12歳中一男子、朝起きれない倦怠感
person10代/男性 -
12歳中一男子、2年前にてんかん発作が2度ありバルプロ酸ナトリウムを投薬中です。
発作は約2年近く起きておらず、脳波も異常はなくなりました。
ただ、中学になった頃から朝起きづらく、学校でも特に午前中睡魔に襲われるらしいのです。
先生からもボーっとしていますといわれました。
起床するときも以前とはいちじるくぼーっとしていて心配になるくらいです。夜早く寝ても朝の起きづらさは変わらないようです。
5月から3度ほど起こしても倦怠感がひどく遅刻して登校しました。その時は2、3時間寝るとスッキリして午後から元気に登校しました。
些細な事が気になるらしく、友達とケンカしたりテストの結果が気になったりが原因だったのかとおもいます。
ただ、心因的なことがなくても朝の怠さ、眠さ、学校での睡魔が酷いらしいです。バルプロ酸ナトリウムの影響として眠気はあるとおもいますか小学生の時にはこんな眠気と倦怠感はなかったといいます。
起立性障害を疑います。
2週間後に定期検診で診察はうけるつもりですが、今の薬と併用で漢方などは一緒に飲んでもかまわないのでしょうか?
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精神科の医師が回答
発作が6か月以上なく、脳波所見も消失しているのであれば、通常は抗けいれん剤は中止となります。
ただ、登校できないのは、バルプロ酸の副作用の眠気のためではなく、不登校の病理と考えられます。
対人関係や学業成績などの挫折体験をきっかけに、学校に行きたい気持ちがありながら、学校に接近すると強い不安、恐怖を伴う抵抗感を生じることがあります、それが不登校です。
それが、不安反応として、さまざまな心身の症状をもたらします。
「起立性調節障害」はその心身の反応に一つであり、要するに、結果であって原因ではありません。
そして、その発端となったトラブルが解決しても、その抵抗感は続きます。
どうしてそうなるかは、発端となった有名な論文が、A.ジョンソンによって1942年に報告されて以来、様々に研究されていますが未解明です。
ご自宅では、元気ではありませんか。
それは学校が終了する時刻以降とか、休日ではありませんか。
登校すべき朝には、さまざまな不調を訴えませんか。
そのようであれば、典型的な心性です。
対応は、原因が不明でも行動に働きかけることで、不安や抵抗を和らげることが可能となる行動療法的対応が求められます。
系統的脱感作法という行動療法が効果が、不登校に伴う学校に対する抵抗感や恐怖を和らげるのには、最も効率的とされます。
徐々に学校に接近させることで抵抗感を少しずつ和らげる方法です。
薬剤は、服用しただけでは、もちろん解決にはなりませんが、不安や抵抗を和らげる効果があり、行動療法もより円滑に進めることが出来るようになるとされる、エビリファイ3mg程度が、我々専門医が最も多く処方している薬剤です。
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