Q

帝王切開について教えてください

読んだり聞いたりするところでは、帝王切開になりそうだけど、なんとか自然に経膣分娩したい。など、妊婦のみなさんは帝王切開をとても敬遠されていますよね。私は体が小さく、逆に胎児が大きめなので、おそらく帝王切開になるでしょうと言われています。危険を冒してまで自然に産みたいとも思いませんし、帝王切開も立派な出産方法だと思っているのですが、みなさん敬遠されるので、帝王切開になることが不安です。できればお医者様の立場から、デメリットなどを詳しく教えて頂ければ幸いです。

質問者:もうすぐママ さん

いち内科医 先生
一般内科

いち内科医 先生

帝王切開がすすめられるのは次のような場合です。
1) 母親に合併症のある場合
2) 胎児仮死が疑われる場合
3) 胎児に比べて骨盤が小さい(児頭骨盤不均衡)場合
4) 前置胎盤の場合
5) 胎児の体が横向き(横位)の場合
6) 卵巣のう腫や子宮筋腫があり、膣からの分娩が難しいと思われる場合
7) 三つ子以上の場合
8) 胎児が極端に大きいと考えられる場合
9) 子宮筋腫の手術(子宮筋腫核出術)をしたことがある場合
10) 2回以上帝王切開をしている場合
11) 前回の帝王切開が上記の特殊な子宮の切開法で行われていた場合
12) その他、帝王切開が母親や胎児の安全のために最適と思われる場合
また、
1) 胎児仮死
2) スムーズに分娩が進まない場合
3) その他、帝王切開が母親や胎児の安全のために最適と思われる場合には分娩の途中で帝王切開に移行することがあります。
帝王切開の術中、術後の合併症としては、
1) 麻酔による副作用(血圧がさがったり、手術後の頭痛、使う薬のアレルギーなど)
2) まれに輸血が必要となることがあります。前置胎盤や大きな子宮筋腫があり出血がとまらない場合には、極めてまれに、出血をとめるために子宮を切除(腹式子宮全摘術)する必要が生じることがあります。
3) まれに、膀胱や腸や尿管(尿を運ぶ管)に傷がつくことがあります。
4) 切開する子宮の壁の下には胎児がいるので、胎児に小さな傷がつくことがあります。ほとんどの場合問題はありません。
帝王切開は比較的安全な手術です。しかし、帝王切開にするかどうかを決める場合、帝王切開自体の母親への影響や次のお産のときの子宮破裂の危険性も考慮することが大切です。
帝王切開後の次のお産を経腟分娩でする場合、帝王切開でできた子宮の傷が裂け子宮破裂をおこすことがごくまれ(およそ200人に1人)にあります。子宮破裂がどのような方におこりやすいかは予測できません。また、分娩の経過をみながら、子宮破裂をおこしそうだと予知することもできません。子宮破裂は、おこってしまってから、分娩監視装置による胎児の心拍数の異常で発見されることがほとんどです。
子宮破裂がおこったときは、緊急に帝王切開を行って胎児をすぐ(10分から15分以内)に外に出す必要があります。この時間が長いと、胎児に後遺症が残ったり、胎児が死んでしまうことがあります。しかし、10分から15分で胎児を外に出すのは難しいのが現状です。
帝王切開が前記の特殊な子宮の切開法で行われた場合、次のお産を経腟分娩ですると、ふつうの子宮の切開法であった場合に比べ子宮破裂の頻度がかなり高くなります。この場合は、次のお産も帝王切開で行なうことがすすめられます。

もうすぐママさん

帝王切開のデメリットはよくわかりましたが、自然分娩にだって危険やデメリットはあるはずですよね。。。 なのに、なぜみなさん自然分娩にこだわるのでしょうか??? よく言う「おなかを痛めた子でないと、愛情が感じられない」とか、そういうことなのでしょうか?

いち内科医 先生

帝王切開も、自然分娩も同じだと思いますよ。おっしゃるように自然分娩にこだわりすぎると、場合によっては危険もあります。分娩の方法はあくまで、無事に胎児を世におくりだすプロセスのひとつ、と考えましょう。胎児の健康な出産が一番です。

hero2005 先生

かわいさは、同じですよ。それどころか、「おなかを切って大変な思いをして生んだんだ」と、より大きな満足感をもたれるかたもいます。

妊娠後期〜分娩時にかけては、些細なことでも不安の材料になることがあります。ましてや、分娩の方法といえば大きな問題ですので、いろんな思いがめぐって不安になるかもしれませんが、大丈夫ですよ。心配要りません。

お子さんに「お母さんは、かわいいあなたを守るため手術までしてがんばったんだよ」と自慢しましょう。自然分娩以上に、お子さんが、かわいいと思えますよ。

もうすぐママさん

私は他の皆さんのように出産方法にはこだわりがなく、逆にそれは私が無知だからなのかと思っていましたが、安心することができました。本当にありがとうございました。

もうすぐママさん

なんだか自分が無知なまま出産(帝王切開)することが怖かったので、すごく安心できました。頑張ります。どうもありがとうございました。

hero2005 先生
全科

hero2005 先生

帝王切開術が選択されるのは、相対的に手術のほうが、胎児あるいは母体、または母児に共通して安全と判断される場合です。帝王切開術を予定しておこなうか、それとも、経過をみて緊急に判断するかということは、事前の判断可能かどうかという帝王切開術の適応による場合と施設のスタッフや設備との関連できまります。ご相談者のばあい(胎児が大きく、産道が狭い)とのことですが、事前の計測で明らかに通過不能ならば、選択の余地なく帝王切開術になります。また、その相対的な大きさで通過の可能性がたかければ、試験分娩ということで、分娩の進行状態で帝王切開術を決定します。次回の分娩ですが、産道がせまいという理由で帝王切開術になれば、次回、産道が大きくなるということはありませんので、再度、帝王切開術になります。胎児側の因子で帝王切開術になった場合には、自然分娩を考慮することも有りますが、少産時代になり安全第一と帝王切開術を選択する病院や医師が増えています。

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