Q

B型慢性ですが

B型の慢性肝炎ですが3年前に病院で分かりました。その時から、定期的(2〜3ヶ月に1回)に検査を行っていますが、GOT/GPT両方の値は正常範囲内で、推移しています。この様な状態の中で、インターフェロン等の治療をした方がいいのでしょうか?それとも悪化する可能性もあるので避けた方が得策なのでしょうか?何だか終わりの無い検査だけがずっとつづくのかと思うとどうしたらいいものかと思います。特に何もしない中で、この年齢で、急性になることはありますか?

質問者:TOKYO 35才 男 さん

まえだクリニック 前田 正彦 先生
肝臓内科

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前田 正彦 先生

ウイルスはいるけれども、肝障害が無い(GOT,GPT正常)状態で、無症候性キャリアーという状態です。今は、定期検査で結構です。
急に肝障害が出るのを、急性増悪といいます。この時治療を考えればよいと思います。
いつ急性増悪するかはなんともいえません。
インターフェロンかラミブジンという飲み薬かは、年齢と状況によります。ラミブジンは耐性ウイルスの問題と避妊の必要があります。
主治医によくたづねる事が大切です。

TOKYO 35才 男さん

御返信ありがとうございます。心から感謝申し上げます。定期的に病院に行く事は苦ではないのですし、その時の出費も自分の体の事ですので痛くはありません。ですが、B型慢性肝炎、セロコンバージョンでないので、他人へ感染させてしまう事が当然あるかと思います。ウィルス量も多いという検査結果も出てます。感染させてしまう事を考えると、正直他人との接触が出来ないので(当然ですが)、治したいと考えています。やはり、今は薬を使っての治療は妥当な時期ではありませんか?リスクはどの程度あるのでしょうか?

三十路のしがない勤務医 先生

他人への感染はまず血液を介さない限り起こりませんので普通の状況下での心配はしなくともよいです。
(カミソリ・ハブラシの共用はダメですが)
肝機能が安定(正常域)しているなら、ウイルスとの共存状態がつづけていくのが最良でしょう。
無理に追い出しにかかると(かつてはステロイドなどで行われましたが)思わぬ急性増悪きたし致死的な結果となることさえあります。
それよりも、今後の一番の問題は、突然の発がんですので、定期的な血液検査に合わせて、腹部超音波検査も欠かすことは出来ません。

TOKYO 35才 男さん

御返信を頂き誠にありがとうございます。深謝致します。相手に感染させてしまう事についてですが、血液を介さなければ大丈夫という事ですが、性交渉についてはどうでしょうか?度重なる質問で申し訳ございません。

三十路のしがない勤務医 先生

やはり避けては通れない問題で、性交渉時の感染も充分起こりえます。性感染症としてB型肝炎も捉えられます。
正しくコンドームを使用することによってリスクは低下させることはできます。
月経中のセックスやアナルセックス、オーラルセックス、器具を使ったセックスなど、出血しやすいスタイルが危険です。

TOKYO 35才 男さん

先生、誠にありがとうございます。相手に感染させてしまう場合の、相手のリスクはどの程度のものでしょうか?

三十路のしがない勤務医 先生

コンドーム着用時・非着用時でのリスク等に付いては
HIVについてでさえあまりデータを目にすることはありません。
(ちなみに、コンドームなしの挿入行為で射精があった場合のHIV感染率は、0.1〜1%と言われています。)
精液中のB型肝炎ウイルスの量等々についても「ウイルスは含まれる」と記載はあるもの具体的な量については申し訳ないのですが分かりません。

最もデータの多いのは、血液を介しての感染で、医療従事者の「針刺し事故」です。
(患者さんに使用した注射針を誤って自分に刺した事故)
HIV 0.3%
C型肝炎ウイルス 3%
B型肝炎ウイルス 30%

およそこのように単純化して言われることも有ります。
やはりB型肝炎ウイルス(特にe抗原陽性でウイルス量の多い場合)の感染力はきわめて強いものですので
「出血」に関しては充分な注意が必要です。

各種B型肝炎に関しては以下のページが参考になります。

http://www.med.or.jp/kansen/bqa_e.html

TOKYO 35才 男さん

サイト紹介ありがとうございます。いろいろな事が記載してあり参考になります。誰かに感染させてしまった場合(感染させてしまった訳ではありません)、急性肝炎になる確率と慢性肝炎になる確率はどの程度あるのでしょうか?あとワクチンはどの程度効果があるのでしょうか?35才の年齢で、薬を使用せずに、抗体が出来る可能性はありますでしょうか?いろいろすみません。

三十路のしがない勤務医 先生

母子感染以外での感染経路でのデータとしては
HBe抗原陽性者からの配偶者間感染のものがあり
結婚後半年以内に10〜20%が急性肝炎を発症するが
慢性化することはなく、残りも一過性の不顕性肝炎で終わることが多いとされています。

ワクチンの予防効果についてもデータは主として母子感染の予防に関するものです。(厚労省ページにあります)パートナーについてはワクチン接種は行い、なおかつ定期的な肝機能検査も必要となります。

女性などでは出産を機にセロコンバージョン(抗体が出来る)こともありますが、特に薬物を使用せずセロコンバージョンする確率は正確にはわかりませんが極めて低いと考えられます。
以前はHBe抗原のセロコンバージョンがB型慢性肝炎の治療の目標になっていましたが、HBe抗原が消えても、特に中高年者では必ずしも肝炎が良くならないとわかってきました。その中でも血液中のウイルス量の多い人は肝炎が進行的で、肝硬変まで進行する例も少数あるとされています。

検査値が安定しているなら禁酒に努め、定期的なチェックを欠かさないことと、パートナーにうつさないことに注意しておればよい、となるでしょう。

TOKYO 35才 男さん

大変、ご丁寧にありがとうございます。いろいろと教えて頂き大変助かります。疑問に思っていた事なども理解出来ました。定期検査の時に通院する時に長々とお聞きする訳にもいかず(別に聞いてもいいですかね?)大変ありがたいです。この様な場所を設けて頂いた、”ASK DOCTORS”にも感謝致します。またお聞きする事があるかも知れませんが、その節はどうぞよろしくお願い致します。先生、本当にありがとうございました。

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