どのような治療法があるでしょうか。
先生方,どうかよろしくお願いいたします。