Q

閉経後の高コレステロールについて

女、57歳。閉経前は、総コレステロール 200、TG 50、HDL 90、その他の血液検査、血圧、肥満は基準値内、喫煙無し。3年前に閉経。2004年1月、総コレが283に上がったため、4月よりリピトールを服用。160まで下がったが肝機能が悪くなった為、3ヶ月で中止。2005年6月の結果は、総コレ 246、TG 62、HDL 92、LDL 151、その他異常なし。血圧98/66、BMI 18.8。コレステロールが多いものは食べない。運動は20年前から筋トレとエアロビクスを毎日90分。薬物治療が必要か教えてください。

質問者:のんち さん

血管心臓医 先生
循環器内科

血管心臓医 先生

単純なコレステロール治療の基準は先生方のおっしゃる通りです。ただ、何のために治療するのでしょう。コレステロールが高くても委託も痒くもありません。将来の心血管病にならないために治療するのです。

ここで糖尿病なしと仮定すると(文献により異なります)「10年以内にあなたが心血管病を発症する」計算上の確率は1%です。もしコレステロールを治療して200になったとしても確率はやはり1%です。
つまり薬を飲もうが飲まなかろうが病気になる確率は同じです。特に HDL コレステロールが 92 もあり、運動もされ、肥満・喫煙もありません。私なら薬を飲みませんし、あなたに処方もしません。(ちなみに、私の経歴が返答の確実さを示すわけではありませんが、高脂血症研究に10年以上、3年以上コレステロール研究でノーベル賞を受賞した医師の研究室におりました)。

もしあなたの血圧が 130 なら、薬を飲まずに 10年以内に心血管病になる確率は2%、のんで200に下がれば1%に減ります。他の先生方は一般論として、病気になる率が半分になるから薬を飲みなさい、と言うわけです。逆に言えば、薬を飲まなくても病気にならない人が100人のうち98人、薬を飲んでも病気になる人が1人、つまり薬の恩恵を受ける人は100人の内たった1人なのです。あなたの血圧が130だったとして、あなただったらこの一人になりたいために薬を飲みますか?

つまり医師は、あなたを治すことより、結局病気になる人が10人でる可能性があるなら5人に減らしたい、ということで治療を勧めるのです。また中途半端なエビデンス(医学的証拠)で治療を行われる先生方も少なくありません。これらをどう考えるかは、人生観の問題かもしれません。

のんちさん

いろいろなご意見を有難うございます。
2002年に発表された「人間ドック成績判定および事後指導に関するガイドライン」の中で、閉経後の女性では、暫定案として、240〜259を「要経過観察・生活改善」としているようです。でも異なるガイドラインもあるようです。

「血管心臓医」先生が書かれたように、薬を飲むかどうかは、人生観の問題だと思います。おかげでもやもやしていた霧がすっきり晴れました。
ただ選択する為には、現時点での科学的な事実や専門家のご意見を聞きたくて相談しました。

私は、今のところ冠危険因子は高コレステロール以外はありませんし、自覚症状もありません。

無理のない運動を続けながら、薬は飲まずに経過を見ます。

hero2005 先生
全科

hero2005 先生

卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌の低下にともない、コレステロールは上昇する傾向になります。それまで、卵胞ホルモンの作用により下げられていたコレステロールがじわじわと上昇してくることに関係しています。

「20年前から筋トレとエアロビクスを毎日90分」の運動内容にもよりますが、食事も気をつけておられるなら、あまり無理しすぎないことも大事です。

いわゆる生活習慣病は、運動も大事ですが、今なさっている運動をどこまで続けられるかということも関係してきます。エアロビクスといっても、太極拳みたいなゆっくりした動きから、ヒップホップ調の激しいものまであります。関節障害などのエアロビクスによる障害も、やり方しだいで問題になります。

本来の有酸素運動という意味の無理のない運動ならば、エアロビクスは健康には有効です。要はやり方しだいです。今の状態では、すぐに薬は不要かも知れませんが、血縁者に心筋梗塞や脳梗塞などがあったりすれば、話は変ってきます。ほかに何か病気を指摘されているかどうかで管理目標が変ります。

日常生活を過剰な無理をしない程度にがんばる、そして、それでも目標値をクリアできなければ薬物療法を考慮すると言うことになるでしょう。

秋山 森之進 先生
一般内科

秋山 森之進 先生

他の危険因子や合併症の状態により,治療の緊急度が変わります。そういった情報がないので,検査をしていないのか,行った結果が正常だったのか分かりませんが,一番有利な条件=危険因子も合併症も出ていないと仮定します。

昔は女性は治療しなくても良い…と言う説もありましたが,色々な調査研究で,やはり女性も男性同様,しっかり治療が必要と判明しています。質問者は閉経後ですから,このまま様子を見るだけよりも薬物治療をした方が病気の発生率が低くなります。やはり治療が必要ということです。

治療開始直後なら,もう少し食事・運動で様子を見て…と言いたい所ですが,治療開始から既に1年以上経っています。するとこのまま眺めていても,改善する見込みは低いと考えなくてはなりません。つまり薬物治療が必要です。食事・運動さえ頑張れば,全ての人が改善するわけではないのです。

薬はなにもリピトールだけではありませんし,今くらいの数字なら他の薬で許容範囲に下がる可能性が十分あるでしょう。

いち内科医 先生
一般内科

いち内科医 先生

総コレステロールとLDLの値からは治療が必要です。治療にあたってはまず食事、運動療法からはじめることになります。すでに食事にも注意されていて、運動もされているようですのでもう少し現在の注意した生活を送ってみてはいかがでしょうか?その結果が今と変わらないようならば、肝機能障害をきたしにくい薬剤を使用するといいでしょう。

いち内科医 先生
一般内科

いち内科医 先生

のんちさんの危険因子は55歳以上の女性であることから、各数値の目標は、総コレステロール 220未満、中性脂肪 150未満(達成)、HDL 40以上(達成)、LDL 140未満になります。

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