PET所見、盲腸癌St2a術後半年
person70代以上/女性 -
CA19-9高値(術前35,術後44,56,107.CEA陰性)につき、PET-CTを受けました。主治医判断は無治療経過観察。11月末にCT,CFと採血予定。妥当性は如何?
原発所見
Tubular adenocarcinoma, moderately differentiated(Cecum)
tub2>tub1, pSS, int, INFa, ly0, v0, pPM0(200mm), pDM0(120mm)Suppurative subserosal inflammation with abscess(Suggestive of acute diverticulitis of the ileum)
Lymph nodes,No metastasis(n=0/25)M0,H0
【所見】
右中葉縦隔側の浸潤影にFDG集積を認める。SUVmaxは6.8→7.2。貴院CTを参照するとbaseに気管支拡張症があり、一致する部位に今回より目立たないものの浸潤影、網状影が認められていることから、どちらかというと転移よりは炎症性病変と考える。但し転移を完全には否定できないため、経過観察。
右上葉や左舌区の網状影、浸潤影にも軽度のFDG集積が見られ、こちらは炎症性変化を反映した所見と考える。
縦隔、肺門リンパ節にFDG集積亢進を認めるが炎症性反応性変化で説明可能と考える。経過観察。
回盲部にFDG集積亢進を認める。SUVmaxは2.0→3.2。集積程度はさほど高くないが、再発の可能性を否定できないため慎重に経過観察。
横行結腸に限局性のFDG集積が認められる。FDG集積は2.6→5.9。CTで一致する部位に明らかな病的所見を指摘できないが、病変の可能性があり内視鏡で確認願う。
その他の部位にFDGの異常集積は指摘できない。
【診断】
盲腸癌術後。回盲部に軽度のFDG集積を認める。経過観察。
横行結腸に限局性のFDG集積あり。内視鏡で確認。
左中葉にFDG集積を伴う浸潤影。炎症性病変>転移と考えるが、経過観察。
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