Q

迷走神経反射についての質問です。

私は、あるときから、採血や点滴、麻酔の注射などをするたびに必ず、目の前が真っ暗になり、気分が悪くなり、めまいがしたり脱力感を感じたりするようになりました。血圧がかなり低下しているようです。

また以前、局所麻酔を使った手術をしたときも、やはり気分が悪くなり、先生が途中で硫酸アトロピンを注射してくださり、やや回復して、なんとか手術を終えました。その後、すぐに起き上がると倒れそうだったので、手術台でそのまま少し休ませてもらってから、ゆっくりと立ち上がって移動しようとしましたが、数歩だけ歩いたところで、ふらついて倒れました。
その後、しばらくベッドで横になって休むと、少しずつ回復していきました。その病院で、迷走神経反射であると聞きました。
自分ではすっかり回復したと思っていた10日ほど後に、全く別の病院でたまたま受けた検査で、起立時のみ、不整脈になっているといわれました。それまで、不整脈とは言われたことが一度もありませんでした。
そして、まだはっきりとは決まっていませんが、近々手術をする可能性があります。そこで、質問なのですが、

1、この迷走神経反射というのが起こらないように、手術の際に事前に予防する方法はありますか?(気分が悪くなる前から、硫酸アトロピンを注射すれば起こらないと聞いたことがありますが、それで防げるのでしょうか?)

2、迷走神経反射を起こしたとき、
考え得る最悪の場合(めったにないこととは思いますが)には、命に関わることになったり、後遺症など重大な問題につながる可能性はありますか?

質問者:サキ さん

いち内科医 先生
一般内科

いち内科医 先生

1 手術の前に、迷走神経反射が起こらないように予防するには、やはりリラックスを心がけることや、脱水にならないようにしておくことでしょう(これらは主治医が注意することです。)。事前にアトロピンをうつと必要以上に脈拍が上昇する可能性もあります。それよりも手術前に安定剤を使用することの方が多いと思います。また、局所麻酔の手術か全身麻酔かにもよりますが、局所麻酔では麻酔〜手術の恐怖が迷走神経反射を起こす可能性は高く、やはり起こしたときのための準備(点滴、アトロピン、呼吸管理具などなど)が一番の予防になると思います。

2 ご存知のように迷走神経反射では失神することが多くあります。その場合、呼吸、循環のサポートは必要になるでしょう。多くはアトロピンで反応しますが、これら一連の対応がうまくいかなければ後遺症が残ることもあるでしょうが、まれだと思います。

サキさん

早速お返事をくださって、どうもありがとうございます。
1に関して、リラックスや脱水にならないようにするぐらいしか予防法はないのですね。脱水にならないようにということは、水などを飲んでおいた方が良いのかと思いましたが、そういうことではないのでしょうか。今回するかもしれない手術も、局所麻酔を使うものなので、また同じようになるのではないかと不安です。前回の手術の際、術前に安定剤を病院で飲みましたが、それでも迷走神経反射を起こしました。アトロピンを事前に打つというのはやめた方が良いのでしょうか。

2について、稀とのことなので、ほぼ起こらないと考えて良いのだとは思いますが、後遺症というのは例えばどのようなものでしょうか。
また、回答いただけると大変有難いです。

いち内科医 先生

迷走神経反射の起こる前からアトロピンを打つかどうかは、その時の心拍数にもよると思います。不用意に使用するのは控えたほうがいいと思います。

また、後遺症は、失神などがおこったときの心肺機能の維持が万が一できなかった場合の話です。その間に脳血流が低下することによる意識状態の低下、脳梗塞、心臓のダメージ、肺のダメージ、内臓の虚血など考えるときりがありません。

ちなみに、Head-up tilt試験とは角度のついた台に立っていただいて、下肢に血液をためて、心臓にかえる血液を低下させることで、交感神経や迷走神経を刺激し、血圧や心拍数を変化させて失神の要因を検索する検査で、主にHead-up tilt試験とは角度のついた台に被験者に立っていただいて、下肢に血液を貯留させ静脈還流量を低下させることで、交感神経や迷走神経を刺激し、血圧や心拍数を変化させて失神の要因を検索する検査で、主に、神経調節性失神や起立性低血圧の検査となります。

また、外科医が局所麻酔を行いながら処置をするのならば、迷走神経反射が起こったときに対応する別の医師がいたほうがベストでしょう。もちろん麻酔科の医師にこしたことはありません。

サキさん

後遺症や、Head-up-tilt試験についても、詳しく教えてくださってありがとうございます。
注射や手術のたびに気分が悪くなるのはとても困るので、投薬により改善できるものなら、ぜひ治療を受けてみたいです。

手術時に迷走神経反射を起こすのが嫌なので、硫酸アトロピンを事前に打ってくれるように頼もうかと考えていましたが、やはりその辺りは医師に任せるべきですよね。

また、先生の回答を読ませていただいたことで、かなり不安は拭えましたが、予定している手術もやはり外科医のみで、麻酔科医はいないようなので、その点が不安です…。

サキさん

詳しい回答をくださり、とても感謝しています。

何度も申し訳ないのですがこれでこの件については
最後にしますので、下の質問に対して一言アドバイスお願いします。

私が手術を受けるつもりの病院では、
麻酔医はおらず、外科医一人での手術だとわかりました。
私のような体質で手術(局所麻酔です)を受けるなら、
手術で麻酔科医に立ち会ってもらえる病院を探して、
そちらに転院すべきでしょうか?

よろしくお願いします。

いち内科医 先生

具体的な話をさせてください。外科医一人で手術中は、外科医は清潔操作となっていて、あなたの呼吸、心臓などゆっくり観察することはできません。代わりのナースがいればいいほうでしょう。万がいち、呼吸が弱くなり、脈が遅くなった場合、通常ひとりは呼吸管理、ひとりは脈(循環)の管理を行なう必要があります。サキさんのように迷走神経反射による問題の起こる確率が高い場合は、万全の体制をとって、せめて外科医1人+もう1人、ベストは麻酔科のバックアップのある体制で行なうのがいいでしょう。常に、準備がものをいいます。私としては、他の病院に相談するだけ相談してからでもおそくないと思います。(セカンドオピニオンになります)

サキさん

大変わかりやすく教えていただいてありがとうございます。
やはり外科医一人だと不安があるので、先生のおっしゃるように、もう一人医師がついてくれる病院を探してみようと思います。
今回、色々と疑問だったことに対して丁寧な回答をいただき、
不安をかなり払拭することができました。
先生に感謝いたします。ありがとうございました。

糖尿病専門医にあらず 先生
循環器内科

糖尿病専門医にあらず 先生

迷走神経反射については、その過剰反応により失神、立ちくらみがおきることが、よく知られております。循環器診療を日常的に行いますとしばしば、出会います。
症状が頻発する方に対しては、予防目的に投薬治療を行います。迷走神経失神は、3型に分類され、それぞれ使用する薬剤が異なる部分もあるため、Heab-up-tilt-testと言われる検査で診断、分類を確定します。
術中については、術前に麻酔科の医者に、その旨きちんと伝えておけば、よしなにやってくれますのでご安心を。

サキさん

ご回答をくださり、どうもありがとうございます。
こういう体質だから、治療のしようがないのかと思っていましたが、「予防目的に投薬治療」をしてもらえるとのことなので、治る可能性がある(または起こりにくくできる)ということですよね?
もし改善できるものなら、病院で相談してみたいのですが、循環器内科を受診すれば良いでしょうか?また、Heab-up-tilt- testというのは、どのようなことをする検査でしょうか。

それから、予定しているのは局所麻酔での手術なので、麻酔科の医師はつかず、外科医が麻酔を行うと思うのですが大丈夫でしょうか。やはり、迷走神経反射を起こしたときの対応が安心という点で、麻酔科医がいる方がいいのでしょうか。

たくさん質問をして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

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