Q

耐糖能障害?

先生方よろしく御願いいたします。
33になる会社員です。大学の頃、十二指腸潰瘍穿孔で胃の3分の1と十二指腸を切除しました。今は、特に問題はないのですが、切除後、しばらくしてから低血糖症状(ダンピング症候群といわれましたが)があったりして、今は落ち着いています。ただ、その時の説明では、急激に血糖が上がり、その後下がるとの説明を受けました。食後の血糖が慢性的に高くなるわけですから、もうかれこれ10年以上、そんな状態が続いていることになります。糖尿病の定義は高血糖状態が慢性的に続くことと理解してるのですが、そんな自分もある意味、高血糖状態が慢性的に高くなっているのでは??と感じてます。将来に向け、問題はないのでしょうか?動脈硬化など、、、、。

質問者:あきら さん

秋山 森之進 先生
一般内科

秋山 森之進 先生

とても鋭い質問です。血糖上昇だけ(糖尿病ではない)が続くとどのくらい動脈硬化が進むのか,はっきりとした証拠は誰も持っていません。

ダンピング症候群と糖尿病は違います。ダンピングは,胃の手術などで不自然に素早く糖質の吸収が起き=血糖が上昇します。すると血糖を下げようとインスリンが分泌されるのですが,糖質の吸収は一気に終わってしまい,インスリンが肩透かしを食って今度は血糖が下がってしまうのです。

いっぽう糖尿病で一番多い2型。典型的な場合,まずインスリンが血糖上昇に反応するのが鈍くなっています(遺伝的に)。これだけでは糖尿病にはなりませんが,運動不足・肥満・過食・高脂血症などでインスリンの効きが弱められると,食後の血糖が上がるようになります。すると次第にインスリンを余計に分泌しなくてはいけなくなり,やがてそれを作る細胞が過労死して数が減ります。そうして糖尿病が完成するのです。

つまり,食後に血糖が上がるのは同じでも,インスリンの反応不足や抵抗性など,糖の処理を取り巻く環境がかなり違うのです。この,糖の処理環境の悪化,の象徴として高血糖がイカンと言われているのですよ。ですからダンピングは,糖尿病ほどの悪影響は絶対にない,と断言できます。

ただし,糖は反応しやすい物質なので,高血糖だけでも「糖化反応」が起きます。これが一定時間進むと,元に戻らない状態になり,糖尿病の合併症の一因になると言われています。ダンピングは血糖が上がっている時間が短いので(→慢性的ではありません),糖化反応はあっても可逆的=元に戻る,とは言われていますが。しかし,他の代謝回路への影響から動脈硬化を本当に起さないのか,ということは明らかになってはいません。

ダンピングからの高血糖が心配なら実際に糖負荷試験を受ければはっきりします。それがあっても食事の食べ方に気をつけたり,糖質の吸収をゆっくりにする薬を使う,などの方法もあります。きちんと検査をして病気の正体を見極めれば,たいてい対処法はあるものです。

あきらさん

ご返答ありがとうございます。
会社の関連の診療所に認定医といわれる先生が
いらしていたのですが、どうもはっきりした
お話がなく、そんなことは文献ででていないし
大丈夫、、、とおっしゃるだけで、少し不安でした。
正直、糖負荷試験なるものをして、糖尿病と診断される
のもいやだし、困るなあという心情もあり、もう一人の
先生がおっしゃるようにまずは受けてみてということも
考えてみたのですが、どうも気が進まず、、放置してます。
ちなみに、動脈硬化が進んでいるのかどうなのかということだけでも調べてもらえる方法はあるのでしょうか?

秋山 森之進 先生

>動脈硬化が進んでいるのかどうなのかということだけでも調べてもらえる方法はあるのでしょうか?

「動脈硬化」は,直接には顕微鏡でつける診断名です。また,全ての血管に同時に起きるのではなく,バラバラ・飛び離れて出現し,それが起きる場所によって被害がかなり違います。同じ太さの血管が1本詰まるとしても,足の指先なのか心臓を栄養する血管なのか脳の血管なのか,話は随分違ってきますよね。

つまり,動脈硬化を調べると言っても,どこにあるかは関係無く体全体の動脈硬化の程度を大まかに調べる方法もあれば,重要な臓器に動脈硬化があるかどうかをきちんと調べる検査もあり,様々です。

大まかに調べる方法は,音の伝わる早さを利用して動脈全体の硬化度を検査したり,手と足の血流を比較して判定する方法などが一般的です。重要な臓器の検査は,運動負荷を掛けて心電図の変化を見る→心臓を栄養する血管の虚血を推測する方法や,計算など思考の前後で脳血流の変化を見たり,足を使う運動前後に足の血流を計測する検査などがあります。

全ての病院に全ての検査機器があるわけではないので,通院先の病院に,どの検査が可能か問い合わせて見てはいかがでしょうか。

hero2005 先生
全科

hero2005 先生

血糖検査、空腹時、負荷試験などを受けてみませんか?実際に高血糖が起こっているのかどうかをみてからのことでしょう。

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