境界悪性卵巣腫瘍ステージ

40代/女性 - 2018/03/20

多房性嚢胞性卵巣腫瘍です。肉眼的に破膜、破綻うなし。
嚢胞内に粘液を容れた部位と角化物を容れた部位とが見られます。組織学的には切片1から8は、多房性嚢胞でおおむね一層の粘液産生細胞で覆われていますが、部位的に核異型をきたした杯細胞を伴う腸型上皮が偽重層化し、乳頭状に増殖も見られます。間質浸潤を認めません。
粘液性境界悪性腫瘍です。
角化物を容れた病変は異型のない重層扁平上皮で裏装された類表皮嚢胞で、脂肪織と骨もあり、成熟奇形腫瘍です。
成熟奇形腫瘍と粘液性腫瘍の合併症例です。
卵管に異常なし。卵管近傍には2ミリの異所性副腎をみます。

以上が、左卵巣、卵管を摘出手術した病理結果です。
その後、追加手術にて、右卵巣、卵管、大綱の一部、単純子宮摘出をしました。
追加摘出部位に、悪性所見はありませんでした。

この境界悪性卵巣腫瘍は、ステージ1cですか？
ずっと1aだと思っていました。
経過観察中で、造影ＣＴにて、肝臓表面、腹腔内に脂肪濃度の腫瘤が多々あり。。他は異常なし。
成熟奇形腫の播種？？と、読影されました。
主治医は、成熟奇形腫瘍は良性だしありえない‼️と、否定しています。
消化器内科肝臓専門医にエコーしてもらったら、
内蔵に異常なく、
肥満のため脂肪が多いから、体質？と、いわれましたが。。
こんなことあり得ますか？