Q

カゼの初期症状を訴える患者に

花粉症などの�型アレルギーを持つと思われる患者がカゼの初期症状を訴えた場合、患者にβ−ラクタマーゼ阻害剤配合抗生物質製剤のスルバクタムナトリウム・セフォペラゾンナトリウム(先発品名 スルペラゾン)を静注するのは、一般的な治療なのですか?

質問者:voxy さん

内科医あーる 先生
神経内科

内科医あーる 先生

一般的なカゼやインフルエンザは、ウイルスによるもので抗生剤は全く効果がありません。
もし、カゼ・インフルエンザに抗生剤を使うとすれば、その医師が肺炎や気管支炎、扁桃炎等の細菌感染症の関与を疑ったということだと思います。2次的な細菌感染の予防効果は否定されています。

voxyさん

実はこの患者はアナフィラキシーショックが発生し最終的には亡くなったのですが、アレルギー症状を起こしやすい体質を有していることとを認識した上での投薬として、適切な処置だったかが疑問です。軽症な風邪であった患者に対し、安易に投与した結果、ショックを発生させた。との疑問を持ちましたので、質問させて頂きました。
差し支えなかったら、アナフィラキシーショックが発生した場合の一般的な処置など、お教え頂けたら幸いです。

内科医あーる 先生

亡くなられた方には、ご冥福をお祈りします。
ただ、現在の見解として、どの方にアナフィラキシーが発生するか予測することは大変困難とされています。誤った方向に話を進めると、アレルギー症状を持った方に抗生剤が使えなくなる判例を作ってしまうことになるかもしれません。
以下に、抗生剤使用前に皮内反応を行わなくなった時点で出された医薬品情報を示します。ショック、アナフィラキシー様症状の発生を確実に予知できる方法はないとはっきり書かれています。

医薬品・医療用具等安全性情報206号(報道発表資料)一部抜粋
1.注射用抗生物質製剤等によるショック等に対する安全対策について
(社)日本化学療法学会及び(財)日本抗生物質学術協議会から皮内反応試験の廃止を求める要望書が提出されたことから、薬事・食品衛生審議会の専門委員による検討を行ったところ、従来の皮膚反応の実施を中止し、ショック等に対する対応の徹底がより重要とする結論となったので、お知らせするとともに、注射用抗生物質製剤等の投与時の安全対策の徹底をお願いする。
(1)添付文書における「使用上の注意」の「重要な基本的注意」の項の改訂
本剤によるショック、アナフィラキシー様症状の発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。
○事前に既往歴等について十分な問診を行うこと。なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認すること。
○投与に際しては、必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。
○投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行うこと。特に、投与開始直後は注意深く観察すること。
(2)適正使用情報の提供
医薬品・医療用具等安全性情報への掲載
抗菌薬投与に関連するアナフィラキシー対策のガイドラインの作成
抗菌薬投与に関連するアナフィラキシー対策のリーフレットの配布等
(3)ショック・アナフィラキシー様症状の発生件数等の報告
ショック・アナフィラキシー様症状の発生状況の推移を確認するため、当面3年間は製剤ごとの当該副作用の発生件数等について各企業から報告を求める

voxyさん

度々の御回答ありがとう御座います。
ご指摘の通り、アナフィラキシーショックの発生は皮内反応を行なっても予見することが、非常に難しいとの見解があることは、存じておりますが、この場合十年以上通っている主治医的な存在の医師で、花粉症で通院もしておりましたし、当然I型アレルギー体質だと認識していたと考えられます。また静注前の問診も行なわれず、こういう事態になったと思われます。
また、ショック後の対応もお粗末で気道の浮腫はなかったのは、後医で確認されているのにも関わらず、気道の確保やボスミン投与がされませんでした。
ショック後の一般的な処置について、ご教授頂けましたら幸いです。

また、先生がご指摘されております、アレルギー症状を持った患者に抗生剤の投与については、H14年1月の大阪地裁の判例では、インフルエンザ及び風邪に対し抗生剤(デキサン及びノイロトロピン)を静脈注射することは、その治療効果、他の治療方法の存在及びショック症状発現の危険性を考慮すると適切な診療行為を行なう義務違反として、過失が認定されております。(一審で確定)

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