Q

フェマーラの排卵誘発について

クロミッドが効きません。hMGの注射よりはフェマーラという薬をすすめられていますが、外国の薬だそうで心配です。
日本でどの程度の数の病院でつかわれているのでしょうか?
効果のほどや副作用の有無は海外ではすでに確かめられているのでしょうか?
メトフォルミンという薬を使った治療についても知りたいと思っています。よろしくお願いします。

質問者:瞳 さん

hero2005 先生
全科

hero2005 先生

どのような説明をお受けになっているのでしょうか?hMGよりいいという考え方については、少し、異論があります。ためしにフェマーラをネットで検索してみてください。

薬の多くは「外国製」です。要は説明のしかたですが、外国ではこのような使われ方もしているが、日本の医療保険では認められていない使用法でという意味での外国製なのでしょうかね。

メトフォルミンという薬については、このサイトの糖尿病専門医の方がよくご存知のお薬です。

不妊治療の一部は、保険外でおこなわれますが、中には効果がはっきり示されていない「実験的な」治療もあり、その効果や副作用の確認に協力をする「ボランティア」みたいな立場に、知らないうちにおかれている場合があります。他人がまだ受けていない、斬新な・新しい治療をうけるリスクのひとつでしょう。

クロミッド無効なら、まずは、hMGが標準的でしょうが。。

瞳さん

お返事ありがとうございます。説明不足ですいません。
ネット上ではフェマーラを使っているクリニックをいくつか見つけましたが、やはり輸入の薬なので承諾書や同意書を書いてもらってから使用する、と書いてありました。
主治医からも、フェマーラを使用すると決まれば「薬を海外から個人輸入してもらう」という話でした。
私がhMGを使えない理由は、多のう胞性卵巣があるのでHMGを使うときはお腹に水がたまってくる副作用はまず覚悟しなければならないことと、先日のがん検診で子宮内膜の細胞が少しあやしくなってきているので、HMGで内膜を刺激しないほうが良いからという話でした。

フェマーラも不安ですが、HMGにも不安があります。よろしくお願いします。

hero2005 先生

PCOに対するhMG使用時のOHSS(卵巣過剰刺激症候群)のリスクは、おっしゃるとおりです。で、どう対応するかということなのでしょう。

開腹手術による「卵巣の部分(くさび状)切除や腹腔鏡による卵巣穿刺などにより、一定期間の排卵回復の報告があり、行われています。

肥満を伴い、糖代謝に異常のあるかたへのメトフォルミン併用のクロミッドによる排卵効果の報告もあります。現在、肥満があり糖代謝異常があれば、使用を考慮することもあるのでしょうが、それとは別に、

PCOでは卵巣でのアンドロゲン過剰分泌があるとされており、この原因としてインスリンが卵巣に直接に作用して、アンドロゲン産生を促進すると考えられます。メトフォルミンによりインスリン抵抗性を減らして、血中のインスリン分泌を減少、そして卵巣内のアンドロゲンの過剰分泌を抑えるという目的で使用されます。

フェマーラは結局のところ、脳内のエストロゲン受容体の抑制をして、やめたときの反応を利用するという意味では、理論的にはクロミッドとおなじ考え方です。

不妊治療には、保険や自費診療の問題だけでなく、賛否両論あるいろんなアプローチ法があります。どの治療法がいいかは一概には、断定しにくいのが実情です。

やはり、担当医の先生に充分説明をおうけになり、メリット・デメリットを理解され、納得、同意されてからの治療といえます。

瞳さん

ごていねいな回答ありがとうございます。
フェマーラには保険適用がないので薬代が自費になってしまうのと、まわりに同じ治療を受けている人の話を聞いたことがない怖さがあるのですが、HMGでは副作用への恐怖があり、また毎日注射に通院しなければならず、保険の適用される標準的な治療といっても金銭的にも、また仕事に与える影響なども面からも負担が大きいと感じています。

私は肥満はなく、糖の検査も異常がでたことはありません。
その場合でもメトフォルミンを使用することのある理由がとてもよくわかりました。「メトフォルミンはかなり特殊な排卵障害の治療」と言われていて、産婦人科ではなく内科でやるとも聞いているのですが、やはり一般的にもそうなのでしょうか?
その場合の内科の通院には保険の適用はありますか?

何回も申し訳ありません。よろしくお願い致します。

hero2005 先生

hMGによる治療は高額になります。おおくの一流企業とよばれる会社や地方公務員は外来の自己負担金支払いが3千円〜5千円をこえると保険組合が払い戻ししてくれますが、すべての人が受ける恩恵ではありません。体外受精も安くなったとはいえ、一回20〜30万円程度はかかります。保険がカバーしないことが多いのも問題でしょうね。

「メトフォルミンはかなり特殊な排卵障害の治療」とのことですが、この「特殊」は二つの意味がありますね。もちろん、排卵誘発への保険適応はありません。もちろん、耐糖能障害(糖尿病)がなければ、本来、内科でも保険適応にはなりませんが。

1.特殊な排卵障害なのか→PCOはある意味特殊です
2.特殊な治療法なのか→一般的ではありません

本来は、糖尿病の治療薬ですので、糖尿病専門医のかたにもお答えいただいたほうがいいとおもいます。不妊症をやっている一部の婦人科医での使用は聞いたことありますが、そして、研究発表をなさっている内科医もいます。現実の臨床でお使いになっていらっしゃる内科医のかたのご意見をお待ちしております。

瞳さん

hero2005先生、ありがとうございます。
大病院の内科の先生は糖尿病でないとメトフォルミンの使用を嫌がるので、メトフォルミンをPCOの排卵誘発治療で使用する場合は、その部分だけを院外のクリニックで分けて行っている話も聞いたことがあるのですが、保険適応への考え方も含めて、内科の先生にもそのあたりの事情を教えて頂けたらと思います。
よろしくお願いいたします。

二重になってしまうかもしれませんが「糖尿病」の項目にも投稿してみます。

hero2005 先生

どこの科であっても、糖尿病でないヒトに糖尿病という「ウソの病名」をつけて、処方すれば保険での処方は可能です。しかし、厳密に言えば「保険の不正請求」にあたります。このようなことを日常されている医師なら、保険のための虚偽の病名をつけることを意に介さないのでしょうが、厳密に保険とわける医師もいます。保険の審査委員の目にとまり、その気になってチェックされると糖尿病に関する他の検査がなされていないと容易にウソはバレます。大きな病院では、査定され、減額されると責任を追及されることもあり、嫌がるのです。ただ、厄介なのは「混合診療」といって、保険と保険外を同時に併用できる疾患や薬剤はきわめて限られていて、原則できないのが実情です。保険外の診療をすると、その日のぶんはすべて保険外になんてことになりかねず、手間のかかることになります。
また、PL法の規定でいうと、重大な副作用がおこったとき、保障をうけられませんし、使用した医師の責任が追及される可能性もないわけではありません。このへんが、薬の処方をためらう一因です。内科でないと処方できない薬ではないのに、婦人科で処方しない理由のひとつでもあります。くりかえしますが、排卵誘発では保険適応はありません。不妊治療に関しては、なかなか、新しい治療法が保険適応にならないことが多くて悔しい思いをすることが多々あります。くどくて、すみません。「事情を教えて頂けたら」とのことで、蛇足ながら追加しました。

瞳さん

hero2005先生、本当にありがとうございます。

「糖尿病」の項目で内科の先生にも3人お答えを頂きました。
保険に関して「問題なし」とおっしゃる先生がお2人と「問題あり」とされる先生がhero2005先生と合わせてお2人で、ご意見の分かれる所のようでした。

ここに要点を整理してみますと、
1大病院では「糖尿病」というウソの診断がばれて減額されると
医師の責任が問われてしまうことがある
2混合診療の問題
3重大な副作用が起こった時保障を受けられない
4「糖尿病」という病名がカルテについてしまうと医療保険に入る
ときに制限が出てくる場合が考えられる

先にも少し書いたのですが、私の聞いた「メトフォルミンの処方の部分だけを院外の小クリニックに分ける」の方法では、たとえばクリニックの医療費を全額自費ということにすれば事実上混合診療も可能となり、結果的に1,2、4はクリアされるのかな?と思いました。

hero2005先生のおっしゃる通り、ほかの病気もそうかもしれませんが、不妊治療にも保険の効かない治療法があり、ところがいわゆる大病院では「標準治療」の限界の壁が厚く、不妊専門クリニックなどのほうがある意味ではずっと進んでいるのは不思議な現象だと思います。
ありがとうございました。

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