Q

アトピー性皮膚炎

私の友人が結構ひどいアトピー性皮膚炎です。
アルコールを飲むとひどくなるし、乾燥した季節になると酷くなり、塩素にも弱いようです。
ステロイド軟膏を常用している状態で、私は「良くない!」と思い、色々調べたところ、新型乳酸菌というものがとても良く効くようなのです。ところがこれがとても高価です。似た作用でもう少し安価で、副作用が少ない治療法はないのでしょうか。
先生、宜しくお願いします。

質問者:かっきー さん

いちごさん

成人してからアトピーにかかり何とか完治した者です。その間何人かの医師を巡ったり、医学系論文を漁ったり、治った方のご意見を聞いたり、民間療法・各種アトピー商品を試してみたりと色々やってきました。

その中で自分自身が試して一番効果あったのは、【脂汗をかく】ことでした。脂汗とは運動時に出てくる汗なのですが、アトピーっ子は中々汗がかけなかったり、汗をかくと痒くなったりしますので(泣)、遠赤外線サウナがおすすめです。お近くに治療室がなければ、家庭用でも各社色んな製品が出回っています(値段が結構高いのですが…)。

薬系(ステロイド・保湿剤含む)は、使うと症状が落ち着きますし、症状が落ち着くことで精神的にも落ち着きますので短期的には良いのですが、それだけで完治する方、完治しない方がいるようです。完治しないタイプの場合(僕もそうだったのですが)、薬だけだと一見治ったかにみえても、また何度もブリ返したりします。また、ステロイドなど強い薬の場合、薬そのものがネガティブなファクターにもなりえます。ですので、薬は使わないですむのなら使わない方がいいと思います。

各種アトピー商品・健康食品・漢方薬も色々試してみたのですが、普通の加工食品が-5だとすると、それが-2、よくて±0〜+1程度になるだけであって、劇的に症状を改善するもの、アトピーを完治させるものではないと思います。添加物・化学物質の多い普通の商品に比べて多少ましだという程度です。逆に生活が不摂生だと、こういった商品も力になってくれないと思います。

僕の場合、薬では治らないどころか段々ひどくなっていくような気がしたので、薬を止めた後、色んなアトピー商品に手を出しました。それでも中々治らないので(あるいは長く続けないと評価できないのかもしれませんが…)、遠赤サウナを使い、できる時に運動をし、食事で加工食品を一切やめたら、半年くらいで皮膚もキレイになり、痒みも止まりました。【健康的な生活習慣】がものすごく重要で、結局これが全てかもしれません。

アトピーの原因は、食事・添加物・化学物質・排ガス・ダニ・カビ・花粉・遺伝・ストレスなどなど色々言われていますが、心理的な要因を除けば、要するに、■何がしかの良くない物質が体に入り込んで痒くなる→■皮膚を掻きこわす→■皮膚が刺激に弱くなる→■外からの物質も痒くなる要因になる→■また掻いて皮膚を掻きこわす…という悪循環が回っている状態だと考えます。

そこで、その悪循環を止めるために、まず薬剤(ステロイド・保湿剤・その他もろもろ)で炎症・痒みを止め皮膚を保護し、外堀を埋めた上で、食生活や生活環境を改善して原因となりそうな物質をできるだけ排除しましょうというのが、一般的な皮膚科医療の考え方で、ほとんどのドクターにそのように指導されると思います。そして、これ自体は最も合理的な考え方です。

しかし、問題は、その食生活や生活環境を変えるのが一番難しいのです。薬は治療手段として(患者としても医師としても)一番楽で、短期効果は高いのでついついそれだけに頼ってしまいがちですし、世の中は添加物・環境ホルモン・各種汚染物質であふれ、日本で生活している限り完全に避けるのそもそも不可能です。

結論としては、薬に依存する、ドクターに依存するだけではひどいアトピーは治らないと思います(慢性疾患全てに言えるかもしれません)。逆に、修行が入りますが、脂汗をかき安全な食生活をすれば、薬に頼らなくても治り得ます。ご参考になれば…。

hero2005 先生
全科

hero2005 先生

アトピー性皮膚炎は標準治療(通常の治療)でかなり、改善されます。基本的には、局所の保清と保湿、症状がひどいときにはステロイド製剤、そして増悪因子の排除です。特別な例外を除けば、よくならないのはこの基本を守らないことに原因がある場合が多いのです。

アトピー性皮膚炎は病気です。そして病気なのに、実は病気として取り組まれていないことが多いのです。お酒が増悪因子とわかっているなら、なぜ飲酒するのでしょう?乾燥した季節に保湿を心がけないのは何故なのでしょう。

糖尿病とアトピー性皮膚炎に共通することは「治る病気ではなく、管理する病気である」ということです。治療によって症状が改善したり、血糖値がよくなっても管理を怠るともとのもくあみ、前よりひどくなったりします。

アトピーが治らないと嘆く人がいますが、多くは症状の改善と増悪を繰り返し、ずっと悪いままの人は適切な治療を受ける限り少ないはずです。

ステロイド製剤に頼りきることはいけないことですが、ステロイドを「目の敵」にして否定して、健康食品や無農薬○○、特別な食品、○○ヨーグルトなんて高価で治療成績の定かでないものに目移りしても結局はうまくいきません。恐怖心をあおる、コマーシャルベース、これさえのめば、食べれば「万能薬もどき」に踊らされている限り、アトピーの改善は困難でしょう。

友人としてなすべきことは、つぎつぎとコマーシャルベースにのってくる高価な新しい治療法と称する民間療法を勧めることではなく、地道に基本的な治療を徹底することを助言することではないでしょうか。

病気に苦しむと、自助努力なしに安易な方法に頼りがちです。そのような弱い心を全否定はしませんが、だからこそ、基本に立ち返り、面倒でも地道な治療を勧めるのが本当の友人ではないでしょうか。慢性疾患に生活改善を含めた自助努力不要の夢の治療法はありません。

かっきーさん

先生、まずはありがとうございます。
実は先生のおっしゃるとおり、その人は自分の体調管理にずぼらです。かゆいっていうことにさえ「掻けばいい」と思ってますから、私が心配する必要がないかもしれない。とはいえ…ま、その…その人は私の彼なので完全に放任っていうのもできないんですね。そんな性格だからステロイドの投与が効いてこない、だからそういうずぼらに効く治療法はないのか、と思ったのですが…やはり直すべきは薬の種類ではなく、「ずぼら」なのですね。こればかりは性格だからなぁ…困ったものです。

hero2005 先生

キツイ言い方をして心配していましたが、わかっていただけたようで安心しました。ご本人の自覚がないと強制してもなかなか「ケンカ」になるばかりでうまくいきません。

やんわりと「清潔」と「保湿」をすすめるなど、管理しているとおもわせないことでやるほうが、ご本人にとってもかっきー様にとってもストレスの少ないやりかたでしょう。

かっきーさん

何度もすみません。
けんかにもならないんですよね。「心配してくれてありがとう」と言ってくれるくらい大らかなのはいいのですが…。その人はアトピー以外については凄くタフな体質です。それで油断しているんだろうとは思います。その分、私が食事を作るときは内容に気をつけたり、風呂上りに薬(例のステロイドです)を背中の方とかにつけたりと世話を焼いても一緒に暮らしている訳ではないので一時的。ま、気長に行きます。

鈴木啓史さん

頭から首筋え掛けて又顔面も非常に痒みが有ります。
何か良い方法が在りますか。

hero2005 先生

ともかく、皮膚科を受診してみませんか。掻きむしったりして二次的な変化がおきるまえに皮膚科を受診しましょう。薬屋さんで薬をかってよくならなくてから行くより、安上がりですよ。

通りすがりの薬剤師さん

通りすがりに見つけました。アトピー持ちの薬剤師からアドバイス。
薬は外用だけでなく漢方薬もあります。病院で処方できます。一般に効果が弱いとか、時間がかかると思われがちですが、体質に合えば数週間で変化が見られます。痒みを抑える効果もあります。もちろん、長期継続するものもあります。
乳酸菌製剤は腸内免疫を整えて効果を発揮すると考えられています。ケースレポートレベルですが、早い人では2週間くらいで効果出る人もいます。私が対応した患者でも、ここ2年くらいの間に数人います。これは医療用の薬で病院で処方してもらえます。(レセの病名の問題は置いといて・・)
睡眠不足、栄養バランスの乱れ、便秘、疲労、ストレスなども悪化の原因となります。免疫疾患と捕らえて、抵抗力を高めるような生活習慣を心がけるのも効果的かも知れません。
外用・抗アレルギー剤に漢方・乳酸菌製剤・生活改善と、トータル的に見直す必要があるかもしれませんね。

Genki 先生
小児循環器科

Genki 先生

hero2005先生と同じ意見ですが、私自身が患者でもあり、彼がずぼらと言われてしまうこともわかります。

湿疹はよくなったり悪くなったり、場所をかえて出てきたり、だらだらと続いてなおりません。薬を塗るのも本当に面倒になります。私は忙しい朝などは塗らないことも多いです。

お酒は飲んでも大丈夫なときもありますし、付き合いも
ありますしね。

それと他人に「アトピー悪くなっているね」といわれると
悪くなりたくてなっているわけではないので、落ち込みます。逆に「最近少しいいんじゃない」といわれるとうれしくなって、がんばって塗ろうという気になります。

彼を見守ってあげて、ときに励ましてあげるのもいいかなと思います

それとシーツの洗濯とか床の掃除も大事です。

かっきーさん

視点を変え、本人がどんな心模様であるか、しみじみとかんじさせられるお返事、ありがとうございます。
こういう気持ちを汲み取ってあげられるようにします。これは彼氏でなくても家族でも(家族にはうつ病患者がいるし)友達でも会社の同僚でも大切なことですよね。凄く良いアドバイスでした。

うなぎ男爵 先生
皮膚科

うなぎ男爵 先生

新型乳酸菌を否定するだけの材料を持ち合わせていないのですが、薬や治療の効果を判定するには、二重盲検法などの方法を用いて科学的に立証する必要があり、このような民間療法のほとんどはそれが行われておらず、プラセボ効果(簡単に言うと、効くと思って飲むと効果のない薬でも効く、ということです)や偶然の自然軽快を除外できていないことが問題だと思います。また、非常に高価であり、患者さんの苦しみに乗じてビジネス化している輩も多く存在しています。
治療についても意見を書きたいのですが、長くなりそうなのでまたの機会にします。

かっきーさん

もう書き込みはなさそうかな、と思ったら、色々あって嬉しいです!しかも研究の裏話(っていうのかしら?)も聞けて、何でも新しい薬やら療法やらが良いというわけではないんだ、とお聞きでき、自分の考え方も塗り替えられる思いです。別の機会のお話、楽しみにお待ちしております!

唐津の医師 循環器、糖尿病 先生
循環器科

唐津の医師 循環器、糖尿病 先生

ステロイドは絶対必要ですが、最初は強いステロイドで炎症を押さえて徐々に保湿剤の比率を高めて最終的には保湿剤のみにて治療するようにしています。とある病院でもステロイドを使用している事を認めています。また当院では、美肌水を患者さンに付けてもらっています。(健康雑誌に載っていたものですが、良く効くので、無料で配付しております)また、食事療法では、青魚を週3回以上の摂取と、えごま油の利用をお勧めしております。

かっきーさん

そうなんです!私も以前、蕁麻疹でステロイドを処方され、そのとき「ステロイドを少しづつ増やし、少しづつ減らす使い方が一番患者に負担か少ないので上手く調節して。使用している間は定期的に医師の診察を受信して。」という指示を守りました。私の彼に対してもステロイドに保湿剤を混ぜながら塗布しています。私も美肌水使ってます。彼にも使わせていますが、ま、ずぼらですから(爆笑)。青魚はウルメ丸干しでもいいんですよね?えごま油、見つけてみます。
ありがとうございます。実践的なアドバイス、助かりますね!!

トトロさん

私も長年アトピーにかかってます。拝見した本文の中に美肌水が出てきましたがどのような物なのですか?もし薬局等でも購入できるのならば試して見たいので、ぜひ教えてもらえないでしょうか?

うなぎ男爵 先生

たしか肥料用の尿素とグリセリンを使って自作で作る化粧水の事で、もともと肌用のものでなく、乱暴な治療だと私は思っています。濃度などを間違えて肌のトラブルを招いた人もいます。確かに元を正せば同じ尿素ですが、こういうものを高額で売りつける人もいて問題になっていました。市販の尿素入りの軟膏、ローションも効果はほとんど同じだと思いますので、そういうものを購入されたらいいと思います。

唐津の医師 循環器、糖尿病 先生

濃度が濃かったら痛かったりするので、水で薄めるようにして塗布するようにしています。また原材料費がとても安価ですので、私は無料で配付しています。患者さンからは非常に喜ばれていますし、先生がおっしゃるようには、市販の尿素入りも元をただせば同じものですので特に効果の差はありません。

うなぎ男爵 先生

先生が調剤したものを無料で配布し、患者さんも喜んでいるのであれば、それはとてもよいことだと思います。
だだ、無料であっても、万が一、トラブルが発生した場合はPL法の絡みで、処方した医師に責任がかかってくることになります。そういう意味では、自分は配布しません。

hero2005 先生

医師が提供するものは全面的に安全と信じられます。喜んでいただいているのは、効果があるから、それともタダだからでしょうか。タダというのは、その日の再診料も無料なのでしょうか。また、容器代もタダなのでしょうか。

美肌水だけもらいにこられる患者様もおられるのでしょうか?

製品についてのQuolity Controlや 副作用発生時の責任の所在はどうなっているのでしょうか。病院以外の場で医療行為ではないスタンスでなら問題は少ないと思いますが、診療中に配布されているとしたら、再考の必要のある行為におもわれます。

ドイケンさん

薬剤師をしております。

花粉症で乳酸菌製剤が脚光を浴びました。
花粉症アレルギーに効く→喘息・アトピーにも効くのでは?って思っていました。

キリン「ノアレ」
カルピス「インターバランス」

この間キリン「ノアレ」がこんなプレスリリースをしていましたよ。
http://nandemo.seesaa.net/article/2579255.html

「ノアレ」「インターバランス」共に錠剤タイプなら大体一ヶ月2000円位です。

効果のある人には花粉症には一週間も服用したら効果が出るそうです。
(記憶が定かではない・・・・一ヶ月だったかもしれません。)

ペニシリンが発見されて90年、抗菌無菌がもてはやされて10年、細菌学の藤田紘一郎先生は「寄生虫感染者にアレルギー疾患はない」とおっしゃっています。

とにかく!症状が改善すればいいですね!

hero2005 先生

嘘とは言いませんが、誤解をまねきやすい表現「効果を確認」はあきれますね。

動物実験あるいは試験管内の実験で効果がみとめられたという話であり、ヒトに有効なデータがあるというわけではないのではないでしょうか。大規模研究したら無効というのが、これらの研究の大半です。本当に効果があるかどうかは、これからのことですが、おそらく薬品としては大規模研究では効果をしめされないことが明らかでしょうから、位置づけとしては健康補助食品として販売されるのでしょうね。

ヒトに応用して効果があると思い込むのは、それぞれの自己責任ということで、大きな害がなければやってみるのもいいという程度のことです。

病気で苦しむ「ヒトのわらをもすがる」気持ちにつけこむ悪徳商法になるか、病気克服の光明になるかは、それらを販売されている方々の意識の問題といえるのではないでしょうか。

標準治療をしっかりして、その上でということなら異論はありませんが、「それさえ飲めば、食べれば」で、病状を悪化させてしまう方々をあまりにもたくさん見てきた経験から、あえて基本的なことが重要であることを申し上げたいのが真意です。多くの方は標準治療をまもれば、よくなります。近道、抜け道、楽な道というのは魅力的ですが。。。

ドイケンさん

薬剤師です。

私はhero2005先生のおっしゃる事、当然と考えています。

患者さんがまず治療ありきで考えて頂いた上でもしも金銭的にも余裕があるならば、
その方の許せる範囲の金額の商品を探し出しお売りすると言う風に考えています。

かっきーさんの場合高価な超乳酸菌はどうなのか?と言うご質問であったため、購入されるのであれば、まずは安価な「ノアレ」や「インターバランス」を使用されてみては
いかがでしょうか?と言う意味で書き込みさせて頂きました。

最近氾濫する健康食品を野放しに出来ないと「栄養情報担当者(NR)」やら「サプリメントアドバイザー」等の資格が出てきました。
中には眉唾物もありますが健全な方向に向かってはいるのではないかと考えています。
ちなみに私はNRを取得しようと考えています。

それから最近感じていることなのですが、やはり食ありき、市中に出た患者さんが栄養士に出会うことは皆無に等しいので薬局でそのような方を雇って貰えないかと社長に懇願するつもりです。(自分はただの一社員であることが悲しいですが・・・。)

一応インターバランスの効果についてリンクしておきます
http://www.calpis.co.jp/laboratory/tokushu/index.html

トトロさん

ご指導ありがとうございます。
確かに尿素クリームも良いのですが、汗っかきなので夏場は首・ひじ・ひざの裏に汗疹を伴い痒くなってしまう事があるので、美肌水を試してみようかと思っています。もちろん濃度にもきをつけて。
どうもありがとうございました。

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