Q

抗生物質は危険?

私のかかりつけの医師は
風邪をひくとクラビット錠(たぶん抗生物質)を処方してくれます。

しかし、抗生物質を簡単に処方する医者にはかからない方がいいと聞いたことがあります。

その理由としては
病原菌が、抗生剤に対して「耐性」がつき、以後その抗生剤が無効になる恐れがある事を危惧する
抗生剤に頼る余り、人が生まれつき持つ抵抗力を弱めてしまう
などが考えられると思うのですが

これは本当なのでしょうか?
もしくは、他に理由があるのでしょうか?

わたしたちは、どのように選択すればよいのでしょうか?

質問者:ゆか さん

膿外科 先生
整形外科

膿外科 先生

抗菌剤はとても有用な薬剤です。しかし、乱用によって耐性菌が問題になっていることも事実です。

抗菌剤使用の基本は、細菌感染を確認することです。病態から大至急抗菌剤使用を必要とする場合もありますが、多少遅れても問題がない場合も多く存在します。基本としては細菌培養や染色検鏡によって細菌を確認することが必要と思われます。もちろん感染に弱い状態の方に予防的に抗菌剤を使用しなければならない場合もありますが、これは医者の意識の問題です。

一方、患者さんの意識も大切です。とくに開業医にかかっている患者さんのなかには、「熱があるのに抗生物質を処方してくれない」とクレームをつける方や、薬をたくさんくれる医者を良い医者だと信じている方がいらっしゃいますが、こういった患者さんがいる限りその需要に供給しようとする医者が出てくることも確かです。薬の一つ一つに対してそれがどんな働きがあって、現在の自分の病気や症状に対してどのような効果を期待して処方されたのかを十分理解し理解できない場合には医者に説明を求めていくべきでしょう。これは一般市民の意識の問題です。

「感染」は、一般の人にとっては不気味で恐ろしいものと思いますので、医療者側の意識の改革が先にあるべきと思いますが、過剰防衛は必ずしも必要ないことを知っておいてください。

皮膚科専門医K 先生
皮膚科

皮膚科専門医K 先生

「抗生物質を簡単に処方する医者にはかからない方がいい」ということはしばしば言われますが、私はこの言葉で医師を評価するのには少々違和感を感じます。必要な時はその医師の判断が尊重されるべきです。もちろん乱用はよくありません。ウイルス感染には抗生物質は効果がありませんが、扁桃腺炎を併発していたり、膿痰があったり、粘膜に二次感染があったり、糖尿病や心臓病があったり、人それぞれに、風邪のほかに病気があったりするわけです。処方する医師からなぜこの抗生物質は必要なのかを説明することが大事です。ちなみに皮膚科の場合、治りにくいニキビには抗生物質を少量長期投与することがよくあります。内科の先生や薬剤師さんの中には抗生物質はこんな使い方をしてはいけないと患者に説明をされ、不安を訴える患者が非常に多くいます。耳鼻科領域ではマクロライド系の抗生物質を長期投与する場合もありますが、耳鼻科医からも同様の話しを聞きます。抗生物質は必要なこともあるのだと言うことも分かっていただければと思います。繰り返しますが、乱用はよくありません。

心療内科通院中さん

どんなお薬でも副作用はありますから、先生が仰る通り、必要でないのに飲んだり、乱用は良くないです。でも先生の仰るように、必要な場合もあると思います。

あくまで私の場合なのですが、風邪症状から4日程で劇症化する場合が大変多く、結局肺炎とか重い気管支炎で緊急入院(血中酸素濃度64%とか)で24時間点滴が4日とか、結構キツイ目に遭います。なので細菌による劇症化を防ぐ目的でサワシリンなどペニシリン系の抗生物質を処方してもらっています。
掛かり付けの先生も、私が直ぐ劇症を起こすタイプなのを良くご存知なので、先生が「抗生剤どうする?出すかどうか微妙な感じなんだけど」と聞いて来る時もあります。
その場合は2週間前後の自分の体力やライフスタイル、これからの日程などお互い相談して、このままで様子をみるか、抗生物質を使うか判断しています。

どんなお薬もメリット・デメリットがありますから、掛かり付けのお医者様とよくよく相談された上で、自分の場合はどちらが良いのか判断されたら良いと思います。
その為には、掛かり付けの病院(医者)を持つ事がポイントになると思います。
いつも診ているお医者様なら、患者さんの体質や病歴をご存知だし(カルテを読み返せば直ぐ分かるし)、この患者さんにはどの様なお薬がいいのかなど、治療法が立て易いと思います。

心療内科通院中さん

市販薬を安易に買って、説明書も読まずにダラダラ飲む方も結構いらっしゃいます。
私はそちらのケースの方が数倍怖いと思います。
そのお薬がその病気に効くかハッキリしない場合もあるし、市販薬でも「薬」には違いないので副作用の可能性や薬に対して耐性を持たないかな、と思います。
頭痛でも普通の頭痛薬が良く利く場合もあるし、緊張性頭痛なら鎮痛剤は効かない上に、鎮痛剤で余計に頭痛が悪化する事もあります。
ですので、やっぱり掛かり付けの病院を持って、よく相談した方がいいと思うのです。

横浜の家庭医 先生
一般内科

横浜の家庭医 先生

荒れた粘膜などに細菌が感染し二次感染を起こすのでその予防として処方する先生もおりますが・・・

まず耐性菌の話ですが、社会全般に耐性菌を増やすという意味で無用な抗生剤の乱用はしかるべきで、単純な風邪に対する抗生剤は不要です。

また、個人の中で耐性菌が生まれ、その人本人に悪さを必ずするかどうかは不明です。

抗生剤の乱用のデメリットは他にもあり、副作用(下痢やアレルギーを始め様々)が出現することです。効かない病気に抗生剤を処方して、副作用だけが出現するなんて意味ないですもんね。

補足ですが、単純な風邪の場合、特効薬はありません。すぐ病院に行くことも良いですが、逆に別の病気をうつされることもあります。ですので、1・2日は家で暖かくして、栄養をとってゆっくり休養し、それでも改善のないときは受診をするのが良いと思います。

まえだクリニック 前田 正彦 先生
肝臓内科

プロフィールを見る

前田 正彦 先生

抗生物質は細菌感染症に対して使います。
風邪と一般的に言っているのは色々な状態の総称です。その中にはウイルス性のものもあります。これには抗生物質は意味が無いわけです。
そうなると、風邪の場合に状態を考えないでとりあえず抗生物質を処方するというのは問題になることがあります。その一つの大きいものは耐性の問題です。
これは医師の側にも問題は有るのかもしれませんが、患者さんの中にも抗生物質をもらわないと治らないと主張される方もおられます。
主治医の先生とよく相談されて、抗生物質が必要かどうか、その状態(細菌感染かウイルス感染を考えているのかなど)を聞かれたら良いと思います。

DM島田の植田 先生
糖尿病科

DM島田の植田 先生

おそらく本当と思われます。発熱や扁桃腺炎や膿痰がなければ、内科では処方しないことが多いです。もし、今後受診時に抗生物質を処方された場合、本当に必要かどうかを担当医に質問され、よく相談されるのが一番望ましいことかと思います。

今すぐ医師に
質問することができます!

Q回答している人は誰ですか?
5,800人以上の各診療科の現役医師です。アスクドクターズは、健康の悩みに現役医師がリアルタイムに回答するサービス。20万人以上の医師が登録する国内最大級の医師向けサイト「m3.com」を運営するエムスリー(東証一部上場)が運営しています。
Q登録後すぐに質問できますか?
質問の閲覧と相談は登録後すぐにご利用可能です。

このQ&Aの登録カテゴリ

注目の検索ワード

無料で見られるQ&A

同類のキーワード

今すぐ医師に
質問できます

Q回答している人は誰ですか?
5,800人以上の各診療科の現役医師です。アスクドクターズは、健康の悩みに現役医師がリアルタイムに回答するサービス。20万人以上の医師が登録する国内最大級の医師向けサイト「m3.com」を運営するエムスリー(東証一部上場)が運営しています。
Q登録後すぐに質問できますか?
質問の閲覧と相談は登録後すぐにご利用可能です。