Q

椎間板ヘルニア

ずいぶん前からひどい腰痛に悩まされることがあり、整形外科にも通い、レントゲンも撮ったのですがそれでも問題なし、ということでした。
最近ついでに整形外科にいくと「ずいぶん前にヘルニアになり、何度も繰り返しています」とのこと。MRIでもそうでした。
坐骨神経をかなり圧迫しているようなのですが、こんなになるまでわからなかったなんて・・?ひざまで痛みます。
元にはもどらないのでしょうか・・・?
それから中身が出てしまって骨同士が触れ合うような(痛そう)ことには発展することはないですか・・・??

質問者:ももんが さん

いち内科医 先生
一般内科

いち内科医 先生

椎間板ヘルニアの80%以上は腰に発生します。最も多いのは30〜50歳の人です。この年代の人は椎間板を覆う膜が弱くなっているため、強く圧迫されると断裂個所や膜のもろい個所から中身が外へ押し出されてこぶ状になります。50歳を過ぎると、椎間板の中身は硬くなりはじめるため、ヘルニアが起こりにくくなります。椎間板は、事故による外傷や、軽いけがを繰り返していると、突然ヘルニアを起こします。太っていたり、重いものを特に変な姿勢で持ち上げると、ヘルニアが起こりやすくなります。

痛みが生じる部位は、どの椎間板がヘルニアを起こし、どの神経根が影響を受けたかによります。ヘルニアに圧迫された神経の経路に沿って痛みが起こります。たとえば椎間板ヘルニアはよく座骨神経痛を起こします。痛みは軽いものから衰弱するものまでさまざまで、動くと増強します。しびれや筋力低下も起こります。神経根の圧迫が大きいと、脚が麻痺します。馬尾(脊髄の下から伸びている神経の束)が侵されると、膀胱と腸のコントロールが失われます。もしもこれらの重大な症状が現れた場合は、ただちに治療が必要です。

多くの人は特に治療をしなくても、約2週間で回復します。患部を冷やしたり(アイスパックなど)、温めたり(温湿布など)、市販の鎮痛薬を使用すると痛みが和らぎます。ときに、ヘルニアが生じた椎間板の一部または全体と、椎骨の一部を切除する手術が必要な場合もあります。椎間板ヘルニアによる座骨神経痛で手術を受けた人の10〜20%に別の椎間板の破裂が起こります。

ひどい腰痛が続く場合や深刻な症状がある場合には手術が必要です。椎間板ヘルニアによる脊髄神経根の圧迫で、激しい座骨神経痛、脱力、感覚消失、膀胱と腸管のコントロール消失などの症状が起きている場合は、椎間板切除術と椎骨の一部切除(椎弓切除術)が必要で、通常は全身麻酔で行われます。椎間板切除後の入院期間は、米国では通常1〜2日です。小さく切開する顕微鏡手術が行われることもあります。これは局所麻酔で行われ、入院は必要ありません。しかし切開が小さいため視野が狭められて、ヘルニアが起きている椎間板の断片をすべて取りきれないことがあります。どちらの手術でも、術後数週間で、ほとんどの人が自由に動けるようになり、90%以上の人は完全回復します。

waterfall 先生
整形外科

waterfall 先生

椎間板ヘルニアが神経を圧迫すると痺れが出ます。(いすに座って腕を背もたれにのせていると痺れてくるというのと一緒です。痺れだけで痛くないでしょ!)
ヘルニアという正常でない状態が起こると神経を圧迫しているところで炎症が起きて、痛みが出ると言われています。また、圧迫によって神経の動きが制限されると、下肢を動かすことにより神経が引き伸ばされても痛みが出ます。
従って、痛みを取るためには局所で起こっている炎症を抑えてやる必要があります。神経根ブロックや硬膜外ブロック、ステロイドの全身投与、消炎鎮痛剤投与などがその方法です。
痺れや頑固な痛みは圧迫を取ったり軽くしたりすることでしか消すことが出来ないと考えてください。物理的に(外科手術的に)圧迫を取るか、椎間板注射によりヘルニア被膜を破裂させ椎間板内圧を低下させるか、腰椎牽引(牽引の力で圧がどれほど下がるかは疑問ですが、臥床しているだけでも楽になることが多い)効果があることも結構あります。
様々な治療を組み合わせて(試行錯誤というと語弊があるかもしれませんが)いくことで、症状が消えたり軽くなったりすることがほとんどです。つまり手術までいく症例は少ないということです。ただ覚えていてほしいのは、下肢の筋力低下、特に足のゆびを反らしたり足の甲を上に上げたりする筋力、が進行したり2,3週改善しない場合は思い切って手術を受けるべきです。日帰りの椎間板髄核摘出術やレーザーは適応が限られており、あなたの病態に適しているかはわかりません。筋力低下や麻痺が起こらない限り、手術をしても保存的に治療しても長期成績にはあまり差は出ません。
症状が膝まで痛むということですが、太腿までなら軽くて、足先まで痛むと重傷ということはありません。圧迫などの障害を受ける神経によって、どこに症状が出るかが大体決まっていますので。症状の部位はヘルニアの重症度の目安ではなく、ヘルニアの病変部位の目安です。
主治医と治療方法について十分に話し合うことです。
インフォームドコンセントです。

横浜の家庭医 先生
一般内科

横浜の家庭医 先生

膝まで痛む椎間板ヘルニアとは本当に辛いと思います。膝の痛み(しびれも伴うかと思いますが)などの神経症状の出現は外科的治療のタイミングかもしれません。
ぜひ主治医の先生とご相談の上、治療法を選択されてください。
しかしながら、神経の近くを手術しますので大なり小なり合併症の危険性がありえます。また、治療法も入院の上手術したり、日帰り手術ですんだりする方法など様々ありますので、主治医の先生の他、セカンドオピニオンなど上手に利用されるようおすすめします。

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