肺腺癌 遺伝子検査について
person60代/女性 -
肺腺癌ステージ1でも下記の遺伝子検査はするのでしょうか?
もし陽性の場合、下記の治療は副作用も強く、長期におよぶのでしょうか?
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肺がんと確定診断された場合には、ROS1 融合遺伝子、ALK 融合遺伝子またはEGFR 遺伝子変異があるかどうかを検査します。
ROS1 融合遺伝子やALK 融合遺伝子、EGFR 遺伝子変異は、多くの場合、確定診断のときに使った「組織」や「細胞」を用いてそれぞれ検査を実施します。
肺がんにみられる「ROS1 融合遺伝子」、「ALK 融合遺伝子」および「EGFR 遺伝子変異」は、いずれもがん細胞の増殖に大きくかかわっています。
遺伝子変異のタイプに合わせた治療を行うことが可能
ROS1 融合遺伝子が認められた場合は「ROS1チロシンキナーゼ阻害剤そがいざい(ROS1阻害剤)」、ALK 融合遺伝子が認められた場合は「ALKチロシンキナーゼ阻害剤(ALK阻害剤)」、EGFR 遺伝子変異が認められた場合は「EGFRチロシンキナーゼ阻害剤」というお薬を使うことができます。 ROS1 融合遺伝子、ALK 融合遺伝子、EGFR 遺伝子変異のいずれも認められなかった場合には、従来の抗がん剤による治療やがん免疫療法注)を行います。 日本肺癌学会によるガイドラインでも、遺伝子検査を行って遺伝子変異があるかどうかを調べた上で、患者さんに合った治療を選択することを推奨しています。
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