Q

レントゲンで・・・

友人がレントゲンで花火のような白い線が飛んでいるレントゲン結果で、良くないと医師に言われて、薬で様子を見ることになったそうです。癌でしょうか?放射線治療とかしなくていいのでしょうか?

質問者:ハム子 さん

和歌山の医師 一般内科 先生
腫瘍科

和歌山の医師 一般内科 先生

検診でレントゲンで異常が確認された場合,CT検査,喀痰細胞検査,喀痰細胞診検査,血液検査(腫瘍マーカー)などが行われます.その結果でも悪性が疑われる場合は,気管支鏡検査,経気管支鏡下肺生検,CTガイド下肺生検というようにすすめていきます.その過程で悪性の細胞を認めれば,肺癌と確定されます.確定されないものの悪性の疑いが強ければ,胸腔鏡下の肺生検というように徐々に侵襲の大きな検査へとすすんでいきます.典型的な肺癌の陰影はcoin型といわれる丸い形をしたレントゲン陰影となりますので,お話を伺う限り,典型的な肺癌のレントゲン陰影とは異なるので癌でない可能性も高いのではないかと思いますが.いずれにしても,検査をすすめていく必要があります.

ハム子さん

ご丁寧な説明をして頂き ありがとうございます。友人は、まだ病院に行こうとしません。深く息をしたり息苦しいことはあるようですが・・・仕事が忙しいと逃げている状況で、奥様が困っておりますが、癌ではない可能性が強いとのこと、安心しました。ですが、必ず病院へ行かせるようには、奥様に言います。ありがとうございます。

いち内科医 先生
一般内科

いち内科医 先生

まず、なぜレントゲンを撮影したのか?レントゲンは胸でしょうか?が最重要なポイントです。さらに、持病、年齢、性別を教えてください。

健康診断でのレントゲンと仮定すると、
花火のような白い線が飛んでいる、、、→これは気管支炎のこと、石灰化のこともあります。一番こわいのは肺癌で、とげとげしい影の場合は悪性のことももちろんあります。

情報をもう少し教えて下さい!

ハム子さん

友人は、56歳の男性です。咳がよく出て深く息を吸うと、息苦しさを感じて近くの医院に先月受診しました。医師は過去に結核をしたか聞いたそうですが、結核はしていません。持病は腰が悪いだけだそうです。ただ昨年10月肺炎をし入院し、それをきっかけに1日20本以上のタバコを止めています。また今年2月にインフルエンザにかかって、治りが悪かったそうです。医師には、9月に再度レントゲンをとって様子をみようと、薬を飲んでいましたが、もう薬は飲みおえていますが、忙しくて受診していないようです。また薬の名前はわかりません。よろしくお願いします。

いち内科医 先生

お話からは、
1 気管支炎の影(慢性気管支炎)
2 肺炎のきずあと
3 肺癌
4 肺気腫などといった病気が考えられます。やはり受診してレントゲンをとって、前との変化をみます。改善していれば1や2の可能性が高く、大きくなっていれば3の可能性、変化なければ3や4などが考えられます。もちろん例外もありますが、まずはやはりレントゲンをとることが先決です。何事も早期発見、早期治療の時代です。受診をすすめてください。

ハム子さん

ありがとうございます。早速、友人に連絡しました。仮に、肺がんの場合、やはり薬と放射線治療が主になりますでしょうか?予後などは、どうなのでしょうか?

いち内科医 先生

肺癌の治療は、手術、放射線療法、化学療法に分けられます。

手術は肺以外に転移していない肺癌の治療法として選択されます。しかし、手術は小細胞癌には有用ではありません。高齢という理由だけで高齢者の治療法の選択肢から手術を除外すべきではありません。癌が肺の外に転移している場合、癌が気管に非常に接近している場合、心臓や肺に癌とは別の重い疾患がある場合などには手術はできません。

手術前に肺機能検査を行い、手術後に残った肺で十分な呼吸機能が維持されるかどうかを判断します。検査の結果、肺の癌化した部分の切除によって肺機能が著しく低下するという場合には手術はできません。切除する肺の範囲は手術中に決められ、その範囲は肺のごく一部から片肺全体までとさまざまです。

手術で癌の10ー35%が切除できても、切除によって必ずしも癌が治癒するわけではありません。孤立性で進行が遅い腫瘍が切除された患者の25ー40%は、診断から5年以上生存します。非小細胞肺癌が早期で小さい場合、患者の5年生存率は60ー70%まで高くなります。一方、多くの患者が、肺もしくは別の部位に癌を再発し、死亡します。慢性閉塞性肺疾患や冠動脈性心疾患、新たな癌の発症など、別の病気で死亡する患者もいます。手術が成功しても、胸部X線検査やCT検査など、定期的な検診が必要です。

ときには、結腸など他の部位で発生し、肺へ転移した癌について、原発部位の切除後に肺の切除が行われます。この治療法が勧められることはまれで、癌が肺以外に転移していないことを示す必要があります。この手術を行った患者のうち、5年以上生存したのは約10%にとどまります。

非小細胞肺癌の治療法は近年進歩しており、癌が肺以外に転移していない患者に対し、癌の切除術の前もしくは後、または代わりに化学療法や放射線療法が行われることがあります。

放射線療法は手術を望まない人、重い冠動脈疾患など別の病気で手術が受けられない人、癌がリンパ節など他の器官の近くに広がっていて手術が受けられない人に行われます。放射線療法はほとんどの患者に対し、癌を部分的に小さくしたり増殖速度を遅くする効果があるだけで、長期間寛解状態を保てるのは10ー15%にすぎません。放射線療法と化学療法の併用により、こうした患者の生存率は改善します。放射線療法は、喀血、骨の痛み、上大静脈症候群、脊髄(せきずい)圧迫などといった肺癌の合併症を抑える効果もあります。

化学療法はときに放射線療法と併用され、小細胞癌の治療法として選択されます。その理由は、小細胞癌と診断されたときまでにまず間違いなく体の離れた部位にまで転移が進んでいるためです。約25%の患者が、化学療法によって生存期間が大幅に延長しました。化学療法を行わない場合、小細胞癌の患者の半数が4カ月しか生存できません。化学療法を行うと、生存期間が4ー5倍も長くなります。化学療法によく反応する肺の小細胞癌の患者では、脳に転移した癌を治療するための頭部への放射線療法が有用な場合があります。しかし、この転移はまだ何も症状がみられず、頭部のCT検査でもMRI検査でも異常が認められないほど早期のものです。

化学療法単独での効果は、非小細胞肺癌では非常に限られています。転移性の非小細胞肺癌では、化学療法を行った患者の一部の生存期間が、行わなかった場合に比べて著しく延長します。

肺癌の患者にはその他の治療法も必要です。肺癌の患者の多くは肺機能がかなり低下しており、癌の治療法とは別に、酸素吸入療法や気管支拡張薬で呼吸を補助します。進行した肺癌の多くでは、非常に激しい痛みや呼吸困難が生じ、死亡するまでの数週間または数カ月間は大量のオピオイドが必要です。幸いなことに、適量のオピオイドには十分な効果があります。

今は、肺癌の心配の前に受診して精密検査を受けることが大切です。

ハム子さん

丁寧な対応 ありがとうございます。

追伸:申し訳ないのですが、数値が理解できないのですが、教えていただけますか?勝手を言ってすみません。

いち内科医 先生

文字化けしているので修正しました。手術療法、放射線療法、化学療法に分けられます。

手術は肺以外に転移していない肺癌の治療法として選択されます。しかし、手術は小細胞癌には有用ではありません。高齢という理由だけで高齢者の治療法の選択肢から手術を除外すべきではありません。癌が肺の外に転移している場合、癌が気管に非常に接近している場合、心臓や肺に癌とは別の重い疾患がある場合などには手術はできません。

手術前に肺機能検査を行い、手術後に残った肺で十分な呼吸機能が維持されるかどうかを判断します。検査の結果、肺の癌化した部分の切除によって肺機能が著しく低下するという場合には手術はできません。切除する肺の範囲は手術中に決められ、その範囲は肺のごく一部から片肺全体までとさまざまです。

手術で癌の10〜35%が切除できても、切除によって必ずしも癌が治癒するわけではありません。孤立性で進行が遅い腫瘍が切除された患者の25〜40%は、診断から5年以上生存します。非小細胞肺癌が早期で小さい場合、患者の5年生存率は60〜70%まで高くなります。一方、多くの患者が、肺もしくは別の部位に癌を再発し、死亡します。慢性閉塞性肺疾患や冠動脈性心疾患、新たな癌の発症など、別の病気で死亡する患者もいます。手術が成功しても、胸部X線検査やCT検査など、定期的な検診が必要です。

ときには、結腸など他の部位で発生し、肺へ転移した癌について、原発部位の切除後に肺の切除が行われます。この治療法が勧められることはまれで、癌が肺以外に転移していないことを示す必要があります。この手術を行った患者のうち、5年以上生存したのは約10%にとどまります。

非小細胞肺癌の治療法は近年進歩しており、癌が肺以外に転移していない患者に対し、癌の切除術の前もしくは後、または代わりに化学療法や放射線療法が行われることがあります。

放射線療法は手術を望まない人、重い冠動脈疾患など別の病気で手術が受けられない人、癌がリンパ節など他の器官の近くに広がっていて手術が受けられない人に行われます。放射線療法はほとんどの患者に対し、癌を部分的に小さくしたり増殖速度を遅くする効果があるだけで、長期間寛解状態を保てるのは10〜15%にすぎません。放射線療法と化学療法の併用により、こうした患者の生存率は改善します。放射線療法は、喀血、骨の痛み、上大静脈症候群、脊髄(せきずい)圧迫などといった肺癌の合併症を抑える効果もあります。

化学療法はときに放射線療法と併用され、小細胞癌の治療法として選択されます。その理由は、小細胞癌と診断されたときまでにまず間違いなく体の離れた部位にまで転移が進んでいるためです。約25%の患者が、化学療法によって生存期間が大幅に延長しました。化学療法を行わない場合、小細胞癌の患者の半数が4カ月しか生存できません。化学療法を行うと、生存期間が4〜5倍も長くなります。化学療法によく反応する肺の小細胞癌の患者では、脳に転移した癌を治療するための頭部への放射線療法が有用な場合があります。しかし、この転移はまだ何も症状がみられず、頭部のCT検査でもMRI検査でも異常が認められないほど早期のものです。

化学療法単独での効果は、非小細胞肺癌では非常に限られています。転移性の非小細胞肺癌では、化学療法を行った患者の一部の生存期間が、行わなかった場合に比べて著しく延長します。

肺癌の患者にはその他の治療法も必要です。肺癌の患者の多くは肺機能がかなり低下しており、癌の治療法とは別に、酸素吸入療法や気管支拡張薬で呼吸を補助します。進行した肺癌の多くでは、非常に激しい痛みや呼吸困難が生じ、死亡するまでの数週間または数カ月間は大量のオピオイドが必要です。幸いなことに、適量のオピオイドには十分な効果があります。

こういったことから、今は、肺癌の心配の前に受診して精密検査を受けることが大切になります。

ハム子さん

ありがとうございます。友人に連絡し今週中には、受診するとのことです。本当にありがとうございます。

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