術後補助化学療法時の肝機能について
person40代/男性 -
現在術後補助科学治療が開始されシスプラチン+ビノレルビンを3週に一度×4クール。以降アテゾリズマブを1年間(12回)です。初回のシスプラチン+ビノレルビン投与が8月14日に終了し、2回目のビノレルビン単剤投与が明日の予定でしたが、今朝の採血結果が以下の通りだった為一旦経過観察となりました。腹部エコーは異常はありませんでしたが、肝機能の数値が高い(グレード3)との事により今後どの様な展開が考えられるのでしょうか。この様なことは珍しいのでしょうか。治療方法や薬についての変更また、転移や再発の可能性があるのでしょうか。入院直前の造影 CTでも異常はありませんでしたが、補助科学治療を開始した矢先の事により心配です。ご教示くださいます様おねがい申し上げます。
『採血結果』
Alb: 3.9 L、γ-GT:319 H、AST: 154 H
ALT: 198 H、Cr: 1.11 H
『病理組織検査結果』
・右肺上葉切除・縦隔リンパ節郭清
1.手術法:右肺上葉切除術
2.占拠部位:RU
3.大きさ:4.0×2.6×2.1cm
4.浸潤径:4.0cm
5.組織型:充実型(100%)(♯8-♯14)
6.組織学的グレード:G3
7.STASの有無:STAS-1(♯8)
8.肺内転移:pm0
9.胸膜浸潤:pl1/3(p T3(adh))(♯9.♯10)コメント参照
10.リンパ管侵襲:Ly0
11.血管浸潤:V1(EVG)(♯9.♯10)
12.神経周囲浸潤:Pn0
13.胸膜播種:dd(−)
14.断端評価:br(−)pa(−)pv(−)pp(−)
15.リンパ節転移:pN0
16.LN3(♯2)[0/1]、LN4(♯3)[0/3]、肺内リンパ節(♯6.♯7[0/7]
17.遺伝子用ブロック(含有率):♯13(20%)
(コメント)
・腫瘍細胞が充実性に増殖しています。
免疫染色で腫瘍細胞はTTF-1[Dako]
(+)、p40(−)を示します。充実型腺
癌と判断します。
・臓側胸膜外弾性板を越える浸潤を認めま
す。臓側胸膜と壁側胸膜が癒着しており
両者の区別が困難なため、pl1/3(p T3(adh))とします。胸膜面への腫瘍の露
出は認めません。
・術中迅速診断( T2504020):報告内容
に変更ありません(♯1)。病変の全体
像及び免疫形質を踏まえて、充実型腺癌
と判断します(♯1)。
(臨床所見)
・健診にてCEA高値指摘、精査 CTにて肺腫
瘤指摘され、Rts1に4.1×3.7×2.9cmの腫
瘤影を認めます。PET CTはSUV max9.20
のFDG集積を認めます。明らかなリンパ
節及び他臓器転移はなくリンパ節集積も
認めません。
『遺伝子検査結果』 (AmoyDx7)
EGFR Ex19del、EGFR Ex20ins 、EGFR S7681 、EGFR L858R 、EGFR G719X 、EGFR L861Q 、EGFR C797S 、EGFR T790M 、BRAF V600E 、KRAS G12C
ALK Fusion 、ROS1 Fusion 、MET Ex14 Skip 、RET Fusion 全て陰性/検出限界以下
PD-L1 IHC 22C3 陽性(TPS≧50%)75%以上の腫瘍細胞に陽性と判定します。
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