Q

低インスリン食

糖尿病というのはインスリンの分泌が不充分、もしくはインスリン抵抗性による代謝異常と認識しています。
初歩的な質問なのですが、インスリンができるだけ出ないようにするという、グリセミックインデックス(GI値)活用のいわゆる低インスリンダイエットは、なぜ糖尿病患者にとって望ましいのでしょうか?
余計インスリンが足りなくなってしまうのではないのですか?

質問者:太郎 さん

hero2005 先生
全科

hero2005 先生

グリセミックインデックスというのは、炭水化物を摂取してその消化吸収の違いによって、血中への糖の取り込みの早さを比較したものです。血糖値上昇の影響がゆっくりか、あるいは速いかにより分類します。しかし、充分なインスリンが出ている人では、どんなに早く吸収されようとも、それに見合うインスリンがでると、血糖値の急上昇は阻止できます。
インスリンの分泌が、少ない・不充分な人では急激に取り込まれた糖を処理できず高血糖になってしまいます。
低インスリン食というのは、インスリンが少ししか含まれないという意味ではなくて、それを食べたとき、少ないインスリンで糖の処理がてきるという意味です。つまり、血糖値の上昇が急激におこりにくいから、少しのインスリンで対応できるという意味です。
たとえば、同じカロリーでもブドウ糖液やスポーツドリンクと、玄米パンでは血糖の上昇の仕方がかわります。日本では、白米を1とした換算表もあります。
注意すべきは、グリセミックインデックスが低いものは、じわじわと血糖が上昇するということです。紙をもやすか、石炭を燃やすかみたいなもので、一気に短時間か長い時間ずっとかみたいなものです。
糖尿病の人は上手に応用すれば、血糖の上昇を抑制しつつ体重増加やスポーツ時のカロリー補給が可能となりますし、糖尿病でない人は体重減少(俗に言うダイエット)に応用できます。 使い方によって、全く異なる目的を達成できるのが、グリセミックインデックスです。インスリンが出ないようにするのではなく、なけなしのできるだけ少ないインスリンでも対応できるようにしようというのが、低インスリン食であって、インスリン分泌を抑制するものではありません。
別なところでも書きましたが、本来は炭水化物に当てはめるもので、いわゆるダイエット本の中にはかなり、怪しげな理論を展開して誤解をまねきやすいもののあります。冷静に対応しましょう。
さいごに、要は「急激な血糖上昇を招きやすいものは単独での摂取をやめ、GIの低いものとくみあわせて食べましょう」ということです。 GIにとらわれすぎて、本来の食事全体のバランスを崩されないようにしましょう。

太郎さん

いつもお返事ありがとうございます。
低インスリン食に、「インスリンが少なく含まれている」と考えていたわけではないのですが、ある医師の書いたインスリン食の本に、「GI値の高い食品はインスリンの分泌を促し」等書いてあったので疑問に思ってしまったのです

hero2005 先生

生野菜にドレッシングは困りもの、ヘルシーと誤解されるノンオイルドレッシングは、オイル入りよりも糖分と塩分が多く含まれています。塩分からだけみれば、マヨネーズがベスト。でも、オイルとカロリーの問題があります。

要するに食事療法で肝心なことは、一方的な見方をしないことです。視点をかえてその食品を冷静にみること。結局は、全体のバランスが重要です。これを食べれば、安心という食べ物はないということです。

野菜は300gで一単位ですので、かなりの量を食べれます。加熱すれば、たべやすく、またドレッシングなどの調味料もすくなくなります。食材の是非を論じるときには、その完成形まで考えましょう。健康な人が健康増進・維持のためにする食事と治療食では、共通する部分が多いのですが、微妙に異なるところがあります。

ダイエットが目的なら別ですが、何にせよ「おなかいっぱいたべる」習慣からの脱却が、食事療法のスタートだと思います。GIと低カロリーの混同を避けるために、あえて追加して書いております。

わかりやすく説明する医師 先生
一般内科

わかりやすく説明する医師 先生

日本食すべてがダイエット食とは思いませんが、日本食も洋食も一品一品検討しねければなりませんが、日本食は、繊維質が多く発酵食品が多くお薦めです。食事の基本はバランスのよい食事で、適正なカロリーで急激な高血糖にならなく、満足感(満腹感)の得られる食事だと思います。例として日本食のおそばは繊維質が多く糖尿病の人にはお薦めです。しかし下痢などの消化器症状がある時は腹痛がひどくなり繊維質の食事はだめです。下痢がある時はうどんがお薦めです。うどんは消化しやすい食品です。

hero2005 先生

アメリカで日本食がダイエット食であるのは、低カロリーであるからでGIが低いからではありません。消化しやすいということはGIが高くなります。 GIの議論と低カロリーのこと、それに塩分や糖分のことそれらが、ごちゃ混ぜになっているようで、整理が必要なようです。
消化吸収が遅いほど、GI値は低く、このことはαグルコシダーゼ阻害薬の作用と目的は同じです。 うどんやそばより、ペペロンチーノのスパゲッティはGIが低くなりますが、オイルのため総カロリーは高くなります。
ダイエット食イコールGIが低いわけではありません。粉食は粒食に比べてGIが高くなります。また、おそばはうどんに比べてカロリーが高くなります。
もちろん、総カロリーが同じならば、すい臓に負担をかけないGIの低い食品がよいに決まっていますが、消化性潰瘍のある方には不適です。日本食とは何かという議論から始めないと、たとえば、かけそばを食べると約300キロカロリーになります。もちろん、おつゆは飲んではいけません。たいてい砂糖が入っています。かけそばをたべるとたんぱく質やほかのバランスはどうなりますか?
うどんや冷やしソーメンはとてつもなく急激に血糖値を上昇させます。食事指導をされるかたは、実際にその食品を食べて、経時的に血糖値を確認されたあとにコメントをすべきではないでしょうか?
どうも論点がずれすぎているようなので、ダイエット食とGIについてはこれでやめます。

わかりやすく説明する医師 先生

αグルコシダーゼ阻害薬は、繊維質のように消化吸収を遅くするのではなく、でんぷんやオリゴ糖がブドウ糖へ分解されることを抑えてブドウ糖の吸収をゆっくりさせる薬です。昔繊維質はカロリーも少ないし役にたたない食品と考えられていました。しかし今は、急激な血糖値の上昇を抑え糖尿病によく、塩分の吸収を抑え高血圧によく、コレステロールの多い食品を取ってもコレステロールをあげなく高脂血症などにもよく、夢の食品だと僕は思っています。僕が1番大事にしているのは、患者さんの食事に対する満足感(満腹感、幸福感)と、体に害を与えないのはもちろん、体をよくする食事だと思います。その時繊維質の多い食事にたどりついたのです。繊維質が多いと満腹感を得られやすいからです。うどんは糖尿病の患者さんに薦めたのではなく、下痢の患者さんに薦めたのです。

わかりやすく説明する医師 先生

患者さんの質問に対するhero2005さんの完璧な回答があったため、僕の好きな繊維質の話をしてしまいました。すいませんでした。お詫びします。日本人の1日に取る繊維質の量が毎年減ってきて、それによる病気の増加などを引き起こしているのではないかと言われおり書いてしまいました。どうもすいませんでした。繊維質も過度に多く取りすぎると体には悪いです。又日本食の欠点は、醤油のかけすぎなどによる塩分超過です。僕は発酵食品が好きでヨーグルトもすすめています。

わかりやすく説明する医師 先生
一般内科

わかりやすく説明する医師 先生

GI値の事を考えれば、インスリンが少なくてすむ日本食がお薦めです。糖尿病の患者さん以外にもあてはまる事ですが、日本食を薦めています。日本食には、繊維質が入った食事が多く急激な血糖値の上昇がなく、少ないインスリンですみます。お菓子も和菓子を薦めています。和菓子は多糖類が多く、繊維質が入っている場合もあり、急激な血糖値の上昇が西洋の菓子よりありません。アルコールは、赤ワインを薦めています。赤ワインには、抗酸化作用がありお薦めです。

hero2005 先生

カツ丼、牛丼、うな丼などは日本食とは考えないようにしましょう。砂糖をふくむたれをたっぷりかけた、つゆだくの丼類は血糖値を急上昇させます。煮物や煮豆も思いのほか砂糖がたっぷりです。もちろん、味付けの濃いものでは塩分の問題もあります。日本食とは、古来、ほとんど砂糖を使用せず、薄味の出汁で味付けしたものをさします。もちろん、砂糖まぶしご飯である「おすし」は砂糖としょうゆの問題が、お刺身定食はしょうゆの問題ということになります。

総カロリーの問題を除けば、クリームや油を多く含むと総合的に食品としてのGIは低くなります。GIとカロリー制限が逆の関係になることもあります。けっして、油脂を多く含む食品をお勧めしているわけでもありません。

和菓子でも、おはぎなどは急激に糖をあげます。むしろケーキやパイ類のほうが急激な上昇がおこらないものもあります。GIの反応性は人により異なります。実際には、たべて定時的に血糖を測定しないと本当のところはわかりません。GIの難しいところは、糖尿病の人と、そうでない人の場合は反応の仕方がことなることです。GIが低いとカロリーが低いを混同しないことが重要です。

そして、GIが低いものをたくさん食べると、超速攻型のインスリンの効果がきれてから血糖上昇が起こる可能性も否定できません。

日本食・洋食の分類、和菓子・洋菓子の分類自体が、感覚的なものですので、もはや、ナンセンスな分類法ではないでしょうか。日本食が健康食という妄想は危険です。日本古来の薄味の日本食はきわめて少なく、いわゆる日本食ふうのものには、濃い味付け(塩分・糖分)のものが紛れ込んでいることを認識しましょう。

わかりやすく説明する医師 先生

日本食には山菜料理が多く発酵食品も多くお薦めですが、食塩が多いなどの問題点もあります。僕が言いたいのは繊維質を多くとりましょうと患者さんにすすめています。まずキャベツなどカロリーのない野菜でおなかをいっぱいにしてそれから他の食事をとりましょう。と薦めています。

大阪 認定内科医 先生
消化器科

大阪 認定内科医 先生

インスリン分泌が少なくてすむと言うことはそれだけ膵臓にも負担が少ないので、膵臓を酷使してきた糖尿病にとって膵臓を休める意味があります。

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