経緯:
2015/7/29胃体上部徑9.9mmカルチノイド胃局部手術切除
定期検査において
2017年5月の診断結果は以下の通り。
所見:
胃体下部前壁の徑4mm大発赤調調ポリープより生検3では腺窩上皮の軽度過形成がみられます。粘膜固有層には、クロマチン濃染性の円形核と淡好酸性細胞質を有する小型多角形細胞の集塊を複数個認め、免疫染色では
これらの細胞集塊は神経内分泌マーカー(synaptophysin,chromogranin-A,CD56)陽性を示します。前回生検(H17-03459)と同様に、neuroendocrine tumor(NET)の再発として矛盾しないと考えます。
(本標本上では,前回同様G1相当を推察します)
A型胃炎に合併したNET疑い
内科先生から消化器内視鏡学会の臨床研究の話として
1.経過観察
2.幽門側胃切除
3.胃全摘術などの選択肢がある、A型胃炎に合併した高ガストリン(1870)血症に伴う過形成の可能性もあり、それであれば経過観察で著変無い可能性、進展する可能性がある。幽門側胃切除で縮小する可能性に期待する選択肢もある。微小でも移転する報告もあり、その場合には胃全摘の選択肢もある。ただし、胃の手術後は食生活が制限される事となる。転移のリスクについても現在のデータがなく話ができません。
なお、胃体下部前壁の徑4mm大発赤調調ポリープより生検3付近、7/10に再
生検した結果、新たに二カ所neuroendocrine tumor(NET)を発見されました。
また、今後の治療に関して、本人の意思により決定。
ニュアンス的には内科の先生は幽門側胃切除と私が
受け止めております。
又、外科先生は現在のA型胃炎に合併したNETに対して1.経過観察が
主流とも言われています。
上記の状況を踏まえて、
1. 経過観察
2. 幽門側胃切除
どちらを選択すべきか、ご教示ほどよろしくお願いします。