51歳女性です。白血球数2800、フェリチン6で骨髄穿刺をしました。MDSの可能性を教えて下さい。
person50代/女性 -
血液検査(添付)の後の骨髄穿刺後下記コメントの後に追加検査で11/19、26の報告となりました。
染色体は異常無しでした。
M/E比は2.5と概ね偏りの無い分布です。芽球の増加は無く顆粒球系、赤芽球系共に成熟傷害は認められません。血球3系統にdefiniteな異形成は認められません。鉄染色では環状鉄牙球は認められません。また可染鉄、ヘモジデリンも殆ど認められない事により、鉄欠乏症が示唆されます。形態的には積極的にMDSを示唆する所見ではないように思われますが、細胞遺伝学所見等併せて総合的に御診断下さい。
2024年11月19日
Cellulartyは40~50%です。Erythroid系の形成は不明瞭です。Myeloid seriesでは分葉核好中球までmaturationは保たれています。Megakaryocyteの数は正常範囲ですが、micromegakaryocytesが目立ちます。ヘモジデリン陽性マクロファージが見られ、無効造血があったことを示唆します。免疫染色を行って検討します。(CD3、CD20、CD34、CD42B、CD68、CD71、CD138、MP0、p53)
2024年11月26日(免疫染色結果報告)
CD42b免疫染色ではmicromegakaryocyteが目立ちます。赤芽球、骨髄球、リンパ球には明らかな異常所見は認められません。CD34陽性のmyeloblastは少なく、p53も陰性です。Micromegakaryocyteが目立ちますので、巨核球系には異形成がある可能性があります。ヘモジデリンを貪食したマクロファージの存在も考慮に入れるとMDSの可能性は否定できません。Smearで赤芽球、骨髄球系、巨核球系の異形成の有無をご確認して頂けたらと思います。
以上が検査結果となります。
次回2ヶ月後に血液検査、1年後に脊髄穿刺予定です。
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