Q

救急措置について

主人(49歳)が異形肺炎、慢性腎不全、頻脈ということで総合病院に緊急入院し、2日後に心原性脳塞栓をおこしました。肺炎の治療が急務であるとの診断でしたので抗生物質の点滴投与を受けていたところでした。脳塞栓の発症は4:00AM頃で、命を救うための処置はして頂いていたようです。病院から連絡があったのは10:00AMでした。移動時間30分以内のところにあるにもかかわらず、TPA治療を行っている病院や、第3次救急への移送は考えなかった、と言われました。これは一般的な措置なのでしょうか?重い後遺症が残り、病院を間違えたかと後悔が後を絶ちません。よろしくお願いします。

質問者:さくら さん

shanqihongxing 先生
脳神経外科

shanqihongxing 先生

tPAは10月に静注療法のみに関して保険適応となりました。
ですから、御記載の内容が10月の事であれば適応となった可能性はあります。それまでの出来事であれば使用は出来ません。
しかし、tPAの適応基準は非常に厳しいです。既往歴に慢性腎不全が有るようですが、それだけでも「慎重投与群」に入る可能性があります。
「慎重投与」というのは、合併症を起こす可能性が高く、余程投与による利益が大きいと思われる場合以外は投与をしない方が良いと考えられる群です。
投与は3時間以内という制限も有りますが、これは間に合った可能性はあると思います。
下記に私のブログを載せてますが、tPAは投与によって頭蓋内出血を起こす可能性が5-20%程度あると言われています。
死亡例の報告も有るようです。(欧米で)
慎重投与群であると言うことは、この可能性が上がると言うことで、使って経過が良かった可能性もありますが、頭蓋内出血を起こして現状よりも悪かった可能性も十分あります。
また、救命処置をしていたと言うことですが、救命処置をするほどの重症例で有ると言うことと思います。
治療指針から言うと痛み刺激にて開眼しないような昏睡状態の患者も慎重投与群に入ります。
先日の日本脳血管内治療学会でニューヨークからの招待演者が日本の基準よりも更に軽症例での投与しか薦めることはできない。と言っていました。やはり合併症が多い様です。
ですから、投与しなくて良かった可能性の方が高いと思います。
ちなみに不整脈の原因が心房細動で、ワーファリン内服中であれば、tPA投与は出来ません。(禁忌)
病院のご家族への対応に問題が有ったのかも知れませんし、投与で現状よりも良い経過が得られた可能性は否定できませんが、書き込みの内容を見る限りにおいては、適切な判断をしているような印象を受けます。

http://ameblo.jp/hongxing/

さくらさん

たとえ、投与できたとしても結果は「神のみぞ知る」と言うことだったのですね。
少し気持ちがほぐれました。お蔭様で少しは会話もできるまで回復してくれて、前向きに今後のことを考えられそうです。ご回答ありがとうございました。

ただの勤務医 先生
循環器科

ただの勤務医 先生

日本において脳梗塞に対して承認されている血栓溶解薬とその投与法は,発症5日以内の脳血栓症に対する低用量ウロキナーゼ(6万単位/日)の静脈内反復投与法(7日間)のみであるが,ウロキナーゼ静脈内反復投与法では,十分な閉塞脳血管の再開通を得ることはできません。
そのため,日本では,現実には,高用量ウロキナーゼあるいはt−PAの局所動脈内投与や静脈内投与による血栓溶解療法が,「いくつかの脳卒中専門施設」で行われているに過ぎません。
また、血栓溶解療法を行ったときの脳出血の危険性は3から13%。脳出血を合併したときの死亡率は40%から60%ですから、この危険性を考えた上で、「保険診療で認められていない」t−PA治療は普通しません。
t−PA治療をして、脳出血して死亡した場合、訴えられたら負けますからね。

さくらさん

やはり危険を伴う薬だったのですね。投薬の選択を迫られた場合、決断できたかどうかはわかりませんが、充分な説明を受けたとすれば訴えることはしないと思います。貴重なお時間を頂いてありがとうございました。

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