特殊な1型糖尿病?

1年前に1型と診断された35歳の男性です。

異常な体重減少と激しい口渇、多飲多尿に見舞われ、
やがて、こむら返りや尿失禁などの症状も見られたため、
内科を受診したところ、随時血糖値(食後5時間)が400以上、
HbA1cが11という結果が出て、糖尿病と診断されました。
その時の抗GAD抗体は12000もあり、症状の進行も急激でした。
(2ヶ月前の血液検査では全く異常がなかったのですが)

その後、半年のインスリン治療により血糖値はほぼ安定し、
最近ではHbA1cが5.2〜5.5の間で推移しています。

現在のインスリン投与量は、ヒューマカートN(中間型)を
1日に1回(4単位)のみですが、基礎分泌は自己分泌で十分
賄えているらしく、注射をしなくとも食前血糖値は110以内に
収まっています。指示されている4単位は、膵臓の疲弊防止が
目的であると主治医からは言われています。

食後の追加分泌の補充については、以前はヒューマログ
(超速効型)を毎食前に注射していましたが、
現在はベイスン0.2mgの食前服用のみとなっています。
ただし、食べ過ぎてしまったときやシックデイ時などには、
状況に応じてヒューマログを投与しています。

私の場合インスリンの自己分泌能がかなり残っているらしく、
昨年末に行なった尿中Cペプチド(24h畜尿)の検査でも、
全く正常値と判定されました。しかし、抗GAD抗体は相変わらず
10000を超える強陽性であり、自己分泌能の低下がいつ起こって
もおかしくない状態であるといわれています。

また、食後血糖値は昼食と夕食後にはそれほど上がらないの
ですが、朝食後は食べ過ぎなくとも200を超えてしまうことが
多く、一時期、実験的にベイスンを0.5mg(0.9mg/日)まで
増量してみましたが、目立った効果は得られませんでした。

現在ハネムーンステージである可能性が考えられるものの、
1型なのに自己分泌能が正常であり、それにもかかわらず
食後血糖値が高く、ベイスンも効果がない、というケースは
非常に珍しい症例らしく、このような結果になる原因は
ちょっと分からないと主治医は言っています。

しかし、治療上は全く問題のない成績であるため、
保険診療の範囲内で原因の追及をするのは難しいとのこと。

主治医が言うように、
このような症例は珍しいものなのでしょうか?
また、やはり今後は自己分泌が枯渇していってインスリンの
投与量が増えていくことは覚悟しておくべきなのでしょうか?

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