腹部大動脈解離について
person60代/男性 -
お世話になります。
中国在住の親族が2年前に腹部の激痛を訴え、病院にて「腹部大動脈解離」と診断され、現在経過観察中です。先日、CT検査後に主治医から今後の治療方針(ステント治療等)があり、その内容についてご相談です。
先日の腹部大動脈CTA(CT血管造影)の画像所見は以下の通りでした。
・ 大動脈の全長が鮮明に写っています。
・ 腕頭動脈、左総頚動脈、左鎖骨下動脈の起点(生まれつきの位置)は正常です。
・ 大動脈の全長の管壁は太さが不均一で、わずかに石灰化斑(プラーク)の影が見られます。
・ 腹部大動脈の一部に内膜片(裂けた膜)が見られ、血管腔が2つに分かれています(大動脈解離の状態)。その領域の腹部大動脈の壁は厚くなり、低吸収域(低密度)を呈しています。
・ 亀裂(エントリー/破口)は、腹腔動脈の上方に位置しています。
・ 腹腔動脈、上腸間膜動脈、および両側の腎動脈は、真腔(本来の正しい血液の通り道)から分枝しています。
・腹腔動脈と上腸間膜動脈の起始部(分かれ目の部分)に非石灰化斑(柔らかいプラーク)の影が見られ、血管の軽度の狭窄(狭くなること)が認められます。
・ 右側には2本の主たる腎動脈の影が確認できます。
【主治医の意見】
このような腎動脈の近くにあり、腎領域にまで及んでいる「複雑型腹部大動脈解離」の治療は、腎臓へのダメージを回避するために、今後の治療方針として「専門病院で、腎動脈に近い複雑な腹部大動脈解離に対して、開窓型(フェネストレーション付き)ステントグラフト、または分枝型(ブランチ)ステントグラフトを用いた手術(血管内治療)」という案が出ています。
現在は血圧管理を行っており、特に目立った症状はありません。
【先生方に伺いたいこと】
1 .検査結果が「前回と比べて安定している」という状態であっても、上記のようなステントグラフト手術を早期に検討すべき(推奨される)タイミングなのでしょうか?
2. 腎動脈に近い複雑な部位への「開窓型」や「分枝型」ステントグラフト治療は、現在の日本の血管外科医療において、どのくらい一般的、あるいは選択される術式でしょうか?
3.手術を受けた場合は、どのようなリスク、後遺症がありますか?今まで通り保存療法の方が良いでしょうか?
以上 よろしくお願いします。
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