母親の病状に関して相談になります

person70代以上/女性 -

【相談内容】
母(76歳)の婦人科がん治療と感染症について、今後の方針や治療判断についてご意見をいただきたく、ご相談いたします。

【これまでの経過】
2024年末に審査腹腔鏡および大網の生検により、高異型度漿液性腺癌(ステージ4 A相当)と診断されました。
原発は卵巣または腹膜とされ、胸水からもがん細胞が検出されており、腹膜播種と胸水の所見がある進行がんです。
治療方針は、TC療法(パクリタキセル+カルボプラチン)を3週ごとに3サイクル行い、効果を見て腫瘍減量手術を検討するものでした。
しかし、初回抗がん剤投与時にパクリタキセルによるアルコールアレルギー反応が出たため中止。その後、体調の影響もあり、抗がん剤治療は実施されないまま経過しています。

【現在の状態(2025年5月時点)】
5月14日のCTにて、腹腔内の膿瘍とfree air(腸管穿孔の疑い)が認められました。
腹水からは腸内細菌が検出されており、抗菌薬治療中ですが、抗生剤が届きにくいカプセル化が起きていると説明されています。
ドレナージ処置の可能性も検討されていますが、リスクもあり判断を保留中です。

現在も入院中で、胸水の処置後は比較的安定していますが、引き続き感染管理が必要な状態です。

【最新の血液検査所見(5月7日〜15日)】
CRP(C反応性タンパク):
 5/7:23.95 → 5/8:24.06(ピーク)→ 5/15:9.90
 → 改善傾向はあるものの、依然高値が持続
WBC(白血球数):
 5/7:29.2 → 5/8:22.4 → 5/15:23.9
 → 高値が継続しており、感染の持続が疑われる状態

【ご相談したいこと】
・抗がん剤治療が止まっている中で、膿瘍・腸管穿孔などの合併症が起こるのはよくあるケースでしょうか?

・現在のような状態において、ドレナージ・抗菌薬・手術・抗がん剤再開などの治療選択肢の優先順位や適応をどう考えるべきか、ご意見をいただきたいです。
※担当医からは、ドレナージまたは手術による細菌除去を選択肢として挙げていただきましたが、現時点では食事も摂れておらず、体力的に耐えられるかどうか不安があること、またいずれも一定のリスクを伴うため、慎重な判断が必要との説明を受けています。
なお、今後カンファレンスにて外科チームとも情報を共有し、検討していただける予定とのことです。

・抗がん剤治療を再開するためには、どのような条件・全身状態の改善が必要か?
また、この時点で再開することは現実的か?
※先生からは現状はできないとの話を受けております。

・高齢・体力の低下もある中で、延命治療とQOL(生活の質)のバランスをどうとるべきか、医師の視点からアドバイスをいただけると幸いです。

※担当医からは、「画期的な治療法はなく、リスクを伴う治療法はいくつかあるが、まずは患者(母)の意向を確認したうえで治療方針を決めていく」と説明を受けています。
お話は一通り伺いましたが、どの治療法が最善なのか判断がつかず、医学的な見解をもとに冷静に考えたいと思い、こちらでご相談させていただきました。

医療チームの皆様には大変感謝しておりますが、家族として今後の方針を納得のうえで選びたく、他の医師の視点も伺えればと思っております。
5月の検査結果を画像として添付しております。
どうぞよろしくお願いいたします。

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