Q

血管の硬さと太さ

先日、持病の喘息で点滴を打つ際に血管が硬いと言われました。
血管に硬い柔らかいなどがあるんですか?
またそのときに血管が人より細いとも言われました。
どちらも今まで気にたことがありませんでしたので、
医学的に言うとどういうことなのか教えてください。

質問者:のんのん さん

血管心臓医 先生
循環器内科

血管心臓医 先生

先生方のお返事を読んで、混乱されたら?と思い追加します。
血管には、心臓から体中へ血液を送る血管(動脈)と体で利用された血液を新造へ戻す血管(静脈)があることはご存じですね。
年齢や高血圧・糖尿病などで脳卒中や心筋梗塞の原因となる動脈硬化は、言葉の通り動脈が硬くなる病気です。これは動脈の壁が分厚くなったり石灰が沈着して石の管のように硬くなったりした状態です。
一方、点滴をうったり採血をしたりするのに通常使う血管は、「静脈」です。静脈と動脈は血管の壁の構造が全く異なります。静脈硬化は80歳以上、あるいは透析患者さん、抗ガン剤など静脈に炎症を起こす点滴が続いた方、あるいは同じ場所に注射を繰り返した場合のそのルート、など特殊な状況でしか生じません。血管(静脈)が硬いという表現をされますが、上のような状況以外では、血管エコーなどで確認すると血管そのものが硬いのではなく、皮下の組織が分厚い、皮膚が硬い、ことがほとんどです。静脈の内腔狭窄は現実には非常に稀です。
また静脈炎という特殊な病気を除き、全身の病気とは何の関係もありません。もちろん動脈硬化とも無関係ですので、単に点滴の際に血管が硬いと言われたからといって病気であるとか内科を受診する必要はありません(喘息でかかられているなら、そこで担当医にお話しされても結構ですが)。
また腕の静脈には、腕の中央(筋肉の奥)を流れる静脈(だから表面からは見えないし注射することもできない)、と皮膚の直下を流れている静脈(皮膚の下に盛り上がって見えたり、ごく表面なら青くみえる)の両系統があります。これらは、性別、皮下脂肪、運動歴、年齢、体質などでどちらが優位かが人によって異なります。これらの分布は単なる正常のバリエーションなので、皮下の静脈が少ないから病気であるということはありません。皮下の静脈が細い方は深部の静脈が太いので、何も問題がないのです。また肘の屈側は内外側・深部の静脈の交通枝(高速道路のインターチェンジみたいなもの)が比較的浅い場所を通るために、多くの方で太く注射しやすい場所です。
点滴などには皮下の静脈が細いと針を刺しにくいので、看護婦さん泣かせであることは間違いなく、いろいろ(硬い、細い、よく動く、すぐ漏れるとかの表現で)「いいわけ」される原因にはなります。これらの言い訳を聞いても、あなたが血管の病気であると心配される必要はありません。

のんのんさん

病気等の可能性な内容でひと安心です。ありがとうございました。専門の方のお話を聞けて、よかったとおもっております。

waterfall 先生
整形外科

waterfall 先生

何回も同じ血管の同じ部位に針を刺すと、静脈の壁が厚くなり、内腔が狭くなってくることがあります。刺す静脈の壁が厚くなれば当然刺すときの抵抗が増し、「刺しにくい」という表現になります。また内腔が狭くなれば針先が入りにくくなります。結果、何回も刺しなおしたりすることがあります。普通、血管が細いというときは、皮膚の下の静脈が細いということで、内腔が狭いということではありません。皮下の静脈が細い方はたくさんみえますし、それ自体は病気ではありませんので心配要りません。
肘の部分に浮き出ている血管が硬いとか細いとかで受診する必要はないと思いますが。

のんのんさん

看護婦さんにはそのようなことを言われました。
よく点滴うってるの?いつもここの場所あたり?という感じでした。
私はもともと血管が細いせいか、いつも右の肘の同じような場所を毎回うちます。
納得いく説明をありがとうございました。

いち内科医 先生
一般内科

いち内科医 先生

点滴をうつ際の硬さは針の通りやすさの話です。細い、というのは点滴の針を入れやすいかどうか、の太さの話です。いわゆる動脈硬化による硬さや血管の年齢などはまた別の検査で簡単に調べることができます。痛くもかゆくもない検査で血管年齢の推定ができます。心配ならば循環器内科か血管外科を受診してください。

のんのんさん

硬さは針のとおりやすさということですが、やはり柔らかいと通り安いんでしょうか?
近いうちにさっそく受信してみます。

いち内科医 先生

針の通りやすさについてですが、実際には皮下組織の厚さや皮下組織の硬さも関係します。針を通すだけで血管の壁の厚さ、硬さを感じられるほどの人はいません。実際、傷あとなどの皮下組織が硬くなっている部分では点滴をとる際に非常に硬く、感じられます。

tora 先生

注射や点滴の針を刺す時に、確かに静脈の太さと硬さの二つは入りやすさに関わりがある事は経験されますね。見た感じ、「コリャ難しそうだな」という感覚があります。
ただ、一概に硬いから入りにくいというものでもなく、やわらかいとひしゃげて入りにくかったりもしますし・・。
針を刺されているのは患者さんで、痛いのは間違いなく刺されている患者さんなのですので、うまくいかない時は本当に申し訳なく思います。
動脈硬化については先述の先生の通りだと思います。ただ、どう解釈するかが結構難しいので、検査だけでなく、よく説明を伺うようにしてくださいね。

のんのんさん

いろいろなパターンのようなものがあるんですね。
受診したときによく説明を聞いてみます。

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