精神障害がある夫への接し方

person30代/男性 -

夫がパニック障害です。

実家に余裕があるので毎月数十万ともらい、独身時代は毎日好きな電車の写真を撮ったり、京都に行ったりする高等遊民みたいな生活を送っていた。

結婚し、子供が出来てから、思うようには写真を撮りに行けなくなり、「今日のは何年に1度の電車で珍しいから撮りたかったのになぁ」とボヤいて遠い目をしています。
撮りに行けば?といっても、「もう間に合わないからいい」と言います。間に合うように早く支度したり、早く家を出る努力はせず、何時間も落ち込む。励ましてもだめ。

爪切りなど、いつもの引き出しから1個下の引き出しに移しただけで見つけられず、「ない、ない」と探し回る

子供の記念写真に一言添えるだけでも何日もかかります。気持ちなどを表現するのが苦手、レスが遅い。

長くなりましたが、下記について全部じゃなくてもいいので教えてください。

1 落ち込んだ夫にはどう接するのがよいでしょうか?
2 夫は認知症でしょうか?
3 夫曰く、上手くいかないときは脳を誰かにつかまれてぐにゃ、とする感じがある、といいますがこれはなんでしょうか?
4 夫は鬱でしょうか?
5 こういうのは治らないものと諦めてますが、なにか病名や改善の余地があったりしますか?

■補足情報
夫は今年31歳
やや小太り
会社員でないため健康診断は受けていません、本人も行きたがりません
家事や日曜大工などはできる元気さがある
酒、たばこは一切しません
夫の母親が優しく怒られたことがほぼない
普段は温厚、半年に1度のペースで爆発してキレて、喋り方や顔つきが別人のようになる
お菓子を何箱も食べる、やめられない
ハングリー精神や向上心はなし
ものを大事にする、ちょっとしたもの(映画の半券など)すら捨てられない
パニック障害の薬は飲まず、溜め込んでいる

各回答は、回答日時点での情報です。最新の情報は、投稿日が新しいQ&A、もしくは自分で相談することでご確認いただけます。

病的かどうかの判断は難しいですね。
ただ、ご質問の認知症やうつ病ではありません。

パニック障害としての症状が書かれていないだけかもしれませんが、本当なのかなと感じます。

自閉症スペクトラムのような印象を受けますけれど、幼少期の様子がわからないので何とも言えません。
生育環境がかなり保護的だった影響もあるでしょう。

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相談者さん

冬眠中の熊 先生 へ

幼少期は大人しく、賢い子供だったようです。中学までは親の敷いたレールを歩いてお受験してましたが、途中から好きなパソコンにハマって親の言うことはあまり聞かなくなったようです。

母親は優しく強要するような人ではなく、のびのびと育ったようです。

父親が暴力的で日常的に殴られていたようです。

殴られてなるような病気でしょうか?

冬眠中の熊 先生

殴られたことが原因とはなりません。

パニック障害ということですが、どのようなときに発作を生じますか。
何らかのストレスが、関与していると推定されますが、思い当たることはありませんか。

相談者さん

宮本 洋 先生 へ

個室のレストランに入ってるときや、ちょっと暑いときに、あわあわして薬を飲んでる印象があります。

電車でもなるそうですが、飲み物を飲むと落ち着くようです。

病院や薬が嫌いでもう何年も病院には行ってないようです。

ストレスは子育て、でしょうか。趣味に没頭出来ない、移動が遅くなって乗りたい電車に乗れない、などがストレスみたいです。

宮本 洋 先生

パニック発作というのは、特定の環境的条件に限定されずに、のどが詰まる感じがして呼吸が捉拍し、動悸が激しくなって死の恐怖に襲われる予知できない反復性の発作です。
これは、だれでも緊張すればドキドキして呼吸も速くなりますが、不安が自律神経を介して心臓や呼吸に影響を与えるものです。
要するに不安反応が一気に押し寄せるものです。

ストレスは、習慣的行動が妨げられることのようですね。

どうも、発達障害の自閉症スペクトラムのような印象です。
自閉症スペクトラムの方は、習慣的行動やこだわりのある行動を妨げられると激しい興奮を生じる自閉症性パニックという美容体がしばしば認められます。

ご本人は、資力が保護者にあって、好きな事だけをして、それを妨げられることのない生活を送られてきたのでしょう。
それが、結婚され、子供が手きたことで美妙ら妨げられる事態となったことで、ストレスが徐々に鬱積して、いわゆるパニックを生じているのかもしれません。

認知症の可能性はほとんどないと思います。
自閉症スペクトラムという障害は、他人の存在を認識できない、あるいは認識しない、というのが基本特徴です。
具体的には、対人的配慮が足りない行動が目立ちます。

自閉症スペクトラムは、基本病理に効果のある薬剤はありません、イライラや興奮に対して、対症療法的にエビリファイの効果が認められているていどです。
やはり、障害特性を周囲が理解して、援助をしてゆくのが現実的かと思います。

相談者さん

宮本 洋 先生 へ

詳細にありがとうございます。
だいぶ主人のしくみがわかってすっきりしました。ありがとうございます。

ちなみに落ち込んだときに「写真撮りたかったなぁ」「何もかも上手くいかない」としょんぼりしていますが、私はどう対応すべきでしょうか?

「次はもっと早く家出なよ」「子供が健康でなによりだね!」とかアドバイスや励ましは効果がなさそうです。
ほかの話題をふったりしますが、「うん、、」と反応がなく会話が広がりません。

黙って静かにしてるのがよいでしょうか?
しつこくだらだらネガティブなことを言われ続けると私もイラッとしてしまうので、二人ともハッピーになれるアイデアあればぜひ教えてください。

よろしくお願いします。

宮本 洋 先生

「それは、残念でしたね」と共感をあらわすと良いと思います。

自閉症スペクトラムの方は、個人差がありますが、関心の中心は自分の興味のあることで、それに対する他者の意見や感想には興味を向けません。

ハッピーになれる方法はなかなか思い当たりません。
本人の考え方の特性、行動の特徴を把握して、無理なく生活を送るしかないと思います。
これも個人差がありますが、他者への配慮が困難ということは、意見の交換などの交流なども困難なことが多いので…

大人は診ておりませんので、その点差し引いて読んで下さい。
興味のかたよりがある、思った通りにならない事が受け入れられない、「そんな事普通に出来るじゃない?」と思うような事がなかなか出来ない(=能力的に出来ないという事ではなさそうなので、興味がないから体験して来なかったので結果的に出来ない)という辺りを考えると、私は自閉症スペクトラムを持つ方ではないかと考えます。
自閉症を含む発達障害って決して「異常か正常か」「障害者か健常者か」という二者択一じゃないんです。山のてっぺんからすそ野までのように、特徴の程度が強い人から弱い人までがいて、その程度が様々違います。それがスペクトラムという考え方で、そのため自閉症は「自閉症スペクトラム」と言う言葉で説明されるようになっています。
講談社健康ライブラリーの「自閉症スペクトラムがよく分かる本」など読んでみて下さい。ヒントが得られると思います。
1 落ち込んだ夫には:「こうすればいいよ」と望ましい行動を伝えて下さい。情緒的に反応(=「そうだったの、辛かったねぇ」というような受容と共感)するのは悪い事ではありませんが、あまり有効ではありません。
2 認知症?:違うと思います。
3 脳を誰かにつかまれてぐにゃ、とする感じ:自閉症スペクトラムの方は「不思議な感覚」を持つ方がいます。
4 鬱?:違うと思います。
5 治らない?:自閉症スペクトラムだとすれば、それは「治すもの」ではありません(血液型が「治らない」のと同じです)。でも対応の工夫で改善します。

相談者さん

行動発達小児科医 先生 へ

ありがとうございます。

こうすればいいよ、って言うのは下記のようなことでしょうか?

「(電車に間に合わず写真撮れなかったと嘆いてる時に)電車に間に合うように早く家を出ようね」
「(趣味の鉄道模型が買えなくなったと嘆いてる時に)欲しいものがあるなら仕事して稼げばいいよ」

過去にそういった事はありますが、うむ、、、と曖昧な返事で実際改善を図ったり努力している様子はないです。

自分で人生を切り開く、みたいな概念はないようで、
趣味以外のことはとても受動的です。

年に1回ぐらいキレてドアをバーンって閉めたりしますが、日頃はしょぼんとしているだけです。

行動発達小児科医 先生

1回言って改善するものではありません。私が言ってるのは、受容と共感ではなく具体的な行動の提示の法がいいと言うことです。

認知症ではないでしょう.
趣味に対する興味も保たれているようですので鬱とも違う印象です.
今まで自由だった生活に制約ができて,思い通りにならなくなり,拗ねていると言うように感じます.精神的に少し幼稚なのではないでしょうか?

パニック障害で通院されているかと思いますが,主治医にはご相談されましたか?

相談者さん

雪国の画像診断医 先生 へ

病院は3年以上行ってないようです。
薬を取っておいて、発作のときだけ飲んでるようです。

本人は病院や薬(サプリメントも)が嫌いで、どんなに説得やお願いしても行きたがりません。
健康診断すら受けてないです。

このような人を病院に連れていく術はありますか?

雪国の画像診断医 先生

なんとか説得するしかないでしょう.
緊急性は低いように思いますので,薬がなくなったタイミングでの受診でも良いようには思います.

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