MCIと診断された母88歳ドネペジル5mgの可否について

person70代以上/女性 -

私の母88歳がMCIと診断され、ドネペジル 5mgの1/2錠で始まり大丈夫だっので、
毎日1錠に変わりました。すると、本人は「何か具合が悪くなる」と訴えるので、見ると強い薬に思われ「じゃ、しばらく飲まないでおこうか」と助言しました。すると、4日後「お昼ご飯だべたかな、判らない」と言い出しました。
処方した先生に母が「具合悪いけど飲んだが良いですか」と質問すると「はい」との回答でしたが、家族としては、心配で、何か正しいのかと心配にります。
ただ、今日の反応を見ると、副作用を理解させ、ドネペジル を飲ませた方が宜しいでしょうか?、よろしくお願いいたします。

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88歳でMCI
まず診断について、すでに88歳という年齢でMCIというのはどうなのかという疑問があります。
こういった場合、長谷川式簡易認知症スケールで点数が高いので認知症とはせずにMCIという診断をしていることはあるかもしれません。

頭部の画像検査は行っているでしょうか?これも必須検査です。

治療ですが認知症の可能性はあると思われるのであれば、治療を行います。本当にMCIというのであれば、認知症ではないので、この場合には治療は行わないというのが原則です。

ドネペジルからスタートするのが選択肢として適切なのかどうか
ガランタミンという薬からスタートしてもよいかもしれません。これだと20分の1の効果で副作用も少なく服薬しやすいと思います。リバスチグミンテープだと9~18㎎で使用する場合はドネペジルの2分の1程度の強さになります。消化器症状が少なく、効果も適度でよいと思います。

ドネペジルでスタートすると長く持ちにくいケースもあります。
そしてむかむかなどの症状が出ている可能性があるので、相談してみることです。長く続けられるためにも。

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相談者さん

トゥーランメールドット 先生 へ

ご指導ありがとうございます、補足となりますが、地元の「物忘れ外来」を受診し、MRI検査も行い、脳の萎縮は見られない、とのことでした。妹が付き添いで受診後説明を受けまして、軽度の認知症、MCIと聞いた、と教わりました。なるほどもう少し弱い薬があるのですね、今度主治医での診察の折、私も行き、「別の薬」をご相談したい、と思いました。ありがとうございます。

トゥーランメールドット 先生

ドネペジルはアセチルコリンエステラーゼ阻害薬でもっとも強い薬です。
そのためムカムカなどとともに食欲低下がみられます。酷い場合には食事がとれなくなることもあるため、H2ブロッカーなどを併用される場合もあります。また下痢症状になる場合もあります。
それらの症状が強いと服用しにくくなると思います。
マイルドな作用からスタートさせて効果を判断していくことと、状態に応じてレベルを上げていくというのがQOLを低下させないということでは、一つの選択肢になると思います。
年齢から考えると5~10年在宅で過ごす言葉出来れば、満点に近いと思います。

相談者さん

トゥーランメールドット 先生 へ

続けてのご指導ありがとうございます。確かにQOLが一番と再認識しました。それを目指します。ありがとうございました。

それは心配ですね。
MCIが確かであれば内服した方が進行を抑制する効果は期待できます。
ですがすでに高齢であり、その抑制効果がどこまで期待できるかは微妙なところです。
内服は必須ではなく、本人が希望しないのであれば内服しないというのも選択肢です。

相談者さん

ニューロロジスト西 先生 へ

速やかなご回答ありがとうございます。

ご質問拝見しました。ご心配のことと思います。
ドネペジルを服用すれば認知症が改善するほどの効果はありません。進行を遅らせるという程度です。
長期的な観点から、少量でも継続された方がよろしいかと思います。

相談者さん

Brain 先生 へ

ご指南誠にありがとうございます。私たちも「治すのではなく進行を遅らせるだけ」と説明を受けました。
進行せず、家族との会話が出来るだけでもありがたいと考えるように決意しました。ありがとうございます。

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