70代の母についておたずねします。一年ほど前から、食事の味がわかりにくくなったことに気づいたそうです。空気中に漂う匂いはわかるし、甘い塩辛い酸っぱいなどの味もわかるものの、たとえばおせんべいのような噛んだときに口の中から鼻に抜ける香ばしい香りがわからないため、少しも美味しくないのだといいます。香水やお花の匂いはわかりますし、鍋が焦げれば焦げくさい匂いはわかるそうです。暖かいお蕎麦は立ち上る出汁の湯気の匂いがわかるからか、唯一美味しく頂ける食べ物だと申します。あとは見た目から過去の味覚の記憶を呼び起こし、味を補ってどうにか食べているけれど、目をつぶって食べたら、食感が似ているものの違い(たとえば、大豆と小豆の違い)は判別しにくく、何を食べているのかわからないと申します。
定期的に通院しているかかりつけの耳鼻咽喉科の先生にご相談したそうなのですが、匂いがわかるならいいじゃないですか、と笑って取り合ってくださらないそうです。母の説明の仕方が悪いのかもしれません。「風味」「匂い」「香り」「味」など微妙にニュアンスのことなる言葉を使って、一生懸命自分の状態を説明しようとしているのですが…。
おたずねしたいのは
■外気にただよう臭いはわかる。
■甘い辛い塩辛い酸っぱいなどの味はわかる。
■しかし食べ物を食べても、風邪をひいているときのような感じで、食べ物の風味がわからない。
という場合、耳鼻科の先生になんと説明したらわかって頂けるのかということです。また、そのような症状は何らかの治療で治癒または快方に向かう可能性があるのかということも、あわせてお教えいただけますでしょうか。
お忙しいところ恐れ入りますが、耳鼻科の先生、お答えくださいますようお願い申し上げます。