高リスク前立腺癌の治療選択
person50代/男性 -
59歳男性。PSA高値のためMRI撮影、針生検を経て前立腺癌と診断されました。
PSA:4.9 ng/mL TNM分類:T2a N0 M0 腫瘍径:11.5mm
グリソンスコア:4+4=8(陽性コア数:6/12)
生検におけるIDC-Pとcribriform patternの検出はなし
泌尿器科医からは前立腺全摘手術+リンパ節郭清を、放射線医からはIMRT+ホルモンまたは小線源HDR+ホルモンを勧められています。
ここで幾つかお尋ねします。
1)泌尿器科医は高リスクであることを理由に、前立腺全摘における神経温存はできないと言います。神経温存は無理筋でしょうか。
2)グリソンスコア以外に高リスクに当てはまる条件はありませんが、泌尿器科医も放射線科医も、高リスクであれば治療方針は変わらないと言います。グリソンスコアのみが高い患者に適する治療法はあり得ませんか。
3)再発率の低さからトリモダリティに興味がありますが、今の状況に鑑みて、そこまでやる必要はないと考えるべきでしょうか。やってもよいものでしょうか。
4)ネットを見ていたら、高リスク限局性前立腺癌のトリモダリティにおける長期ホルモン治療群と短期ホルモン治療群の有効性には差が認められなかったという試験結果が出ていました(Radiat Oncol Biol Phys. 2024 Feb 1; 118(2): 390-401.)。これを理由にトリモダリティで短期ホルモン治療を求めることは妥当でしょうか。また、通常の放射線治療(IMRTなど)でホルモン治療の期間短縮を求めるのは危険でしょうか。
長くなりましたが、よろしくお願いいたします。