Q

妊娠中に食べられる生ものについて

妊娠6ヶ月です。周りの妊婦さんの中には、お寿司やお刺身・生レバー・ユッケなど、生ものを徹底的に食べないようにしている人が多いです。中には生卵まで避けていると言う人もいます。マグロは妊婦でなくても水銀の話をよく聞くので食べていませんが、本当に生ものは絶対に食べられないのでしょうか? 私自身は担当医などから何も注意を受けていないので、周りの話を聞かなければずっと食べ続けていたと思います。もちろん「生ものを断つなんて聞いたこともないし、妊娠中も変わらず食べていた」と言う人もいます。ちなみに私は「だめ派」の家族に囲まれて生活しているので、妊娠判明以来、生ものはとりあえず食べていません。食べても構わないのなら食べたいですし、だめならば、食べてはだめ!という具体的な理由が知りたいと思います。だめだと言う人たちに質問しても、理由はわからないとか、とってもあいまいな返事しか返ってきません。私が無知なだけかもしれませんが、よろしくお願い致します。

質問者:ライ さん

いち内科医 先生
一般内科

いち内科医 先生

妊娠中に生ものを食べないという風習は、ただおなかを壊さないように、とのことではないでしょうか?仮に細菌性腸炎などを起こすと問題だ、ということだと思います。そう神経質になる必要はないでしょう。一般的に、妊娠中の食事は適量を摂取し、必要な栄養素をバランス良く取るようにします。成長していく胎児のため、食べる量を普段より約250kcal増やす必要があります。新鮮な果物、穀物、野菜などの摂取を心がけ、栄養のバランスに気を配ります。食物繊維を多く含み砂糖が入っていないシリアルなどは妊婦に適した食品です。胎児に必要な栄養素は母体から優先的に取りこまれますが、そのためにはまず、妊婦が十分な栄養を摂取していなければなりません。加工食品は塩分を多く含むのでなるべく控えます。妊娠中にダイエットをして減量することは、たとえ妊婦が肥満している場合であっても勧められません。胎児の成長にはある程度の体重増加が不可欠です。また、ダイエットをすると胎児に供給される栄養が減ってしまいます。

ライさん

起こすと、胎児にどんな影響が出るのでしょうか? また、妊娠中だから細菌性腸炎にかかりやすいというようなことはありますか? ごく普通の食べ方(鮮度や量)をしていれば、問題ないのでしょうか?

いち内科医 先生

妊娠中だから細菌性腸炎にかかりやすいということはありません。また、細菌性腸炎を起こしても通常の水分補給で対応することがほとんどです。もし仮に、ひどい腸炎から脱水になり、発熱して、となると胎児にも影響するかもしれない、という程度です。ごく普通の食べ方をしていれば心配いりませんよ。心配させて申し訳ありません。

いち内科医 先生

言い忘れましたが、かぜにしろ腸炎、さしみに入った寄生虫にしろ、お母さんが病気になると余計な薬を使用してしまうことになります。例えば解熱剤や抗生物質、痛み止め、吐き気どめなどなどです。ほとんどの薬がほぼ安全とされていますが、やはりあとあとの後悔につながるような薬は使用しないにこしたことはありません。それと同じような意味で、あとあと後悔するような鮮度の生ものは控えたり、突拍子もないたべものは控えることをおすすめします。

ライさん

詳しく説明して頂いて安心しましたし、感謝いたします。実を申し上げますと、お寿司やお刺身が大好物なので、妊娠以来は食べられないストレスで結構苦しかったのです。どうもありがとうございました!

hero2005 先生

妊娠中の食事で重要なことは、過不足なくバランスよく食べるということです。身体にいいと特定のものだけを連続して多量にたべたりしてはいけません。

なお、おすしやお刺身は生ものであるということは別にして、おしょうゆの関係で塩分の過剰摂取につながります。また、マグロなどに含まれる水銀量から一定の摂取量には制限枠が設けられています。

お漬物やしょうゆは、塩分の過剰摂取、つまり妊娠中毒症の原因になりかねません。食事をとるとき、妊娠中でなければさほど問題になりにくいことが、問題を生じることがあります。

妊娠中にはしてはいけないとされることの理由付けが間違ってはいるが、やめたほうがいいこと、控えたほうがいいことは、実は正しいことも多いのです。おすしやお刺身は食べていけないことはありませんが、頻繁には食べないほうがいいメニューといえるでしょう。

アレルギーになるとは限りませんが、抗原性の高いものは食べ過ぎないことも、常識的な行動といえます。

hero2005 先生

妊娠中は、動かなくなる方が多いので、必要な所要量自体が減少します。ですから、その所要量に対して、250kcalを増やすという意味で、妊娠する前(普段の量)より増やすという意味ではありません。

妊娠中の食事量は、今まで食べていた量が過剰であるならば、赤ちゃんのために増やすという考え方は失敗につながります。

赤ちゃんの分といって余計に食べようとすると、食べすぎになり、妊娠中毒症の誘因になります。なお、妊娠初期では、いつもが食べ過ぎているかたなら、食べ過ぎないように注意するほうが賢明です。

ライさん

私は身長150センチ・体重38キロしかなく、血圧も低くて「でも、全くの健康体ですね」と検診の度に言われます。つわりで体重が激減したので、最近なんとか振り出しに戻り、40キロまで増えたところです。食欲は妊娠前と変わりませんが、体重が増えるように、意識して残さずに食べたりしています。もちろん、偏った内容の食事はしていませんが、もっと食べないとだめなのか、いまいち許容範囲がわかりません。

hero2005 先生

元の体重にお戻りとのことですので、今後は一ヶ月に一キロ以内の増加を目安にされるといいと思います。

もともとが太っておられるかたなら、妊娠期間を通じてあまり、体重の増加は必要ありませんし。むしろ、増やしすぎないほうがいいのです。しかし、もとが少ないヒトの場合には、胎児・胎盤・子宮重量の増加・母体の脂肪の増加・循環血流の増加などを考慮すると5〜6キロ(全期間を通じて)の増加が目安となります。

偏った内容の食事をされていないと仮定すれば、妊娠の前半は、妊娠前に比べて、一口か二口の増量の程度でかまいません。ご飯の50gが80キロカロリ−に相当します。妊娠後期には250キロカロリーの増加を目安とすれば、一日で150g(ご飯茶碗、山盛り一杯)になりますが、ご飯だけ増やしてもいけません。おかずも均等に増やすとすれば、一日分でご飯茶碗で一杯程度の増量を目安にされるといいです。パンならば、四つ切一枚分くらいになります。

ライさん

妊娠前は36、37キロでした。もう少し太った方がいいとは思っていましたが、それより増えても減っても体がだるくなるので、無理に太るようなことはしませんでした。妊娠してからは、緩やかにではありますが2、3キロ体重が増えました。産院では「それでもまだ40キロにも満たないから、頑張ってね」と言われました。その後、つわりで35キロまで落ちてしまい、2ヶ月ちょっとたった今、5キロ増えて40キロになりました。ちょっと増加のスピードが速すぎますか? ちなみに胎児は少し大きめだそうです。

hero2005 先生

早すぎることは無いと思います。ただし、今後は無理して食べ過ぎないようにしましょう。

妊娠中に大事なことは、慎重に行動する同時に、過剰に心配しすぎないということです。母性本能なのでしょうが、赤ちゃんのためにがんばりすぎるかたを、時折みかけます。妊娠は、けっこう、長期戦です。おおらかな気持ちも大事です。

もともとが体重が少ないので、「食の細い」かたなのでしょう。塩分をとり過ぎないように、甘いものを食べ過ぎないようにの注意でいいと思います。「ほどほど」という言葉を思い出しながら、がんばり過ぎないようにしましょう。

ライさん

実は甘いものが嫌いで、全然食べられません。妊娠中はバランスのことを考え、少しは甘いものも摂った方がよいのでしょうか。

hero2005 先生

食事のバランスというのは、炭水化物・たんぱく質・脂肪・そして繊維やビタミン・鉄分や微量元素とよばれるものをさします。甘いものに含まれる成分は、甘くないものからでも取れます。

砂糖の取りすぎを避けるためにも、甘すぎるものの食べすぎはいけませんが、もちろん、無理して食べる必要はありません。

ライさん

「太らないといけない、でも食べ過ぎてはいけない」ということで、混乱することばかりだったのですが、相談させて頂いてよかったです。ありがとうございました。

ラベンダーさん

諸先生方のお話の補足ですが、漢方の考え方に”妊婦の方は体型や体質にかかわらず、虚証である”という考えがあります。(虚証:全体的に体力が弱いか、衰えた状態にあり、病気に対する抵抗力も低下)その為、体を冷やす物は出来るだけ避けたほうが良いと漢方医や漢方専門薬剤師は妊婦さんに指示します。
昔から”秋茄子は嫁に食わすな”ということわざがあります。これは色々な解釈がありますが、その一つに”秋茄子を食べ過ぎると体を冷やし、妊娠に良くない”との解釈もありますが、これも今回の生ものと同じ考え方なのです。

ライさん

アドバイスありがとうございます。
お礼がすっかり遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。

hero2005 先生
全科

hero2005 先生

単におなかをこわしてはいけないというのもひとつの理由です。下痢すると、子宮収縮や陣痛が起こりやすくなります。妊娠初期では流産、後期では早産の誘因となります。

妊娠中に生ものを食べないというのは、おなかをこわす危険を少なくするという「生活の知恵」のひとつでもあります。

生ものはいけないというのは、おなかをこわす危険性を避けるというふうに理解されると、生もの以外にも応用できる知恵になります。

hero2005 先生
全科

hero2005 先生

生野菜を食べるときの注意です。野菜は繊維分やビタミンの点ではたくさん食べてもいいようですが、落とし穴があります。ドレッシングをかけると、オイルのとりすぎ、ノンオイルだと塩分の過剰摂取になります。

野菜は、温野菜をおすすめしています。食事を考えるときには、一方的な考え方では、失敗することがあります。利点は欠点、欠点が利点になることはしばしばあります。総合的に食事の内容をお考えください。

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