Q

どこに相談すればいいのでしょう

私は抜毛症です。発症したのは小学校低学年頃だと思います。最初は眉毛、その後頭髪、その他の体毛も抜いてます。今まで直せず、最近ではウィッグをかぶらないと外に出られないほどです。最近これは単なる癖ではなく病気だと知りました。有効な薬などあるのでしょうか?精神安定剤のようなものなのでしょうか。例えば1ヶ月くらい我慢して我慢しても、結局快楽に負けて抜き始めて・・の繰り返しでした。どこの病院へ行けばいいのでしょうか。埼玉在住ですので関東近辺で相談できるところはあるでしょうか?

質問者:ロハス さん

カフェ・リザン 先生
心療内科

カフェ・リザン 先生

文面から判断する限り,やはり精神科か心療内科でしょう。精神科受診に抵抗がありますか?
精神科に行くのは良いとして,抜毛症の専門家はどこだろうという疑問なら,わたしもちょっと思いつきません。ただ,あまり専門にこだわるより,実際に受診してみて相性の良い医者を探す方が良いと思います。ご自分で意識されているかどうか分りませんが,なんらかの心理的要因が潜んでいることが多いので,それを丹念に(ただし患者の心を傷つけずに)探して修復を手伝ってくれる医者に出会えるといいですね。「修復を手伝う」という言い方をしたのは,修復する主体は患者自身だと思っているからです。

ロハスさん

精神科へ行くことにはまったく抵抗ありません。治す手助けをしてくれるならどこにでもすがりたいですし。では自分で探してとにかく病院へ行くことですね。確かにアトピーやら喘息やらで、小さい頃いつもしかめっつらをしていたと親から言われました、自分で気づかないうちにストレスがたまっていたのでしょうか。大人になってからはアトピーも喘息もほぼ治ったのに、この抜毛という行為だけが治せずにいます。この癖のせいで人生すべて狂ったような気がしていますが、これからも生きていかなければならないので、これから少しでも改善するよう
通院してみます。ありがとうございました。

カフェ・リザン 先生

<精神科へ行くことにはまったく抵抗ありません>
それは良かった。
<自分で探してとにかく病院へ行くことですね>
ということですが,病院探しについて老婆心ながらアドバイスします。まず,病院探しというより医者探しという方が正確です。病院にかかるのではなく,医者にかかるのだか。評判の良い病院にもだめな医者はいるし,逆に評判の悪い病院にも良い(あなたにとって相性の良い)医者はいます。次に,医者探しについてですが,他の相談でも話していることを繰り返します:

医者を選ぶ時は,肩書,資格,知名度などに惑わされず,自分の感覚を信じてください。第一印象で「だめ」と思ったら,だめだと思ってください。「ひょっとしたら」と思っ たら,とりあえず再診されると良いでしょう。受診し続ける中で;
1)こちらの話をまじめに聞いてくれるか
2)こちらの質問,疑問にきちんと答えてくれるか?答えの内容は素人にも理解できるものか?
3)納得できない点について質問しても怒り出さず冷静に対応できるか? 。「とても質問などする雰囲気でない」なら医者を代える方が良い。
4)できないこと,分らないことについて正直に「できません,分りません」と答えるか?それとも,難しい専門用語でごまかそうとしたり,逆ギレしないか?
こんなところを点検されれば良いでしょう。

ところで,抜毛症は摂食障害に似たところがありますね。抜毛症の方が頻度が少ないけど(軽い抜毛症は多いけどロハスさんほどの人は少ないという意味),止めたくても止められない気持ちの根底にある精神状態には共通するものを感じます。だからと言って摂食障害の専門家に行けば抜毛症にもじょうずに対応できるとは限りません。ただ,そういう共通面に気づけば多くの精神科医でも対応できる部分はあるはずです。もちろん,患者の言うことに誠実に耳を傾ける精神科医であれば,ですが。
わたし自身は20年ほどマイルドな摂食障害をつきあってきました(特に受診はしなかったけど)。抜毛症というほどではありませんが無意識のうちに髪の毛を抜いていることがあります。それで直径1センチくらいのハゲを作ったことがあります(ロハスさんとは比べ物にならないくらい軽症ですが)。
興味があれば下記のホームページ
http://www2.tba.t-com.ne.jp/leriche/
に掲載されている『摂食障害とたわむれて』を読んでみませんか?

ロハスさん

接触障害とたわむれて、を今印刷しているところです。ゆっくり通勤時に読ませていただきますね。家で本を読むと頭に手が行くので・・・。頭では分かっていても手が止まらない、本当にやっかいな病気です、自分で止めなければ誰も治せないのに。
そうですね、今は患者がお医者さんを選ぶ時代ですし、1度診てもらって却って傷付いたりしたとしても、また他を探す、というふうにあきらめずに動きたいと思います。
今までは、単なる癖で、それもこの世に自分だけしか持っていない、自分は変人なんだなと思って来ました。家族以外の人に話したこともありません。
このように専門家の方に相談にのってもらえるなんて、本当に救われる思いです、涙が出るほどです。
がんばる勇気が出ました、ありがとうございました。

三条 先生

私も抜きます。普通は頭髪ですが頭ばかり抜いていると痛くなりますので、その場合は眉毛に移ります。まあ、何か急かされている仕事があるときに激しいのでストレスの息抜きなのでしょう。学生時代からの癖です。幸いハゲが目立つ程にはやりませんが皮膚科医をやっていて抜毛症の患者さんがやって来られると困ってしまいます。まさに「Medice, cura te ipsum. 医者よ、汝自身を治せ」です。

精神科では明治末に呉秀三先生によりそれまで「狂」が病名にあった精神疾患をすべて「病」に改めたとのことですが皮膚科の教科書にはまだ「抜毛狂」の名が残っていたりします。まあ「...mania」ですから私自身は「...狂」もまた良しと床に散らばった自分の毛を見ながら思っています(「野球狂の詩」なんて漫画もありましたが誰も問題にしなっかたようですし)。
しかし、自分がそうであって(逆にそうである故に)別に気にもしていないからといって患者さんから治療法を求められるた場合、カフェ・リザン先生の言われる「良い医者」になれる自信はありません。たぶん「そんなこと、どうだってええやん」というような患者の話をまじめに聞かない医師という対応をしてしまうのではないかと思ってしまいます。「同病相憐れむ」は医師-患者間では成り立たないのかもしれません。

先生のホームページは面白そうですね。私も関西日仏学館に通っていた時代があり先生程ではありませんがフレンチ・フリークです。そう言えば「フリーク」も「狂」であるのでしょうか。

余談でした、すみません。ロハスさん、ごめんなさい。

ロハスさん

そうですか、皮膚科に抜毛症の方がいくのですか。私もアトピーなので皮膚科にはお世話になってましたが相談したことはありませんでした。抜毛狂・・そうですね三条さんくらいでしたら狂とまで行かないと思いますが私の場合はまさに狂っていると言っていい状況です。

特に今何かストレスがあるわけではないです。まあこの病気自体、今の頭の状況はストレスですが。

小さい頃、確かにアトピーと喘息とでいつもしかめっ面をしていたようです。そして母親は厳しい人で、小さい頃の母の思い出でよく心に残っているのは、切れる前の鬼のような形相です。母親は相手をスポイルするような叱り方をする人でした。あと喘息改善のために通っていたスイミングが嫌でしょうがなかった。そこらへんでしょうか、それらのストレスがこの癖につながったのでしょうか。
でも精神的なものより身体的、なにか生まれつきの病気だという説もネットで見ましたが。

今は母親も何かずいぶんと落ち着いて、関係も良好ですし、喘息もアトピーもほぼ完治してます。
ただ小さい頃身に付いたこの癖だけが、治らない状況なんです。
家でくつろいでいるときも、手は頭に行ってしまい、抜いてはいけないと思いつつも、手、というかこの体が快感を覚えていて、止められないのです。

なのでお医者さんへ行って、小さい頃のことならともかく、今の自分のストレスを聞かれても、この癖だと言う他ない(まあそれが最強のストレスですが)し、特にお医者さんに聞いて欲しい他のつらさなどはないのです。

でも・・三条さんみたいな「どうでもいいやん」みたいな態度は勘弁ですね・・そんなお医者さんは出会いたくありませんね・・。

抜いてしまう癖のある人は、実は結構いるのだろうか?と三条さんの書き込みで思いました。

カフェ・リザン 先生

<特に今何かストレスがあるわけではないです・・・・抜いてはいけないと思いつつも、手、というかこの体が快感を覚えていて、止められないのです・・・・なのでお医者さんへ行って、小さい頃のことならともかく、今の自分のストレスを聞かれても、この癖だと言う他ない>
となると,やはり強迫性障害なのでしょうか。強迫性障害というのは,「自分でも不合理だと分っている行為をしないではいられない状態,しないと不安でしかたなくなってしまう状態」です。率直に言って,強迫性障害の治療は難しいです。ただ,最近はSSRIなど,強迫性障害の治療に有効と認められている薬もいくつか登場しています。と言っても百発百中というわけにはいきませんが,試みる価値はありますよ。

ロハスさん

カフェリザンさんなりの解釈、アドバイスありがとうございます。
「自分でも不合理だと分っている行為をしないではいられない状態,しないと不安でしかたなくなってしまう状態」ですか・・。しないと不安になってしまう・・、うーんそういうことはないと思います。抜いているときはやはり、やばい、私やっている、と却って不安定な、焦燥感のようなものを感じていて、それとともに、ある種興奮状態でもあり、やはり快感で、手がどうしても頭に行ってしまう。その興奮状態が安心感?なのかしら?
自分の手さえコントロールできない。
でも抜いていない時のほうが気持ちが安定しているのは確実です。
心に問題があるより、手や体に染み付いた習慣、やはり「癖」という言葉が一番でしょうか。・・やはり単なる癖のような気がしてきた・・小さい頃ならともかく今となっては。

自分の覚悟次第、我慢次第だ、とも思いますし、でも、もうそういう気持ち次第でなんとかなるような癖ではない、これは治療が必要な病気だ、とも思いますし・・。

ところでご紹介いただいた「摂食障害とたわむれて」を読んでいますが、非常に読み物として面白い(という表現は失礼かな)、興味深く読ませてもらっています。私は特に今ストレスはない、と簡単に書きましたが、まあ言うほど単純な思考回路でもなく、どちらかというと頭であれこれ考えるタイプですかね。でも細々とした悩みや不安なんて誰でもあると思いますし・・・。
「たわむれて」と読んで思うのですが非常に感心するほどカフェリザンさんも、メール相手の女性の方も、自分自身の体験や心情、症状について事細かに分析していて、(またそれを上手に文章化できるのがうらやましい能力)、自分の人生をそこまで冷静に細かく見つめる人というのは少ないのではないかと思います。摂食障害、またはそれ以外の精神的な病気を持ってこそじゃないでしょうか。

私もそのように自分自身を見つめてみたらなにか糸口が見つかるのかしら、と思いました。

相談ではなく感想になりました・・。

カフェ・リザン 先生

返事が遅れました
<非常に読み物として面白い(という表現は失礼かな)>
とんでもない,一番うれしいお言葉です。ありがとうございます。

ところで,強迫性障害について説明を補います。強迫性障害の患者さんも決して,その強迫行為をしている時,快感ではないのです。むしろ惨めな思いでしているのです。不潔恐怖に基づく手洗い強迫で2時間も3時間も手を洗い続けないではいられない患者さんは,なんでこれが止められないいんだろうと泣きたい気持ちで手を洗っているんです。それでも,止めるともっと大きな不安や恐怖がのしかかってくるので,止めるに止められない。
ロハスさんの状態はこれと同じではないことは理解しているつもりです。決して強迫性障害という鋳型にはめ込もうというわけではありません。ただ,どこか似ているところがある,と思っています。それはそれとして一番の問題は,ご自身でも述べておられるように,単なる癖なのか,治療を必要とする病気なのか?ということです。
人格障害や神経症で受診される方々の多くは「これって性格なんですか,病気なんですか?」と質問なさいます。それに対するわたしの答はワンパターンです。
「性格か病気かは大きな問題ではありません。問題は;
1)それであなたが困っているのかどうか
2)わたしが何か手助けできるかどうか
あなたが困っていて,わたしに何か手助けできるなら,受診してください」
ロハスさんの場合,困っていることは確かですね。問題は,医者(あるいカウンセラーなど,治療者)に何か手助けができるかどうかです。絶対にできますと安請け合いはできませんが,絶対に無理ですとも言い切れません。治療者の力量と相性(ロハスさんと治療者の相性)によるとしか言えません。ただ,試してみる価値はあると思います。相性のよい治療者,つまりロハスさんのことを理解してくれて,ロハスさんも相手に共感を覚えられるような,そんな治療者に出会うまで,何軒かクリニック巡りしてもいいのではないか,と思います。

ロハスさん

という点では、まったく強迫性障害の方と同じですね。泣きたい気持ちで手を洗ってしまうという症状、私のように何かにせかされるように夢中で髪の毛を抜く症状・・根本的には同じ精神構造があるのでしょうか・・。

確かに癖であろうと病気であろうと、困っていることには違いなくて、だから誰かにすがろうとするのですね。今までは私は人にすがるというよりは、何か自分を変えてくれるのではないかと本やら映画やら音楽やら、よく聞きますね、「私を変えたこの一冊」みたいなフレーズ。そんなものを探しているような感じでした。
もう私はこの癖を止められないのだから、もう隠そうとせず友達にも未来のだんなさんとなる人にも言って、堂々としたい、とも思いますが、私はやはりそこまで開き直れず、私は普通よ、という顔をしたい、正常な人間よ、と取り繕いたい。

カフェリザンさんの回答を頂いてから少し癖を我慢することができていたのに、またこの2・3日ぶり返しました。
でも貴重な意見をいただきました、本当に感謝しています、自分にあったお医者さんめぐり、少し仕事が落ち着いたらはじめてみようと思います。

ホームページのほうもたまに覗かせてもらいますね。

今すぐ医師に
質問することができます!

Q回答している人は誰ですか?
5,700人以上の各診療科の現役医師です。アスクドクターズは、健康の悩みに現役医師がリアルタイムに回答するサービス。20万人以上の医師が登録する国内最大級の医師向けサイト「m3.com」を運営するエムスリー(東証一部上場)が運営しています。
Q登録後すぐに質問できますか?
質問の閲覧と相談は登録後すぐにご利用可能です。

このQ&Aの登録カテゴリ

注目の検索ワード

無料で見られるQ&A

同類のキーワード

今すぐ医師に
質問できます

Q回答している人は誰ですか?
5,700人以上の各診療科の現役医師です。アスクドクターズは、健康の悩みに現役医師がリアルタイムに回答するサービス。20万人以上の医師が登録する国内最大級の医師向けサイト「m3.com」を運営するエムスリー(東証一部上場)が運営しています。
Q登録後すぐに質問できますか?
質問の閲覧と相談は登録後すぐにご利用可能です。