治療前PSA:8.5、GS:4+5、精嚢浸潤あり、骨盤リンパ節転移あり、遠隔転移なし(T3bN1M0) の局所進行性の超高リスク前立腺がん患者、66歳です。
昨年8月からリュープリン3か月製剤注射を開始し、今年2月に3回目注射が終わり現在に至っております (開始から約8か月経過)。PSAの推移は0.047 (24年10月) → 0.044 (25年2月) です。
1) 今年1月のMRI所見では前立腺は縮小し、腫瘍も改善、明らかなリンパ節腫大は指摘できないと書かれていましたが、「精嚢は萎縮し、全体がT1強調像で低信号を呈し」と書かれていました。これは、精嚢の画像には腫瘍らしき物は映っていない、という意味でしょうか?
2) 諸々の事情により、QOLを重視して根治は目指さず、当方の病状にとっての推奨標準治療である放射線治療(RT)は受けないことにし、ホルモン(ADT)単独療法を選択しました。ADT単独治療の実施期間は、RT併用ADTが2年程度なので、それよりも長い3年程度でしょうか?この治療法に関するプロトコルは存在しますでしょうか?
3) 約2週間前から左手親指にバネ指を発症して時々強い痛みが出ます。右利きなので、使用頻度は右手の方が多いです。これはADTの副作用と考えるのが妥当でしょうか?他の指へも波及する可能性がありますでしょうか?
4) 他にも軽微な副作用が出ているので、間欠療法について調べました。継続ADTと比較して生存期間が変わらないそうです (以下の資料参照) 。また、長期の低アンドロゲン状態はアンドロゲン非依存性クローンを誘導する、といった資料もあり、間欠療法によってCRPCへの移行期間を遅らせることができるのならば、当方のような患者には朗報です。
前回治療時に主治医に打診したところ、PSA値が検出限界近くまで低下し、それが何回か継続した時点で行うのが良いので、現状では時期尚早といった見解でしたが、以下の資料にもあるよう、プロトコルが存在しない以上、現状でも当方が希望すれば主治医がそれを却下/拒否する理由はない、という考えでよろしいでしょうか?
参考資料
日本癌治療学会のがん診療ガイドライン、「転移性前立腺癌に対する一次ホルモン療法として,間欠的ホルモン療法は推奨されるか?」
「間欠的ホルモン療法は持続的ホルモン療法と比較して全生存期間は同等であり,有害事象,QOL,経済性を勘案すると持続的ホルモン療法の代替療法として有望な選択肢である。しかし,至適プロトコールや真真に恩恵を受ける患者群が解明されていないことに十分に留意する必要がある。」
5) 以前に同様の間欠療法に対する質問に回答された先生の内容は、確か、調査期間が短期なため、その有効性に対して否定的見解を持つ医師も存在する、といったものでした。
しかしながら、間欠ADTが有効ではない (CRPCに早期に移行した) 場合でも、継続ADTと比較して有害事象の発生頻度や程度が低下するため、全体的に見て患者側のメリットは大きいと思うのですが、この療法があまり積極的に実施されないのには何か理由があるのでしょうか?プロトコルが存在しないと、医療提供側で管理しにくい、ということでしょうか?
長文をご容赦ください。以上、よろしくお願い致します。