Q

高年齢の癌治療

84際の祖父が肺がんになりました。肺に3センチ程の腫瘍、リンパ、背骨に転移しています。余命は3ヶ月程と診断されました。高齢のため、強い(抗がん剤などの)治療はできないと言われ、ホスピスによる放射線治療と緩和ケア、もしくは在宅での緩和ケアの選択を迫られました。担当医は祖父の歳で放射線治療をしても延命ができて2か月、ヘルペスにもかかっており、それは治療したのですが、ヘルペスの再発、体力の消耗等、副作用のリスクもあり、それであれば、自宅で緩和ケアをしながら最後の時間を過ごした方がいいのではと言っております。どうすることが1番いい事なのか、悩んでいます。このまま治療をしないで、緩和ケアのみをして行く事が本当にいい事なのでしょうか?本人を含め家族全員が少しでも多くの時間を生きて欲しいと思っています。
祖父は今はとても元気です。少し背中に痛みがでてきておりますが、まだモルヒネ等の薬は使用しておりません。本当に余命2、3ヶ月なのか、元気なうちに、もしかしたら治療すれば長生きできるのではないかと考えたり、やはり治療に効果はなく治療中体力を奪われそのまま病院で、、と思うと元気なうちに、家で時間を過ごした方がいいのか、判断がつきません。
高齢者の癌治療はどのように対応していくべきなのでしょうか?よろしくお願いします。

質問者:tach さん

Doctor_hs 先生
一般内科

Doctor_hs 先生

心中お察しいたします。さて、高齢者の癌医療に関してですが、医学的な期待の度合いと家族や本人の期待の度合いは往々にして食い違うことが多く、このあたりのすりあわせが肝心になってきます。

われわれは、癌患者さんの死というものを身近に感じています。それ以外にも多くの死に立ち会います。普通の方ならば、人の死に目に会うというのはそうそうない出来事なので、いざというときどういった対処ができるのがわかりません。逆にわれわれにしてみると身近すぎて感情的になることもできません。

余命3ヶ月の診断とのことですが、あくまでも目安(というよりも経験的『勘』のようなものです)であり、ぴたりと一致することもあれば大きく外れることもあります。

ただ、何らかの基準でそう判断されているのでしょうから、参考にすべき意見だと思われます。

願うならば病気の平癒がもっとも望ましいのでしょうが、その望みが見込めない場合は次善の策をとるしかなく、むしろいたずらに治療にこだわるよりはいかに病気を病気と感じずに人生の最期を迎えるかに重点を置くべきだと思います。

ともすれば姑息的に見られる緩和ケアも立派な医療であり治療です。最期を迎えたとき、一体誰が満足すればいいのかを考えるべきだと思います。本人だけではなく家族や医療者も含め皆が満足できる結果のために、さらに話し合いをもたれてみることをお勧めします。

tachさん

早速のご返答ありがとうございます。
先生からいただいアドバイスを参考におじいちゃんが幸せな人生だったと最後まで感じ生きていけるようにがんばりたいと思います。ありがとうございます。

腫瘍外科医 先生
一般外科

腫瘍外科医 先生

医師が癌の治療を決定する時、多くの場合は科学的な根拠のある治療をまず考え、その治療がその人に行うことが可能かどうかを考えます。治療に耐える体力があり、その治療に十分な延命効果があり治療の副作用に悩まされず「有意義な」時間を十分に与える物であれば迷いはないのですが、肺癌の場合は化学療法によりそれほどの効果をもたらす物はまれです。ここからあとは本人の価値観と、家族の願いとの折り合いによるのですが、私個人の意見を申しますとやはり「少しでも多くの時間を」ではなく「少しでも多くの意味のある時間を」と考える方がよいのではないかと思っています。抗癌剤により自分のしたいことがさせてあげられないのであればそれはその人にとってとても有意義とは言えない可能性があります。ご本人、ご家族、主治医の先生とよく相談をなさるのがよいと考えます。

tachさん

早速のご返答ありがとうございます。
先生のおっしゃる通りなのだと思います。
迷う事なく、残された時間をそれがどれだけなのかは誰にもわかりませんが、おじいちゃんが、少しでも多くの意味ある時間を過ごし、幸せだと思える日が1日でも多くあるように、がんばって行きたいと思います。
ありがとうございました。

芋ようかん 先生
血液内科

芋ようかん 先生

化学療法による延命効果が期待できたとしても、様々な副作用により今よりつらい状態が長く続く可能性もあります。肺ガンに対する治療をしないことと生きることをあきらめることは異なることです。毎日をできるだけ充実させて大切に生きることが化学療法よりより延命効果が期待できかもしれません。モルヒネを使うことで寿命が短くなることはないと思います。痛みや不安に対しては積極的に治療を継続していただき少しでも快適な一日が過ごせるよう主治医の先生と御相談しながら治療を続けるのは如何でしょうか?

tachさん

早速のご返答ありがとうございます。
先生のお言葉を聞いて希望が持てました。化学療法という道ではなくとも、希望を捨てる事なく、1日でも良い日を過ごしてがんばっていきたいと思います。
本当にありがとうございます。

hemato 先生
血液内科

hemato 先生

84歳と高齢だとやはり抗癌剤の副作用が心配です。食欲不振や白血球減少による感染症、肝機能障害、腎機能障害などで、かえって命を縮める可能性もあります。それと入院しての治療だと、急に痴呆が始まることもあります。緩和ケア—はなにもしないということではなく、痛みをとって(そのために放射線や少量の抗癌剤を使う事もあります)、少しでも延命をする、という意味もあります。決して高齢の為、見捨てられたわけではありません。

tachさん

ご返答ありがとうございます。
緩和ケアーが延命につながると希望を持ってがんばりたいと
思います。ありがとうございました。

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