昔むかし…の物語り悩み相談
ある所に、年増の女の子がいました。女の子には、自分をまあまあ大事に思ってくれる冴えない太った醜い豚と、お調子者でひょうきんなプライドの高い狼の二人の友達がいました。女の子は、お調子者でおもしろい狼に夢中でした。けれど狼は貧乏で、他にも女の子の友達がいる様子。豚のほうと言えば、女の子に気の利いた一言も言えない不器用者です。女の子は、まだ自由に草原で花を摘んだり、お城の食堂の皿洗いをして働いて、一人でいたいと思っていました。けれど、世間の風は冷たく、若くない人間は気に入った一匹の動物と共に暮らさなければいけない決まりになっているのです。女の子は本当は豚にも狼にも愛想が尽きていました。動物は人間の心がわからない野性の生き物だからです。悩んで疲れた女の子は、この町のすぐれたお医者さんや、住人に悩みを相談しました。
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