Q

授乳中の薬

現在3ヶ月の赤ちゃんをおっぱいで育てています。先日から花粉症になりました。まるで水のような大量の鼻水と咳に目もむずむずです。
毎年春と秋は本当につらいです。でも今授乳中なのでお医者さんに行って薬をもらっても結局搾乳してくださいと言われるので行っていません。搾乳ではおっぱいはつまりやすくなるし痛いです、さらに乳腺炎にもなりやすいです。赤ちゃんも哺乳瓶に慣れていないのでミルクを花粉症の期間だけあげるというのも、口で言うほど簡単なものではありません、親子ともども相当な覚悟がいります。おっぱいをのませつつ花粉症を抑える薬はあるのでしょうか?教えてください。あれば具体的にどんな薬がいいのでしょうか?

質問者:あまえびちゃん さん

hero2005 先生
全科

hero2005 先生

母乳への移行があるため、医者としては授乳を中止するのが原則です。結局のところ、内服は自己責任ということにされてしまいます。

前のカキコミにあった、昏睡の症例は、1947年のRatnerの報告と思われます。ジフェンヒドラミン(商品名レスタミン)を接触性皮膚炎のため50mgを3時間ごとに投与され、3回目の内服後、生後5日目の哺乳児が昏睡に陥り、授乳中止後24時間で症状が消失したという報告でしょう。

これについては、新生児や早産時では抗ヒスタミン剤への感受性が増大していることに起因するためとの解説がなされています。そして、母乳中へは移行するが、通常の治療投与では、影響ないとの報告もあります。ですから、生後3ヶ月の子に危険があるかというのは、なんともいえないところです。

現実問題として、問題が生じたときの訴訟のこともあります。授乳婦人の内服薬を投与しての乳児への安全という確立されたデータがないため、また、積極的に検討もなされていないため、薬が母乳へ移行するから授乳はやめなさいというのが実情です。

外用薬(点鼻薬)のなかにも、妊婦や授乳婦人には安全性が確立されていないと書いてあるものもあります。こうなると、「どうどうめぐり」になってしまいます。

最初のカキコミにもどりますが、薬をのんでの授乳の継続(搾乳の努力もふくめて)と断乳では、そのメリットとデメリットを比べると、断乳してミルクに切り替えるというのが、一般的には有利でしょう。

話はかわりますが、妊婦さんの場合には、レーザー焼灼をおすすめしてうまくいっている方がおおいです。レーザー焼灼のみでは完全でなくても、点鼻薬の使用量をぐっと減らせています。一度、ご検討ください。これが、うまくいけば、授乳継続ということも考えられますよ。

あまえびちゃんさん

何度も返信をありがとうございます。先ほどレーザー治療について耳鼻咽喉科に問い合わせしてみました。症状が落ち着いたら手術の予約をしようと思います。点鼻薬等平行してできるだけ母乳でやり、アレルギー症状とうまく付き合っていこうと思いました。先生方お忙しい中丁寧な回答ありがとうございました。感謝いたしますm(__)m

hero2005 先生
全科

hero2005 先生

原則でいえば、母親が薬物療法中は授乳を止めるのがベストです。あとは、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の害はたいしたことないので無視して授乳を続けるかということになります。

母乳の最大の利点は免疫物質を含んでいるということですが、現在3ヶ月ならば、すでにその効果は充分であります。また、花粉症の時期が3ヶ月くらいは続くと考えると、そのころには離乳の時期になりますので、搾乳しながら、乳腺炎のリスクを抱えながら、乳汁分泌を維持することが果たして賢明なことかということもあります。

鼻水のコントロールでしたら、レーザー焼灼という鼻粘膜に対する手術(処置)があります。15分から30分ですむ外来でできる手術です。参考にしてみてください。

母親が鼻炎で気持ちが安定しないとなかなか育児にも心のゆとりがもてなくなります。理屈だけから言えば、断乳されて授乳にたいする充分な治療をなさることがいいのですが。

また、赤ちゃんはしばらくは哺乳瓶に慣れずぐずりますが、数日のうちには、すっかり平気になります。母親としてそれを見るのに忍びないというつらい気持ちを乗り越える必要がありますが。また、母乳をあげることによる、母親の心の安定という効果もあります。

結論としては、薬は抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤ですのでどれがよくてということはありません。その害はたいしたことないので無視して授乳を続けるか、断乳してミルクに切り替えるか、つまり、どれだけ母乳に執着してこだわり続けるかという母親の気持ちしだいといえるでしょう。母乳にしたり、哺乳瓶にしたりすると赤ちゃんが慣れずに混乱してしまいます。どちらかに決めてしまうことも大事です。

hero2005 先生

断乳されて「授乳」にたいする充分な治療をなさることがいいのですが

「授乳」ではなく「鼻炎」でした。すみません。

アレルギー科開業医 先生
アレルギー科

アレルギー科開業医 先生

母乳栄養の利点、各栄養素の質とバランスがよい、消化と吸収がよい、胃腸・肝臓・腎臓への負担が小さい、感染防御物質が含まれている、牛乳アレルギーがない、など子供にとって母乳は自然の恩恵であり、乳児栄養の基本です。逆に母乳に移行しない経口抗アレルギー薬はありません、またはデーターがありません。よって、現段階では、ステロイドの点鼻薬(フルナーゼ点鼻液)および、抗アレルギー点眼薬が最も安全です。外用ですから、血液中に吸収されるのは、もともと少ないですし、たとえ、少量母体に吸収されても、フルナーゼ(プロピオン酸フルチカゾン)は肝臓の代謝が速いので、母乳に移行するのは、極々少量になると、メーカーも言っております。外用中心に治療されては、いかがでしょうか。

あまえびちゃんさん

現在三人目の授乳中なのですが、二人目の子はミルクアレルギーでした、なのでなおさら母乳で育てたいという気持ちがあります。ご意見を参考に考えさせていただきます、ありがとうございました。

三十路のしがない勤務医 先生
消化器科

三十路のしがない勤務医 先生

「授乳婦に対しては抗ヒスタミン剤は投与しないことが望ましい。治療上、どうしても抗ヒスタミン剤の投与が避けられない場合には授乳の中止等を指導する必要がある。」と事実上投薬が制限されていますので、これらの"しばり"を外しての投薬はできませんし。仮に指導を無視して内服し、お子さんに万一のことが起これば責任が問われる可能性があります。

実際、授乳婦の抗ヒスタミン剤服用で(日本では考えられないほどの高用量ですが)で赤ちゃんが昏睡状態になった事例がアメリカであったためにこういう制限がかかっているようです。

あまえびちゃんさん

早速回答ありがとうございます。具体的な症例を教えられるとやはり薬を飲んでまで授乳にはふみきれないと思いました。ありがとうございました。

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