成人の発達障害診断における「親からの聞き取り」の必要性と、自己理解が乏しい場合の診断方法について
person30代/女性 -
【いつから発生しているか】
弟(22歳)の行動特性や困りごとは、本人の記憶では小学校1年生頃から続いています。
【症状の経緯や現在の体調・病歴】
幼少期から、不注意、こだわり、対人コミュニケーションの難しさ、衝動性、先延ばし、要求回避などがあり、提出物の未提出、友人関係の深まりにくさ、生活習慣の乱れ、時間管理の困難、虚言傾向、スマホ依存などが小学時代から続いていました。小学校低学年までは大きな問題はなかったものの、中学年以降は約束や提出物を守れず、度々注意されていたようです。
中学〜高校では、金銭や性に関わるトラブル、ネット上でのリスクなどにも悩まされ、高校生以降は不登校が増え、中退に至っています。成人後に一人暮らしを始めてからは、仕事の勤怠、日常生活の管理、固定費の支払いなどが継続的に困難で、スマホ依存も強く見られます。助言に対して「向き合ってもらえていない」と感じ、暴力的な発言が出ることもあります。
精神科受診時には抑うつ傾向があり、少量の抗不安薬を服用していた時期があります。身体的な持病はありません。また、親族(母を含む)は発達障害への理解がなく、幼少期の情報が得られないため、診断材料はほぼ本人の自己申告に依存しています。
本人が発達障害の可能性を自覚して言語化し始めたのは昨年頃で、正式に精神科でADHD・ASDと診断されたのは昨年11月です。それ以前にもQEEG検査、別のメンタルクリニック、自立支援施設での相談などを受けていましたが、示される見解が一致せず、「普通の範囲」と判断されることも多く、本人は強い自己不信を抱えるようになりました。
【病院での診断の有無】
最初の診断では、本人への聞き取りと筆記検査のみでADHD・ASDと診断されました。セカンドオピニオンの医療機関では、「親への聞き取りは行わない」「他院と同じ診断になると思う」と言われただけで、本人は十分な説明を受けられず納得できていません。
弟は自己理解が乏しく、質問に正確に答えられているのか極めて不安が強いです。
たとえば、「アイコンタクトができるか」という質問でも、
・何が“普通”なのか
・指摘されないなら問題ないのか
・意識し始めて苦手に感じるのは特性かメンタル要因か
など判断ができず、診断結果も信用できない状態です。また、医師から「話し方でそう思った」と言われた理由も理解できず、混乱しています。
【服用している薬の有無】
現在、発達障害関連の薬は服用していません。
【相談したいこと】
弟が納得して支援につなげられるよう、以下の点について教えていただきたいです。
1. 成人の発達障害診断で、親からの聞き取りが行われないことは一般的でしょうか?
2. 親の証言が得られない場合、診断基準に沿ってどのように診断が行われるのでしょうか?
3. 自己理解が乏しく、質問に正確に答えられない可能性がある場合、診断を補うためにどのような手法(行動観察・他者評価・学校記録など)が用いられるのでしょうか?
弟はこれまで困りごとを否定され続けてきた経験から、診断に大きな不安があります。一般的な診断プロセスをご教示いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
本サービスは医師による健康相談サービスで、医師による回答は相談内容に応じた医学的助言です。診断・診察などを行うものではありません。 このことを十分認識したうえで自己の責任において、医療機関への受診有無等をご自身でご判断ください。 実際に医療機関を受診する際も、治療方法、薬の内容等、担当の医師によく相談、確認するようにお願いいたします。





