【相談背景】
58歳男性。7月2日から40℃超の発熱と左腰部の激痛で入院歴あり。現在も腰痛が持続しています。病名特定ができず困っています。各診療科医師の診断結果を踏まえた上で、可能性のある疾患をご教示ください。
【これまでの経過】
・7月2日(水):40℃超の発熱と左腰の激痛で受診
・7月4日(金):血液検査異常により総合病院に入院
・入院中に広域抗菌薬(タゾバクタム・ピペラシリン)1日4回、4日間投与
・発熱は自然収束
・7月11日(金):退院
・退院後も左腰痛が持続(夜間悪化、鎮痛剤で対応)
・両大腿前面に放散痛あり(L2〜L4神経根領域)
・現在も原因不明
【各診療科の医師の診断結果】
泌尿器科診断
・当初は血尿と腰痛から尿路結石を疑った
・初期CTで極小の結石らしき陰影があり、自然排出されたと判断
・血尿は結石通過による尿管損傷と診断。血尿は消失
・発熱は結石とは無関係で、何らかの細菌感染があったと考えられる
・腎・尿路腫瘍は造影CTとMRIで否定
・尿中癌細胞検査のみ追加実施中
・「腰痛は循環器科と相談して」とのコメント
循環器内科診断
・「腰の痛みは血液中の炎症反応(CRP)が原因」と説明
・CRP高値(5.39)が原因とされ、鎮痛剤で疼痛管理中
・抗菌薬治療で炎症反応は軽減したが完全には消失していない
・γ-GTP高度上昇(507)については「薬剤性肝障害か胆道系うっ滞の可能性」との判断
・「原因不明の炎症による疼痛」と診断
・「必要なら他の総合病院への紹介が可能」と説明された
【検査所見】
・造影CT・MRI:腫瘍・膿瘍・リンパ節腫大・脊椎異常なし
・腎・尿路腫瘍は画像で否定(尿中癌細胞検査中)
・血尿は結石通過時のみ。現在は消失
【最新血液検査(7月14日)】
・γ-GTP:507 U/L(高度上昇)
・CRP:5.39 mg/dL(持続性高値)
・eGFR:58 mL/分(腎機能軽度〜中等度低下)
・ALT(GPT):43 U/L(軽度上昇)
・ALB:3.9 g/dL(軽度低値)
・PLT:57.4万/μL(反応性高値)
・Hb・Hct軽度低下、PT時間延長
【相談内容】
・泌尿器科と循環器内科の診断を踏まえた上で、考えられる疾患名
・現在実施すべき検査や専門科の判断
・原因不明のまま持続する腰痛と炎症反応への今後の検討方針
・専門医の見解をぜひ教えてください