Q

1型?2型?

はじめまして。40歳女性です。血縁者に糖尿はいません。
昨年11月に喉の渇きと多飲頻尿・体重の減少(6�減)・足の攣りの
自覚症状で病院に行ったところ、血糖値(食後4時間)が500、
A1C8.9で糖尿病と診断され緊急入院しました。
(過去5回人間ドッグに入っており、その過去5回と昨年6月の
段階でもA1Cは4.3でした)
入院2日後に75gブドウ糖負荷試験をしたところ
食前 30分 60分 120分 180分
血糖 163 317 402 508 494
IRI 1.5 1.8 2.4 1.8 1.6 でした。
(前夜にRを打っています。単位は不明)
抗GAD抗体は陰性。ケトン体の検査はしていません。
投薬はRを各食前に6単位の3回です。

通院が不便な為転院の紹介状を書いてもらったときに初めて
「1型」だと聞きました。が、紹介先の医院ではとても単純な
治療法(Rの3回打ち)で4月現在のA1Cが5.1まで下がるのは
2型ではないか?もしかしたら運動と食事療法だけでコントロール
できるようになるかも?と言われました。
治療を続けていくのに腹は据えてますが、1型と2型ではコントロールの
難しさが違うと聞きます。自分の型はどちらなのでしょうか?

ついでですみません。
体重なのですが、インスリン注射を始めた後も4・5�減り
現在163�で43�、体脂肪が13%とかなりガリガリになってしまいました。
摂取カロリーは1600�です。少し体重を増やしたいのですが
どうしたらいいでしょうか?
宜しくお願い致します。

質問者:まな さん

秋山 森之進 先生
一般内科

秋山 森之進 先生

ジュースは吸収が速いので,たったコップ1杯でも血糖はすさまじい上がり方をします。ほんの数日でもソフトドリンク類の多飲があると,生体には対処不可能なほどの高血糖となり,糖の処理が破綻→ケトーシスを起こします。ソフトドリンクケトーシスと言われ,ペットボトルの多飲で発生する例が有名な事から「ペットボトル症候群」とも俗に呼ばれます。
発症時は確かにソフトドリンクケトーシスのようですが,これがあるから2型とは言えません。1型やその他の特殊型の初期に,たまたまソフトドリンクケトーシスがかぶる事はしばしばあるからです。
問題は,今現在の空腹時・食後血糖が上昇していることです。自前のインスリンが十分回復している場合,各食前5単位の注射をしていれば,血糖はそう簡単には上がりません。インスリン作用が不足し初めている証拠であり,原因は1.インスリン量が足りない,2.インスリンの量は足りているが効果が足りないに分けられます。1.は更に,1-1使っているインスリンがレギュラー型なので,食後血糖のピークと一致しない(→この場合は超速効型インスリンに変更しましょう),1-2自前のインスリン分泌が限界に来ている(→この場合は完全な強化療法に変更するしかありません)が考えられます。2.も更に,2-1インスリン拮抗ホルモンという一連のものがあり,その中の1つでも分泌が多いとインスリンの働きが弱まる(→あるかないか,まずは主治医と相談を),2-2慢性炎症性疾患によるインスリン抵抗性(→これがあれば一般内科医でも採血検査で気が付くはず),2-3インスリン受容体異常症によるもの,などに分けれられます。2-3なら今の100倍量の注射が必要なので,これは除外。1-2か2-1が怪しいのですが,いすれにせよ食後血糖をしっかり抑える=自前のインスリンを作っている細胞に負担をかけないようにする,ことが重要です。記載されている最近の血糖値は,食前も食後も残念ながら不合格です。A1Cは鈍感な指標(食後血糖がかなり悪化して初めて上がってくる)なので,食後血糖でしっかり管理した方が良いと思います。
Cペプチドは食前採血か食後採血かが重要で,できれば同時に採った血糖値と合わせて判断したいですね。1-2と2-1の区別のためにも,自前のインスリン分泌能力を見る必要があり,臨床現場で最も信用できる指標はグルカゴン負荷試験です。

まなさん

Cペプチドは空腹時でその時の血糖値は126でした。
その1時間程前に寝起きで指で測ったときには99でしたが・・・

食後血糖ですが、休みの日は普段よりも朝寝をしてしまうので
食事間隔が短いという理由で超速攻型も1本処方してもらってます。
比べて見ると、Rよりも超速攻型の方がやはり血糖値の下がりが
いいようです。
次回の通院時には、そのあたりも含めて担当医と相談してみたいと
思います。

秋山 森之進 先生
一般内科

秋山 森之進 先生

1型・2型の他に,その他の特殊型の区別が必要です。1型の特殊型や2型の重症例どちらも入院時の状態では矛盾しません。ただし,中間型や持続型インスリンを全く使わずに,良好な血糖コントロールになる1型は,かなり稀ですが。2型の重症例とすれば,体重増加・過食・ジュース多飲・感染症など,悪化した誘因があるはずですがどうですか?その他の特殊型としては,甲状腺機能亢進症を筆頭として,他の自己免疫疾患や膵疾患・慢性炎症性疾患の判別が必要です。これらの検査はどの程度されたのでしょうか?
入院2日目の糖負荷試験は,こんな高血糖状態での検査ですから,現時点ではほとんど参考にはなりません。改めてグルカゴン負荷試験など,現在の内因性インスリン分泌をきちんと評価したいところです。
身長・体重からは1600kcalの設定は,血糖コントロールの観点からは通常は正しいです。体重が増えない原因は,�血糖が安定したのが最近で,体重増加に転じ始めたばかり,�基礎代謝と最低限の活動で消費するエネルギーを差し引くと,1日当りせいぜい200-300kcalしか残らず,積極的な運動療法をしていれば体重増加に必要なエネルギーは残らない,�その他の特殊型なのでエネルギー消費が大きく,太れないなどが考えられます。
各食前6単位のインスリンは,決して少ない量とは言えません。太ろうとして食事量を増やしてインスリン量も増やして…とすると,万一1型の特殊型であった場合,自己インスリン分泌に大きな打撃を与えてしまう危険が出てきます。まずは型判定と内因性インスリン分泌の評価をしてから,が良いと思います。

まなさん

体重増加は緩やかではありますが、20代の頃に比べると5キロ
くらいは増えましたが、それでもまだ標準よりは少なめだったようです。
感染症については思い当たらず、普段は滅多に甘いものは好んで摂らなかったのですが、
病院に行く1週間ほど前からお茶やお水では渇きが止まらずに
ジュースやアイスなどを
摂っていました。
>まずは型判定と内因性インスリン分泌の評価をしてから,
>が良いと思います。
ありがとうございます。担当医と相談してみたいと思います。

tora 先生
一般内科

tora 先生

私も現時点では、型判別困難と考えます。病歴としては、比較的発症でやせ型で、比較的急速に発症している点は2型糖尿以外のものを十分調べねばというきっかけになると思います。ドックをよく受けられているので、生活習慣も気を使われているという前提であると、ペットボトル症候群も考えにくいでしょうか?
抗GAD抗体は陰性ですが、その他の抗体も一般医科でも測れるようになってきていますので、みてみたい所ですね。
ケトーシスの情報がないようですが、少なくとも昏睡の既往がないようですし、血糖値163に対してIRI1.5という値は、糖毒性にマスクされている可能性が十分あり、解釈に注意が要りそうですね。
私も、グルカゴン負荷試験がベストと思いますが、血糖値が改善した現在の空腹時のIRIだけでも知りたいですね。なぜなら、速攻型インスリンのみの治療で、A1c 5.1とものすごくいいコントロールが得られており、空腹時のインスリン分泌改善を示唆している印象があるからです。
十分に1型とその他の特定の原因、疾患による糖尿病を鑑別する事が重要と考えます。

まなさん

ペットボトル症候群・・・勉強不足で詳しい事はわからないのですが、
普段から滅多に甘いものは口にしない方で、口渇の症状が出て少しして
お茶や水だけでは癒されずにジュースやアイスを食すようにはなりましたが。。。それも原因のひとつなのでしょうか?
最初の質問で書き忘れたのですが、先日Cペプチド(血中)を
調べてもらったところ、0.98ng/mlと基準値内だったそうです。

文京区 糖尿病内科 先生
糖尿病科

文京区 糖尿病内科 先生

別の方も書いていますが、現時点では困難です。血糖が高い状態では2型でもインスリンが出にくくなります。それから2型でもよく見る経過と思います。1型でも2型でも初発時にコントロール良好になることはたくさんあります。ただし、1型であった場合に備えて少量でもインスリン療法を継続する方が、体から出るインスリンが維持されやすく、コントロールが楽になりやすいです。インスリンをやめることはもう少しインスリンが減れば可能かもしれませんが、やめた場合も通院を続けることが必要です。
体重に関しては、増やしたい気持ちもよくわかりますが、急に増やさないよう、体をコンスタントに動かして鍛えながら、筋肉を増やすことで体重も増えるようにしてください。運動量を多くしての1800kcalでやっていけば多少増えると思います。主治医と良く相談して検査値を見ながらインスリンを調節していってください。体重増やしても数値を安定させるというのは難しいことです。急速に脂肪が増えるのは危険だと思ってください。

まなさん

ありがとうございます。

この先ずっと病院通いが続くことは覚悟しております。
運動に関してですが、特に何もしておりません。
まだ食事作りの方に時間がかかってしまうで、仕事を終えると
そそくさと帰って来てしまいます。
通勤の往復で8000歩程度ですが、極力エスカレーターなどは
使わずに階段を利用するなどは心がけています。
体重が減ったことで、体力も無くなってきたのでこれからいい
季節ですので、体力作りもしていきたいと思います。

魔子Dr. 先生
消化器内科

魔子Dr. 先生

6月から11月の間に急激発症したということになるのでしょうか?その間、暴飲暴食やストレスなどありましたでしょうか?
負荷試験の結果から、膵臓からのインシュリン分泌が低下したことによる糖尿病には間違いないのですが、膵臓自体に気質的な病変(例えば腫瘍など)がないかといった検査はきちんとされましたでしょうか?
血縁者に糖尿病もいなく、急激発症で・・・・。糖尿病のコントロールも必要ですが、原因をきちんと調べる必要があると思います。人間ドックで異常がなかったのだからということで、精査をされていないようなら、一般開業医レベルで対応できる範囲ではないと思いますが・・・・。

魔子Dr. 先生

気質的→器質的です。

まなさん

>6月から11月の間に急激発症したということになるのでしょうか?
今まで一度も血糖値などに関しての指導は受けていなかったので
そうとしか考えられないのですが・・・
ストレスは普段からある程度は感じております。残業が当たり前で
交代で食事を取るので食事時間が不規則だったり、偏ったりして
いたとは思います。
検査はCTスキャンをしました。脂肪肝が一部あったようですが
他に異常なしと言われました。
もっと精密な検査が必要なのでしょうか?

OU812 先生

可能なら遺伝子検査でしょうか。

まなさん

ありがとうございます。
遺伝子検査ですか。現時点ではそこまで追求するには
達しておりませんが、参考にさせて頂きます。

いち内科医 先生
消化器内科

いち内科医 先生

こんにちわ。現在は、1型か2型かという不安もさることながら、血糖もコントロールしなくてはならず、たいへんな状況におかれていることと思います。血糖コントロール、HBA1cの値は比較的よいようですね。コントロールだけでなく、体重、気持ちの面でも安定させないといけませんから、あまり無理な急激なコントロールでは長続きしません。主治医の先生と相談して長続きできるような治療法を相談してみてください。その過程で1型か2型かも見極めてもらえると思います。

まなさん

ありがとうございます。

そうですね。長期戦なのですよね。
焦らずマイペースで臨んでいけるように心がけてみます。

大阪 認定内科医 先生
消化器科

大阪 認定内科医 先生

少なくともインスリンの分泌が低下しており病態としては1型のように思えます。しかし2型も膵臓の疲弊が続けばインスリンの分泌が低下し1型と同様の状態になります。ですので、当面はインスリンを使用せざるを得ないでしょう。もし2型であればやがて膵臓がインスリンを分泌するためインスリンの必要量は減ると思います。体重に関してですが血糖はコントロールできていますか?HbA1cは現在の血糖コントロールではないので随時血糖のほうが参考になります。

まなさん

ありがとうございます。

空腹時血糖は今年の1月くらいから90〜130位です。
前医も順調だと言ってくれていました。
A1Cが5.1だったのは現在の医院に移ってからの数値なのですが
そこまで低く抑えなくても・・・ということで現在はRが5単位に
なり、空腹時血糖は120〜150位です。
そこそこコントロールできているとは言われたのですが。

大阪 認定内科医 先生

随時血糖でもかなりコントロール良好ですね。もしかしたら、感染症などで一時的に重症化していただけかもれませんね。今後も血糖コントロールは必要ですが、内服治療に切り替えれるかもしれません。折を見て、インスリン分泌能も再チェックして下さいね。

まなさん

文字化けばかりですみませんでした。

どんな治療をしていても、根本は血糖をコントロールする事が
重要なのですよね。
初心を忘れず、でもあまり気張らずにやっていきたいと思います。

hero2005 先生
全科

hero2005 先生

HbA1cもさることながら、食後の血糖値はどうでしょうか?おかかりの先生は、糖尿病専門医なのでしょうか。糖尿病は長期戦です。近くの便利な病院に通院されるのもひとつの方法ですが、ある程度のコントロールができれば、通院回数は月1か2になるので、遠くでもというのもひとつの考え方ですよ。よほど、運動を過剰にしていない限り、うまくコントロールできれば体重は自然と増えるはずです。

まなさん

ありがとうございます。
食後の血糖値測定は今の医院にかかってから時々測るようにと
言われて測り始めたのですが、160〜200位です。
たまに、130位と低かったり200を超えることもありますが。
現在通っている医院は専門医の先生で月に1度の通院です。

HbA1c 先生
一般内科

HbA1c 先生

確かにインスリン分泌は低下しておりますが、糖毒性といって高血糖状態ではインスリン分泌が抑制されることがあり1型と決め付けるのはどうかと思います。現在のコントロール状態で体重が減り続けるのは異常です。甲状腺機能亢進症の可能性はないでしょうか。

まなさん

通院の都度、体重の減少については伝えてたのですが前医は
まだ上手く必要な栄養が取りこまれないのだろうとおっしゃってました。
現在の担当医にも同じ事を伝えたところ、考えられるのは甲状腺だと
いうことで次回の通院時に検査することになりました。
ネットで症状などを検索してみましたが、書かれているような
顕著な自覚症状がありません。
ただ、気になるのが4月の初旬の検査で、総コレステロール133、
LDLコレステロール45、中性脂肪39と低値だったのが心配です。

今すぐ医師に
質問することができます!

Q回答している人は誰ですか?
5,700人以上の各診療科の現役医師です。アスクドクターズは、健康の悩みに現役医師がリアルタイムに回答するサービス。20万人以上の医師が登録する国内最大級の医師向けサイト「m3.com」を運営するエムスリー(東証一部上場)が運営しています。
Q登録後すぐに質問できますか?
質問の閲覧と相談は登録後すぐにご利用可能です。

このQ&Aの登録カテゴリ

注目の検索ワード

無料で見られるQ&A

同類のキーワード

今すぐ医師に
質問できます

Q回答している人は誰ですか?
5,700人以上の各診療科の現役医師です。アスクドクターズは、健康の悩みに現役医師がリアルタイムに回答するサービス。20万人以上の医師が登録する国内最大級の医師向けサイト「m3.com」を運営するエムスリー(東証一部上場)が運営しています。
Q登録後すぐに質問できますか?
質問の閲覧と相談は登録後すぐにご利用可能です。