Q

切迫流早産

はじめまして。2人目の妊娠についてのご相談です。
3度目の妊娠で(1回目−子宮外妊娠、2回目−6週で流産)5年前に出産経験があるのですが、初期から少量の出血など切迫の状態でした。5ヶ月検診で 強い張り、前置胎盤、子宮筋無力症と診断され入院しましたが、ウテメリンの点滴を3倍濃度の27滴でやっと痛みが治まる状態でお腹はカチカチでした。17週に一か八か(手術により破水してもいいと承諾した上で)子宮口縫縮術を受けました。その後、順調に点滴数を減らしていきましたが、28週に破水。6週間後、ウテメリン4倍濃度28滴で肝臓の数値が薬を入れても改善されなくなり、張り止め薬をマグネシウム(?)に変更。副作用が思いのほか強く、尿がでにくくなり、HELLP症候群と診断され 35週に緊急帝切となりました。原因は分かりませんが、子宮が少し小さめということで、2人目も強い張りがあるだろうと言われています。
ご相談は、薬についてです。2人目も張り止め薬は必須となると思うのですが、肝臓などウテメリンに対して拒絶反応が現れることはあるのでしょうか?また、前回マグネシウムは体に合わなかったのですが、次回も避けた方がいいのでしょうか?
一番不安な事は、妊娠しても、張り止めの薬が使えず、早産に至ってしまうことです。
流早産しないように 事前に体質等 改善できる方法があれば 教えていだたきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

質問者:あみ さん

いち内科医 先生
一般内科

いち内科医 先生

ヘルプ症候群は妊娠中に溶血、肝機能障害、血小板減少をきたすもので、妊娠中毒との関連がいわれています。その原因は血栓ができることにより肝 臓の中の微小循環が障害されることも考えられています。遺伝、アレルギーなどの関与もあるでしょうが明らかではありません。ヘルプ症候群は妊娠後に突然の上腹部痛で発症し、溶血、血小板減少、肝機能障害に続き、腎症状、頭痛、意識障害、からDIC(播種性血管内凝固症候群)や肝不全に至り致命的となります。

あみさんのお話を聞くと、確かにウテメリンの副作用としての肝機能障害も否定はできませんが、おおもとにヘルプ症候群が起こっていたことがすべての原因だと思います。マグネゾールなどのマグネシウム剤はよく用いられる子癇の薬で、その副作用としてはマグネシウム中毒、眼瞼下垂、膝蓋腱反射消失、筋緊張低下、心電図異常、呼吸数低下、呼吸困難、心肺停止、呼吸停止などがみられます。ウテメリンやマグネシウムで肝臓に影響がでたのではなく、おおもとのヘルプ症候群が原因でしょう。今後、流早産しないためには、つきなみですが、定期受診と、何かおかしいと思った場合の受診といったことで、あとは通常通りの注意でいいと思います。次回妊娠時に再度ヘルプ症候群が起こる可能性もありますが、こればかりはなんともいえません。ただ、他のヒトよりも起こるかも、と備えられる分有利でしょう。あまり不安に思わないでください。また、張り止めの薬が使えないかどうかはまだわかりません。ウテメリンやマグネゾールの使用はやみくもにやめるのではなく、主治医と相談のうえ今後も使用する場合もでてくるでしょう。

hero2005 先生
全科

hero2005 先生

切迫流・早産について
あみ様には、二つの原因が混在しています。

一つ目は、子宮が本来の時期より早く収縮するという状態です。子宮収縮は子宮内感染や破水すれば、当然起こるのですが、このような原因がなく、収縮がおこるものです。これに、対してはβ2-刺激剤であるウテメリンが使用されます。アドレナリンンの心臓作用を抑えた薬ではあるのですが、平滑筋の弛緩作用もあいまって、脈が速くなる(頻脈)のため、個人差はあるのですが、使用量をどんどん増やすことは限度があります。また、血糖値が上昇するかたもおられます。肝機能障害については、検査値の異常上昇はありますが、使用中止にするほど悪化することは稀で、HELLP症候群の原因とは考えにくいと思います。

二つ目は「子宮筋無力症」とかかれていますが、正確には「子宮頚管無力症」というものでしょう。子宮の収縮と関係なく、子宮口が開いてくる状態で、子宮口が開くと陣痛がおこるし、卵膜感染がおこり破水の危険がまします。治療法としては、子宮下部(頚管)を太いシルクのテープで結ぶ「頚管縫縮術」で、やりかたによってシロッカー手術やマクドナルド手術と呼ばれるものをします。

このようなかたに対しては、妊娠初期からの安静に加えて、妊娠10〜12週のころに上記の頚管縫縮術(シロッカー手術)」を事前にして、子宮頚管無力症への対策とします。

hero2005 先生
全科

hero2005 先生

HELLP症候群については、別のところにも書いてあります。「HELLP症候群」で検索されてみてください。

今回の原因は、妊娠中毒症がなければ、子宮内感染、マグネゾール、その他の全身状態からおこったとしかいえず、直接的に何が原因ともいえません。血小板の減少から判断して、直ちに帝王切開されたために、多臓器不全など重症化せずにすんでいると思われます。

全体としては、担当医のかたも一つ一つ、苦労して、問題に対応されて無事、赤ちゃんの出産をお迎えになっています。子宮発育の悪い方も一度、分娩されたあちは大丈夫なことが多いですよ。

次回への助言としては、状況がよくおわかりの病院を選択されることと、妊娠早期(10〜12週)に頚管縫縮術をお受けになることがポイントと思われます。また、体力の回復のため、また、子宮の傷の回復のためにも一年はきっちり避妊しましょう。もちろん、妊娠中毒症予防のために、妊娠前から減塩に注意すると、体質改善にもなりますよ。がんばってください。

あみさん

大変 参考になりました。
以前の主治医や助産士さん方々には大変お世話になり、力を尽くしてくださった事を とても感謝しております。
残念ながら、主人の転勤で他県に引越した為 同先生に診ていただく事ができません。
どこで相談すべきか分からず カキコミました。
この妊娠経験で、心構えもできると前向きに考え、
次の妊娠に備えて、自分自身の健康管理に注意したいと思います。病院探しも本格的に考えてみます。
励ましのお言葉 ありがとうございました。
気持ちが楽になりました。

hero2005 先生
全科

hero2005 先生

安静と頚管縫縮術をすることにより、ウテメリンの使用量はかなり、減少できる可能性があります。カキコミから判断すると、ウテメリンに対してはむしろ、副作用につよいかたのように思われます。

なお、マグネゾールは身体に合わないのではなくて、子宮収縮をとめるために過量になったと思われます。ほんの少し、多すぎるだけで多くの副作用を出しますので、目安としては腱反射をみたり、血中濃度を測定したりして厳重に管理します。従来から使用されてはいるものの、本来、保険適応外の使用法ですので、かなり慎重に使用されます。

あとは、未熟児医療がちゃんとできる病院であると、32週をすぎると、赤ちゃんをいつ出すかが、毎日検討されることになります。つまり、子宮収縮を抑えたほうが有利か、赤ちゃんを出したほうが有利かを母児の状態から判断します。

hero2005 先生
全科

hero2005 先生

混乱されるといけないので、いくつかに分けて考えて見ましょう。

まず、1回目−子宮外妊娠、2回目−6週で流産については、偶発的なことで、次回も予防については困難です。

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