サイトカイン血症による脳炎について
person30代/男性 -
【経過】
30歳男性(既往歴無し)が難治頻回部分発作重積型急性脳炎NORSEの疑いで、意識なく集中治療室に入院しております。
当初は自己抗体による脳神経への攻撃が疑われておりましたが、最近になってサイトカイン血症による脳炎が疑わしいと言われました。
これまでの治療方針と同じく、ステロイドパルス、免疫グロブリンでの治療方針となっておりますが、全身の炎症によるためかDダイマー高値となっております。
このためグロブリンの副作用による血栓のリスクを心配しており、もっとリスクの小さい治療は無いかと思っております。
なお入院後に敗血症を起こしており、それ以来2ヶ月程度経ちますが、いまだ体温が38℃以上あります。
【質問】
1.サイトカイン血症やサイトカインストームは、1度サイトカインを血中から除去してしまえば連鎖反応は止まるものなのでしょうか?
2.敗血症ショックを起こした際、エンドトキシン吸着を実施したところ、その翌日だけ体温が38℃台から36℃前半まで低下しました。
結果的にエンドトキシンは検出されなかったため、体内のサイトカインが吸着され解熱したのでは?と思っているのですが、今回の脳炎がサイトカイン血症の場合、エンドトキシン吸着を行う事で治療はできないのでしょうか?