子宮筋腫とホルモン補充療法について

53歳です。1月に最終月経。肩こり・不眠・不安感・関節の痛み・寝汗・もの忘れ等の症状が強くあり、心配になり婦人科を受診しました。問診と女性ホルモンの値などから、更年期の症状に間違いないとのことで、子宮筋腫があることは伝えましたが(しっかりがん検診を受けていけば大丈夫。それほど強い薬ではないとのことで)エストリール膣錠を0.5mg/週1処方されました。1週目はうまく膣に入らず、2週目は症状が少し良くなって薬のことを忘れてしまい、3週目にやっと薬を使い、症状が劇的に改善されて正直ほっとしました。その翌週に、6ケ月ごとに経過観察している総合病院(先の婦人科とは別の病院)で定期検診をうけたところ、子宮筋腫が大きくなっており(3→4.7cm)、「漢方で対応しましょう。(当帰芍薬散)、うちでは、ホルモン補充療法は筋腫がある人には絶対使用しない。今すぐ補充をやめるか、別の病院に行ってください」と厳しい口調で言われました。2つの病院で、見解が全く逆なのですごく混乱しています。子宮筋腫がある場合、やはりつらくてもホルモン補充療法は避けるべきなのでしょうか。

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ナッツ33さん、おはようございます。1月に最終月経があって、それからはないのですね。子宮筋腫はもともと大きなものではなく、子宮筋腫による症状もなかったようですね。子宮筋腫が3cmから4.7cmになったということですけれど、これは明らかに大きくなったというよりも、測定誤差ということもあり得ると思います。子宮筋腫がある場合のホルモン補充療法に関しては、必ずしも禁忌ということはないでしょう。しかも、今回は腟からの投与ということですので、全身への影響はまずありません。エストリール腟錠を使われたことは間違いではなかったと思います。また、更年期の症状に対して当帰芍薬散を使われているということも問題ないでしょう。ご心配されずに治療を続けていただいて症状を改善していただきたいと思います。どうか、お大事になさっていただきたいと思います。ご質問ありがとうございました。

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相談者さん

近藤 恒正 先生 へ

今年の1月以来、月経はありません。子宮筋腫があることは、6年くらい前から指摘されていましたが、特に自覚症状はなく、総合病院では、半年に1度検診のみ受診していました。このまま閉経すれば、筋腫は小さくなるだろうとの見解でした。
筋腫の大きさについては、3cm*5cm弱のものが、子宮の上にこぶのように乗っかっているとのことで、2つの病院で一致しています。総合病院では、急に大きくなったのはホルモンを使用したからだと非常にきつく指摘を受けましたが、先の婦人科では、検診の1週前にエストリール膣錠1回と1ケ月前から命の母Aを朝晩2錠服用したことが、筋腫にすぐに影響とは考えにくいといわれました。総合病院の先生からは、ホルモン補充療法を続けたいのであればよそへ行くように言われており、先の婦人科は先生が高齢で筋腫の検査に不安があります。ご意見をお願いします。

近藤 恒正 先生

なるほど。よくわかりました。ホルモン補充療法が子宮筋腫を増大させる可能性は否定できず、一般的には筋腫を持っている場合に、更年期障害でホルモン補充療法を行うことは禁忌ではなく、条件付きで許可されることが多いですね。私の経験では、短期間のホルモン補充療法で筋腫が増大した例はほとんどありません。今回も、命の母Aを1ヶ月使われていたということですけれど、この薬は生薬とビタミン類が含まれていて、ホルモン成分はないでしょう。また、エストリール腟錠は腟から吸収されて筋腫に悪影響を与えるということはないと思います。筋腫があるからといって、目くじらを立ててホルモン補充療法はダメということはないと思いますけれど、ご心配であれば代替療法で様子を見ていただくしかないでしょう。

相談者さん

近藤 恒正 先生 へ

丁寧なご回答をいただきありがとうございました。
今回のホルモン補充が間違いではないことが分かって、ほっといたしました。
更年期と筋腫の両方を、私の状況から、総合的に判断していただけるお医者さんを別に探してみようと思います。

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