トラウマとの向き合い方

person30代/女性 -

久しぶりに質問させて頂きます。

こちらでは、過去の中絶についてずっと相談してきました。今は仕事や生活に、あまり支障がない程になりましたが、トラウマとの向き合い方について、教えてください。

毎日の隙間時間に、中絶に関するトラウマが顔を出します。それはたまたま見掛けた赤ちゃんだったり、ニュースだったり、色んな物がきっかけになります。

トラウマが顔を出すと、向き合う必要は無いとわかっていても、赤ちゃんに申し訳ないという気持ちから、無理矢理向き合おうとする考えも出てきてしまい、うまく交わせずに苦しくなります。

トラウマは、無理矢理克服する必要は無いものでしょうか?8年間で大分柔いで来た気はしますが、まだまだこのトラウマを受け止めるには、自分の心が追い付いていないと感じます。

普段は心の深くに閉まって、たまに取り出し、まだその時の自分には受け止め切れなかったら、また閉まっておく…。それ以外の時間は、ただ無意味に苦しむのではなく、受け止められる自分になるよう、日々成長する事に励むべきでしょうか?

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コメントが参考になれば幸いです。

普段は心の深くに閉まって、たまに取り出し、まだその時の自分には受け止め切れなかったら、また閉まっておく…
→この表現はできるまでに長い期間苦しんでこられたのでしょう。何らかの心理療法を受けられた方の表現のように思えます。自ら無理にその記憶を取り出す必要はありません、うっかり出てきた時に肯定も否定もせず「久しぶりに出てきたね」ぐらいの扱いで良いです。

トラウマは、無理矢理克服する必要は無いものでしょうか?
→無理やり克服するものではありません。トラウマと向き合うということは、真っ黒な液体に一滴ずつ水を垂らしてゆっくりと透明にしていくことのようなものです。一滴毎の色の差は分からなくても、何千滴何万滴と垂らした頃には、そういえばあの頃よりも薄まっているなと感じられます。

受け止められる自分になるよう、日々成長する事に励むべきでしょうか?
→人間は苦痛な記憶に蓋をして、記憶の箱の隅に追いやります。それで済むなら無理に蓋を開けて受け止めようとしなくて良いです。まだ受け止められない自分が居る、それでも受け止めようと励んだ自分も居る、ということをご自身で褒め、認めてあげて下さい。今の自分を認めてあげることも成長です。

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おつらいですね。心よりお察し申し上げます。トラウマは心の外傷ですので、御身体の外傷と同様に、何かのきっかけが刺激となって傷の痛みが一時的に強まられることはあります。御無理をされて向き合われることで、傷が再び開くことになる懸念があります。傷の痛みが治まるまで、そっとそのまま静かにお過ごしになられますことをおすすめいたします。そのような心の外傷は、誰もが人生の中で負って行くものです。おひとりだと思われないで、周囲の方にお気持ちを聞いて受け止めていただかれるのもよろしいかと存じます。どうぞ、御大切になさってください。

基本的には、外傷体験を忘れるのではなく、前向きに取り組んで、そのときは自分としてはやむをえなかったとか、すでに過去のことだし…といった心の整理をつけることだとされます。
その場合、独力で挑むのはつらいですし、効率も悪いですから、精神科医や心理士などの助力を求めるとよいと思います。

薬物療法的には、エビリファイなど非定型抗精神病薬をごく少量利用すると、深層意識にも作用して効果が期待できます。

無理やり克服というのは、かえって心に無理を強いることになり変調の原因となります。自分の経験した出来事として少しずつ受け入れられるようになっていく、ということでよいかと思います。

>トラウマは、無理矢理克服する必要は無いものでしょうか?・・
はい。不要ですよ。思いだしたら祈ってあげるのが宜しいですね。
>それ以外の時間は、ただ無意味に苦しむのではなく、受け止められる自分になるよう、日々成長する事に励むべきでしょうか?・・
はい。それがベストですね。

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